日本陸連は12月10日に理事会を開き、来年の東京世界選手権のリレー種目の代表選考要項および、広州世界リレーの代表選考要項が承認された。
東京世界選手権で実施されるのは、男女の4×100m、4×400m、男女混合4×400mの5種目となる。
各リレー種目については、リレー候補競技者となるために独自のリレー基準記録を定めた。他にも、男子4×100mについてはアジア選手権の100m、200m優勝者や、世界リレーで上位14ヵ国になった際に派遣されていた選手、日本選手権リレーの100m、200mの優勝者など、各種目によって条件が異なる。
いずれも、来年7月の日本選手権の結果などを踏まえて選考される。
リレー候補競技者となるための基準記録は以下の通り。
・4×100mR
男子:60m6秒55(室内)、100m10秒08、200m20秒26
女子:60m7秒25、100m11秒30、200m23秒00
・4×400mR(混合含む)
男子:200m20秒38、300m32秒02、400m45秒29(室内46秒21)
女子:200m23秒19、300m37秒08、400m52秒30(室内53秒20)
来年5月の世界リレーには現在出場資格を持つ男子4×100mのみ編成する。こちらは4月12、13日に行われる出雲陸上を選考競技会。世界リレー代表の候補記録は100m10秒17、200m20秒46で、こちらは出雲陸上で出した選手を優先するものの、今年8月1日以降の記録も対象となる。4×100mは「世界リレーの結果が東京世界選手権の予選のレーン分けに影響する」ためとし、4×400mについては「個人で入賞ラインに行けるように」と派遣を見送る。女子と混合マイルについては現時点で出場条件を満たしていない。
なお、世界選手権は地元枠として各リレー種目の出場権を与えられるが、男子4×100m、4×400m以外の種目について、「リレー基準を4人(※混合は2人)満たしたチームで編成できること」と派遣基準を定め、満たない場合はエントリーしない。つまり、女子4×100mであれば、11秒30、23秒00のいずれかを出す選手が4人そろわなければ、世界選手権出場はかなわない。
世界リレーは5月10、11日に中国・広州で、東京世界選手権は9月13日から21日に行われる。
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