2024.12.18
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ニューイヤー駅伝で7位(22年)、6位(23年)と〝連続入賞〟を果たしたSGホールディングス。過去最高の5位以上を目指した前回(24年)は19位と苦戦したが、再上昇に向けて期待のルーキーが加入した。青学大で箱根駅伝に4年連続出場して2度の総合優勝に輝いた佐藤一世、東海大のエースとして学生三大駅伝で3度の区間賞を獲得している石原翔太郎、立教大の55年ぶり箱根駅伝出場に貢献した関口絢太。全国高校駅伝も経験している3人が、これまでの競技人生と今後の目標などを語り合った。【前編】
実業団選手としての「覚悟」と「責任」
──まずはSGホールディングスに入社した理由を教えてください。
佐藤 SGホールディングスには青学大の先輩である近藤幸太郎さんと中村唯翔さんが昨年入社しているのですが、かわいがっていただいていた先輩ですので、実業団でも一緒に練習をして、もっと強くなりたいと思ったからです。また、ニューイヤー駅伝で上位争いができるチームだと感じたからです。
石原 僕は高校時代からSGホールディングスの合宿に参加していて、馴染みあるチームで魅力もあったので選びました。ほぼ〝一択〟という感じです。
関口 4年時の夏にSGホールディングスの合宿に参加したのですが、立教大学の雰囲気と似ていて、競技力がさらに向上できると思ったからです。「続けるならここだ!」と感じました。
──社会人になり、心境の変化などはありますか?
佐藤 ニューイヤー駅伝は箱根駅伝ほどの注目度はありませんが、実業団は走ることが大切な仕事。責任感も出てくるので、覚悟を持って競技をしています。
石原 競技に集中できる環境になったので、ケアなど自分にプラスになる時間が増えました。学生時代以上に「強くならないといけない」と感じています。
関口 大学時代は陸上だけでなく、授業もありました。現在は陸上に集中できる環境なので、ケアや筋トレなど走る以外の時間が増えましたね。
「自由な環境」がSGホールディングスの魅力
──チームの雰囲気、練習環境はいかがですか?
佐藤 大学時代は決まっていたメニュー、言われたことをやる感じでしたが、現在の練習はコーチと相談しながらやらせていただいています。先輩方と一緒にジョグすることもあり、居心地がいいなと感じています。
石原 シーズン前半はトラックがメインで、後半は駅伝に集中するかたちですが、想像以上に自由な雰囲気のチームでした。
関口 僕は滋賀が拠点ですけど、和気あいあいとした雰囲気でやれています。練習内容もガチガチに固められるのではなく、自分で取捨選択してやれる雰囲気です。
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3人ともチームの自由な環境が魅力だと感じている
──佐藤選手と石原選手は東京、関口選手は滋賀が練習拠点です。練習スタイルに違いはあるのでしょうか?
石原 東京はトラックをメインにしている選手が多く、滋賀はマラソンなどロード型の選手が多いんです。僕はマラソンを目指しているので、いずれは滋賀が拠点になるかもしれません。
佐藤 東京もトラックばかりというわけでもなく、滋賀と大きな変わりはありません。1週間の流れはだいたい同じです。ただ練習メニューは融通を利かせてもらえるので、どちらにいても比較的、自由に練習ができるのはいい点ですね。
関口 合宿が多いので、東京組と練習する機会は少なくありません。関西の空気に慣れてない部分もあるのですが、レースや治療もあるので、東京にもよく来させていただいています。
尊敬している先輩や選手は?
──尊敬している先輩、影響を受けているチームメイトはいますか?
佐藤 大学の先輩でもある近藤幸太郎さんですね。競技においても実績を残していますが、オンとオフのメリハリがあるので、そこも尊敬しています。
石原 僕は東海大の大先輩である佐藤悠基さんです。オリンピックや世界選手権にも出場されましたし、空いている時間は治療器を当てるなど、すごくケアを大事にしています。日々の生活はストイックですけど、合宿では気軽に話してかけてくれます。
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石原が尊敬しているのは佐藤悠基(左)、佐藤が尊敬しているのは近藤幸太郎、そして関口は・・・・・
関口 ちょっと恥ずかしいですけど、同期を尊敬しているというか、かなり刺激をもらっています。二人は高校時代から全国トップレベルで戦ってきました。「自分だけ後れるわけにはいかない」というモチベーションで頑張っています。
実業団選手としての「覚悟」と「責任」
──まずはSGホールディングスに入社した理由を教えてください。 佐藤 SGホールディングスには青学大の先輩である近藤幸太郎さんと中村唯翔さんが昨年入社しているのですが、かわいがっていただいていた先輩ですので、実業団でも一緒に練習をして、もっと強くなりたいと思ったからです。また、ニューイヤー駅伝で上位争いができるチームだと感じたからです。 石原 僕は高校時代からSGホールディングスの合宿に参加していて、馴染みあるチームで魅力もあったので選びました。ほぼ〝一択〟という感じです。 関口 4年時の夏にSGホールディングスの合宿に参加したのですが、立教大学の雰囲気と似ていて、競技力がさらに向上できると思ったからです。「続けるならここだ!」と感じました。 ──社会人になり、心境の変化などはありますか? 佐藤 ニューイヤー駅伝は箱根駅伝ほどの注目度はありませんが、実業団は走ることが大切な仕事。責任感も出てくるので、覚悟を持って競技をしています。 石原 競技に集中できる環境になったので、ケアなど自分にプラスになる時間が増えました。学生時代以上に「強くならないといけない」と感じています。 関口 大学時代は陸上だけでなく、授業もありました。現在は陸上に集中できる環境なので、ケアや筋トレなど走る以外の時間が増えましたね。「自由な環境」がSGホールディングスの魅力
──チームの雰囲気、練習環境はいかがですか? 佐藤 大学時代は決まっていたメニュー、言われたことをやる感じでしたが、現在の練習はコーチと相談しながらやらせていただいています。先輩方と一緒にジョグすることもあり、居心地がいいなと感じています。 石原 シーズン前半はトラックがメインで、後半は駅伝に集中するかたちですが、想像以上に自由な雰囲気のチームでした。 関口 僕は滋賀が拠点ですけど、和気あいあいとした雰囲気でやれています。練習内容もガチガチに固められるのではなく、自分で取捨選択してやれる雰囲気です。 [caption id="attachment_155458" align="alignnone" width="800"]![](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/16066e99ace35b89357f49caa213d289.jpg)
尊敬している先輩や選手は?
──尊敬している先輩、影響を受けているチームメイトはいますか? 佐藤 大学の先輩でもある近藤幸太郎さんですね。競技においても実績を残していますが、オンとオフのメリハリがあるので、そこも尊敬しています。 石原 僕は東海大の大先輩である佐藤悠基さんです。オリンピックや世界選手権にも出場されましたし、空いている時間は治療器を当てるなど、すごくケアを大事にしています。日々の生活はストイックですけど、合宿では気軽に話してかけてくれます。 [caption id="attachment_155707" align="alignnone" width="800"]![](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/7aa12377aa76207401e79db659ffbb72.jpg)
都大路の1区で〝隣同士のスタート〟
──佐藤選手と石原選手は全国高校駅伝でも大活躍されましたが、それぞれを意識したのはいつ頃ですか? 佐藤 石原は高校2年時から知っていました。その年の全国高校駅伝の優勝メンバーですから。関口を知ったのは大学3年時のMARCH対抗戦です。10000mで好タイム(28分29秒24)をマークして、「立教にこんなに速い選手がいるんだ」と思いました。 ──高校3年時(19年)の全国高校駅伝は佐藤選手(千葉・八千代松陰)と石原選手(岡山・倉敷)が1区を務めていますが、実は隣同士の位置からスタートしているんです。 佐藤 えっ、そうなんですか? それは覚えてないですね(笑)。緊張していたので隣を気にする余裕はありませんでした。 [caption id="attachment_155461" align="alignnone" width="800"]![](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/fa8f079125d67de66f4dec80436ae52a.jpg)
陸上を始めたきっかけ
──それでは3人の競技歴を振り返ってみましょう。まずは陸上を始めたきっかけを教えてください。 佐藤 中学時代はサッカー部だったんですけど、特設の駅伝部と兼部するかたちで陸上を始めました。とても熱心な先生がいて、尊敬している恩師です。 石原 僕も中学から陸上を始めました。最初はバスケ部に入ったんですけど、走り込みばかりでバスケをやらせてもらえず、夏には友達がたくさんいた陸上部に転部しました。 関口 僕は小5の冬にクラブチームで陸上を始めました。校内の持久走大会で5年連続優勝して親に勧められたのがきっかけです。中学に陸上部がなかったので、そのままクラブチームで続けたかたちです。高校時代の思い出
──次は高校時代の思い出をお願いします。 佐藤 一番印象に残っているのは1年時の千葉県駅伝です。負けてしまって、悔しくて泣きました。翌年はチームが一致団結して7秒差で勝ち、全国行きを決められたのが本当にうれしかったです。3年時の都大路1区は牽制する展開になったので「もう行っちゃおう」と思ったら、想像以上に走れた感じです。区間賞は狙っていたんですけど、タイムは驚きでした。 [caption id="attachment_155462" align="alignnone" width="800"]![](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/b8778ec9986a362f28cab98820e6fa00.jpg)
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学生駅伝の思い出
──大学時代は3人とも学生駅伝で活躍しました。どんなことが思い出に残っていますか? 佐藤 やっぱり最後の箱根駅伝が一番印象に残っています。「駒大一強」と言われたなかで諦めかけていたんですけど、最後は優勝できて、個人でも4区で区間賞。有終の美を飾れたのかなと思います。 [caption id="attachment_155465" align="alignnone" width="800"]![](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/12/eb7d7d7c16903f4b608889028aae047e.jpg)
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第101回箱根駅伝のトップ3予想
──前回の箱根駅伝から1年が経とうとしています。第101回大会のトップ3を予想していただけますか? 佐藤 青学大、駒大、國學院大ですかね。全日本と箱根で違うのは山があること。青学大は特殊区間に自信を持っているので、その差が勝敗を左右するんじゃないでしょうか。 石原 僕は國學院大、青学大、駒大ですね。國學院大は勢いがありますし、3冠を達成するんじゃないかなと予想しています。 関口 青学大、國學院大、駒大かなと思います。母校・立教は7~9位あたりに食い込んで、シード権を獲得してくれると信じています。RECOMMENDED おすすめの記事
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