2024.12.27
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毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
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編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第271回「快挙を“予見”?」(井上 敦)
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2m27で男子走高跳予選を通過した赤松諒一
2024年もあとわずか。
今年はなんと言ってもパリ五輪。北口榛花選手(JAL)の歴史的金メダルを筆頭に、入賞数は戦後の五輪では最多の11を数えました。北口選手は今もさまざまなメディアやCMにひっぱりだこですね。
その日本選手団の活躍の中で、男子走高跳では赤松諒一選手(SEIBU PRINCE)が5位。日本の男子走高跳では88年ぶりの五輪入賞でした。
その88年前(1936年ベルリン五輪)に入賞したのは、矢田喜美雄さん(1913年-1990年)。当時は早大の学生として出場し、赤松選手と同じ5位に入っています。
現役時代は五輪入賞以外にも、1933年に当時の日本記録となる1m98をマーク。日本選手権は1935年から2連覇。36年は三段跳でも優勝して跳躍2冠に輝いています。
実はその矢田さん、赤松選手が快挙を成し遂げる4ヵ月前、テレビドラマに登場していたのはご存じでしょうか。といっても競技とはまったく関係のない、引退後に就いた仕事から来るものです。
3月末にNHKが放送した「未解決事件 File.10」。この番組は昭和に起こった未解決事件をドラマで再現するとともに、あらためて取材も行って報道する2部構成です。そこで、取り上げられたのが、1949年の下山事件です。
線路上に下山定則初代国鉄総裁の遺体が見つかった事件ですが、捜査では真相がわからず、15年後に時効が成立。「戦後最大のミステリ」とも言われています。
矢田さんは、現役を退いた後、小学校教員を経て、朝日新聞社に入社。記者として、この下山事件を担当しました。追跡取材を重ね、記事執筆のほかに、「謀殺 下山事件」(講談社刊)という1冊の本にまとめ、のちに映画化もされています。
3月末のドラマでは矢田さん役を俳優の佐藤隆太さんが演じ、森山未來さん演じる東京地検の主任検事とともに事件を追いかける様子を描いていました。
放送を見た時、「オリンピックイヤーに敢えてぶつけてきたのか」と、さらりと思いましたが、パリでは赤松選手が入賞し、再びその名を思い起こしました。番組担当者の方は、予見していたのでしょうか。
ということもあって、パリ五輪では、春に見た番組と合わせて赤松選手の印象が残っています。
もちろん、ほかにも個人的には男子マイルの入賞、三浦龍司選手の2大会連続入賞、マラソンの健闘、女子1500mコンビの奮闘など、いろんな印象的な場面がありました。
また、五輪以外でも男女800mの高校生日本新だったり、箱根駅伝100回大会など、いろんな出来事がありました。
そんなこんなで2024年は終わりますが、陸上界は駅伝三昧、元旦競歩と、いつも通りの慌ただしい年末年始です。私も今、高校駅伝の誌面編集をしながら、このコラムを書いています。というわけであまりまとまった内容ではなくすみません(汗)。
2025年は9月に東京で34年ぶりの世界選手権が行われます。もちろん、たくさんの人に見ていただきたいのですが、東京五輪がまさかの事態だっただけに、まずは無事に計画通り行われてほしいです。
皆様、良いお年を!
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、夏には400mに転向し、結果的には県大会に進めなかった。しかし、3年秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。 |
過去の編集部コラムはこちら
第271回「快挙を“予見”?」(井上 敦)
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井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、夏には400mに転向し、結果的には県大会に進めなかった。しかし、3年秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。 |
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