2024.12.23
◇全国高校駅伝(12月22日/京都・たけびしスタジアム京都発着)
全国高校駅伝が行われ、男女ともに長野勢が優勝を遂げた。第75回大会の男子(7区間42.195km)は佐久長聖が2時間1分33秒で2年連続4回目。第36回大会の女子(5区間21.0975km)は長野東が1時間7分27秒で2年ぶり2回目の頂点に立った。
長野勢の男女そろっての栄冠は初めて。男女で同一県の代表が優勝するのは、今回を含めて6度あるが、別々の学校となるのは1991年の福岡勢(男子・大牟田、女子・筑紫女学園)以来、33年ぶり2度目となる。
佐久長聖は前回、高校最高記録と大会記録の2時間1分00秒でV。今大会も充実した戦力で臨んだ。終盤は大牟田との競り合いとなったが、総合力で勝り、チーム初の2連覇を達成した。
2位の大牟田は惜しくも24年ぶりの頂点こそ逃したが、日本人のみのチームとして3校目の2時間1分台(2時間1分57秒)をマーク。3位は4区終盤から5区途中まで先頭争いに加わった仙台育英(宮城)が入った。
女子の長野東は2年前、アンカーの逆転劇で初Vを遂げたが、今回は1区で首位発進すると、最後までトップをキープ。ライバルチームを抑えて逃げ切った。
2位は3年連続で仙台育英。一時は9位に後退したが、そこから巻き返した。3位は前回より1つ順位を上げた薫英女学院(大阪)。前回優勝の神村学園(鹿児島)は5位だった。
個人成績では男子の2区(3km)、女子の3区(3km)で区間新記録が誕生。いずれも留学生がマークし、男子2区では山梨学院(山梨)のフェリックス・ムティアニ(2年)が7分46秒。また、札幌山の手(北海道)のガユ・サミュエル(2年)が7分53秒と、1998年に佐久長聖・佐藤清治が出した区間記録を26年ぶりに上回った。
女子3区では、青森山田(青森)のルーシー・ドゥータ(3年)が9分14秒の区間新。また、世羅(中国/広島)のローズ・ワングイ(3年)が9分17秒、神村学園のムトニ・マーガレット(1年)も9分19秒と、2012年に豊川(愛知)の鷲見梓沙がマークした区間記録(9分21秒)を上回った。
このほか、男子1区(10km)では八千代松陰(千葉)の鈴木琉胤(3年)が日本人区間最高の28分43秒で走破。女子2区(4.0975km)では東大阪大敬愛(近畿/大阪)の久保凛(2年)が16人を抜く区間賞(12分47秒)の快走を見せ、チームの初入賞(6位)に貢献した。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.26
-
2025.03.26
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
-
2025.03.21
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.26
日本陸連が暑熱環境下の大会について対応検討 今年は日本選手権、インターハイなど「WBGT31度」目安に「踏み込んだ対策を」
日本陸連は3月26日に行われた理事会で、暑熱環境下における大会運営に対しての考えを示した。 日本陸連の田﨑博道専務理事は、最近の気候変動の大きさに触れたうえで、特に夏の競技会について「暑熱環境下で競技をすることの危険性は […]
2025.03.26
日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施
日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)の大会要項ならびに競技実施日を発表した。 今年の日本選手権は9月に行われる東京世界選手権の選考会を兼ねて実施される。昨年まではU20日本選手権 […]
2025.03.26
日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会
日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)まであと100日を迎えて、キービジュアルの第1弾を公開した。 日本選手権の国立競技場の開催は、2005年以来20年ぶりで、今秋の東京世界選手権 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報