2024.12.19
ニューイヤー駅伝で7位(22年)、6位(23年)と〝連続入賞〟を果たしたSGホールディングス。過去最高の5位以上を目指した前回(24年)は19位と苦戦したが、再上昇に向けて期待のルーキーが加入した。青学大で箱根駅伝に4年連続出場して2度の総合優勝に輝いた佐藤一世、東海大のエースとして学生三大駅伝で3度の区間賞を獲得している石原翔太郎、立教大の55年ぶり箱根駅伝出場に貢献した関口絢太。全国高校駅伝も経験している3人が、これまでの競技人生と今後の目標などを語り合った。【後編】
入社1年目のトラックシーズンを振り返る
──今季の状況を教えていただけますか?
佐藤 トラックシーズンは5000mを2本(5月の関西実業団13分57秒92、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会13分49秒69)しか走っていないんですけど、状態を考慮すると良かったかなと思います。2~3月は休養に充てると決めていたので、そこまでタイムを狙うつもりはなく、ニューイヤー駅伝に合うようにプランニングしてきました。
石原 自己ベストには届きませんでしたが、4月の金栗記念選抜中長距離5000mを13分32秒73で走ることができました。ただ、夏合宿で左アキレス腱を痛めてしまったのが反省点です。
関口 箱根駅伝が終わってから気胸の手術をして、3月の終わりから少しずつ走り始めました。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会の5000mで13分43秒56の自己ベストを出せたのはすごく良かったかなと思います。
関西実業団駅伝で独走V
──11月10日の関西実業団駅伝は1区の佐藤選手が飛び出して、2区のチャールズ・カマウ選手(武蔵野学院大出身)、3区の関口選手と、ルーキーが怒涛の3連続区間賞で独走。チームの3年ぶり9回目の優勝に大きく貢献しました。
佐藤 自分は1区でどれだけ後ろを離せるのか。集団についていくつもりでしたが、ペースが遅かったので自分から行きました。役割をしっかり果たせたかなと思います。
関口 リードを拡大するのが役割だと思っていたので、それを達成できて良かったです。設定タイムより20秒くらい速く、自分の実力がついているのを確認できました。
石原 僕は出場できませんでしたが、同期がいい流れを作ってくれたので、自分も頑張らないといけないと改めて思いましたね。
入社1年目のトラックシーズンを振り返る
──今季の状況を教えていただけますか? 佐藤 トラックシーズンは5000mを2本(5月の関西実業団13分57秒92、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ網走大会13分49秒69)しか走っていないんですけど、状態を考慮すると良かったかなと思います。2~3月は休養に充てると決めていたので、そこまでタイムを狙うつもりはなく、ニューイヤー駅伝に合うようにプランニングしてきました。 石原 自己ベストには届きませんでしたが、4月の金栗記念選抜中長距離5000mを13分32秒73で走ることができました。ただ、夏合宿で左アキレス腱を痛めてしまったのが反省点です。 [caption id="attachment_155675" align="alignnone" width="800"] 4月の金栗記念5000m(13分32秒73)で社会人デビューした石原[/caption] 関口 箱根駅伝が終わってから気胸の手術をして、3月の終わりから少しずつ走り始めました。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会の5000mで13分43秒56の自己ベストを出せたのはすごく良かったかなと思います。関西実業団駅伝で独走V
──11月10日の関西実業団駅伝は1区の佐藤選手が飛び出して、2区のチャールズ・カマウ選手(武蔵野学院大出身)、3区の関口選手と、ルーキーが怒涛の3連続区間賞で独走。チームの3年ぶり9回目の優勝に大きく貢献しました。 佐藤 自分は1区でどれだけ後ろを離せるのか。集団についていくつもりでしたが、ペースが遅かったので自分から行きました。役割をしっかり果たせたかなと思います。 [caption id="attachment_155677" align="alignnone" width="800"] 関西実業団駅伝の1区でスタート直後に抜け出した佐藤[/caption] 関口 リードを拡大するのが役割だと思っていたので、それを達成できて良かったです。設定タイムより20秒くらい速く、自分の実力がついているのを確認できました。 石原 僕は出場できませんでしたが、同期がいい流れを作ってくれたので、自分も頑張らないといけないと改めて思いましたね。ニューイヤー駅伝では「トップ8復帰を!」
──大事なニューイヤー駅伝が半月後に迫ってきましたが、目標や自身のアピールポイントなどを教えてください。 佐藤 チームとしてはトップ8の復帰を目指しています。僕は向かい風が得意だと思っているので、自分の特性が活かせる後半区間で区間賞に近い走りをするのが目標です。自分は粘りの走りが持ち味なので、前半から攻めて、後半は粘る走りを見せたいです。 石原 間に合うかわからないですけど、間に合って出場できれば任された区間をしっかり走りたい。万全な状態なら1~3区をやりたいですね。ハイペースで走るのが自分の持ち味ですし、しっかり粘れるところも見せたいです。 関口 僕は向かい風が苦手という部分もありますが、入社してからスピード強化がうまくできているので、1区か3区で上位争いをするのが目標です。テレビに多く映るような華やかな走りをして、会社に貢献したいです。 [caption id="attachment_155679" align="alignnone" width="800"] 関西実業団駅伝を制して勢い付くSGホールディングスの選手たち[/caption]恩師・上野裕一郎さんに勝って「恩返しをしたい」
──他チームで意識している選手はいますか? 佐藤 僕は大学時代の同期になる松並昂勢(黒崎播磨)ですね。学生時代は駅伝メンバーにはなれなかったのですが、社会人になって自己ベストを更新して調子を上げているので、負けられません。 関口 自分は立教大学前監督の上野裕一郎さん(ひらまつ病院)ですね。大学時代はガチンコ対決することがほとんどなかったので、ニューイヤー駅伝で同じ区間を走ることになれば、勝って恩返ししたいなと思います。 [caption id="attachment_155681" align="alignnone" width="800"] 関口(左)も関西実業団駅伝の3区で区間賞を手にしてチームの勝利に貢献した[/caption] 石原 僕は自分の走りをすることが大切だと思っているので、誰かを意識することはないですね。 ──競技人生の大きな目標、成し遂げたいことは何ですか? 佐藤 まずは10000mで27分台とニューイヤー駅伝の入賞。これを成し遂げて、マラソンに挑戦したいです。 石原 僕も最終的にはマラソンで世界と勝負したいと思っています。その前にトラックで自己ベストを出して、世界大会にも出場したいです。 関口 ニューイヤー駅伝もそうですし、日本選手権や海外遠征も経験してみたい。陸上でできるさまざまな体験をして競技生活を終わりたいと思っています。若い世代は「悔いのないチャレンジを!!」
──最後に、間近に迫った全国高校駅伝、箱根駅伝などを目指す若い世代にメッセージをお願いします。 佐藤 高校駅伝は3回、箱根駅伝は4回。多くても人生でその回数しか挑戦できません。後悔のないように、それぞれの大会に挑んでほしいなと思います。 石原 箱根駅伝を目標にする高校生が多いと思いますが、高校駅伝は箱根駅伝につながるので、思いきって走ってほしいです。 関口 悔いを残さないように頑張ってほしいですけど、高校生活・大学生活は陸上以外で学べることがたくさんあります。陸上以外も全力で取り組んでほしいと思います。 [caption id="attachment_155682" align="alignnone" width="800"] 若い世代へのメッセージとして3選手は「悔いを残さないよう、思いっきりチャレンジしてほしい」と口を揃えていた[/caption]RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.19
2024.12.15
【大会結果】第32回全国中学校駅伝女子(2024年12月15日)
2024.12.15
【大会結果】第32回全国中学校駅伝男子(2024年12月15日)
-
2024.12.15
-
2024.12.13
2024.12.15
【大会結果】第32回全国中学校駅伝女子(2024年12月15日)
2024.12.15
【大会結果】第32回全国中学校駅伝男子(2024年12月15日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.19
上昇中のSGホールディングスに加入した強力ルーキー 全国高校駅伝と箱根駅伝で〝栄光〟を経験した3人が見てきた風景と近未来像《後編》
ニューイヤー駅伝で7位(22年)、6位(23年)と〝連続入賞〟を果たしたSGホールディングス。過去最高の5位以上を目指した前回(24年)は19位と苦戦したが、再上昇に向けて期待のルーキーが加入した。青学大で箱根駅伝に4年 […]
2024.12.19
年間MVPの北口榛花「このような1年はもう来なくていい」苦労したシーズン振り返る/陸連アワード
◇日本陸連アスレティックス・アワード2024(12月19日/東京・港区) 日本陸連の年間表彰式となるアスレティックス・アワードが行われ、MVPに当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に選ばれた女子やり投の北口榛花(JAL […]
2024.12.19
鹿児島・大崎の室内陸上が来年2月23日に開催決定!日本唯一の100m室内公認レース、国内トップ選手出場へ
大崎町陸上競技の聖地創り実行委員会は、2025 Japan Athlete Games in Osakiを来年2月23日(日)に開催すると発表した。 同大会は、2020年開催予定だった鹿児島国体がコロナ禍で中止(後に23 […]
2024.12.19
相模原クロスカントリー大会2025が3月8日に開催、1月末日まで参加者募集
市制施行70周年記念・公益財団法人相模原市スポーツ協会創立70周年記念 相模原クロスカントリー大会2025は3月8日(土)、神奈川県相模原市の相模原ギオンスタジアムで開催される。ウッドチップ及び芝生舗装を含むクロスカント […]
2024.12.18
やり投・北口榛花が2024年最も輝きを放ったCrystalAthleteに!選手、ファン、メディア投票の「GetsurikuAwards2024」
月陸Onlineが2022年に創設した「Getsuriku Awards」。選手やファン、メディアからの投票によって、そのシーズンで『最も輝きを放った選手=Crystal Athlete』として表彰しています。 投票の結 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会