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2024.11.17

大牟田が大会新、神村学園8大会連続V 福岡第一と宮崎日大が全国、女子の自由ケ丘と鹿児島が初の都大路/全九州高校駅伝
大牟田が大会新、神村学園8大会連続V 福岡第一と宮崎日大が全国、女子の自由ケ丘と鹿児島が初の都大路/全九州高校駅伝

24年九州高校駅伝を制した大牟田と神村学園

全九州高校駅伝が11月16日、宮崎県西都市の西都市役所を発着点とするコースで開催された。男子(7区間42.195km)は大牟田(福岡)が2時間3分25秒の大会新記録で3年ぶりの制覇。女子(5区間21.0975km)は神村学園(鹿児島)が1時間7分58秒で8大会連続の優勝(コロナ禍の中止を挟む)を果たした。

県大会1位を除いた最上位校に与えられる全国大会の地区代表は、北九州地区の男子が7位の福岡第一、女子は8位の自由ケ丘と男女ともに福岡勢が出場権を獲得。南九州地区は男子が3位の宮崎日大(宮崎)、女子は4位の鹿児島(鹿児島)がつかんだ。

男子の大牟田は1区から首位を譲らず、終わってみれば区間賞は5つ。そのうち、1区(10km)の本田桜二郎(2年)が29分50秒、3区(8.1075km)の松田祐真(3年)が23分45秒、4区(8.0875km)の野田顕臣(3年)が23分27秒と主力3人が好走し、都道府県大会を含めた今季の全国高校駅伝予選会で初めて2時間3分台を叩き出した。野田は「2時間3分台は自信になります。都大路でしっかり優勝争いをして、大牟田の人たちを盛り上げたい」と意気込む。

2位には2時間6分35秒で鎮西学院(長崎)。牟田颯太(3年)が1区3位で流れを作り、これまでの九州大会最高位だった2013年の7位を大きく上回った。続いて2時間6分35秒で入ったのが宮崎日大。4区で南九州代表争いのトップに立ち、そのまま3年ぶり2回目の都大路行きを決めた。福岡第一は北九州代表争いで終始トップを走り、2年ぶりの2回目の全国へ。5区(3km)ではキブニ・エヴァンス(2年)が8分39秒で区間賞を獲得した。

女子の神村学園は、トップと3秒差の5位でタスキを受けた2区(4.0975km)の瀬戸口凜(2年)が前を抜き去り、13分00秒の区間賞で1位中継。さらに、3区(3km)のムト二・マーガレット(1年)が8分45秒が区間新記録をマークすると、4区(3km)の小倉陽菜(3年)も9分35秒の区間トップで続いた。最終的には後続に1分20秒差をつけ、今季の全国高校駅伝予選会で初の1時間7分台をマークした。

2週間前の鹿児島県大会では、昨年の全国優勝メンバーのうち、3年生2人を故障などの理由で外していたが、今大会は復帰。小倉は「しっかり日本人で戦えるチームを作っていかないといけないと思うので、意識を変えて、全国までにしっかり仕上げていきたいです」と、年末の都大路を見据えていた。

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2位には1時間9分18秒で筑紫女学園(福岡)が入り、3位には1時間10分11秒で小林(宮崎)と県大会1位校が続いたあと、鹿児島県大会2位だった鹿児島がフィニッシュ。宮崎日大やルーテル学院(熊本)と地区代表を争ったが、最後は5位のルーテル学院に5秒先着して、うれしい初の都大路切符を獲得した。

また、自由ケ丘は1区(6km)の川西みち(3年)が19分46秒で区間賞発進。3区ではインターハイ5000m競歩2位の西本結恵(2年)が出場し、終始北九州代表争いのトップを走った。こちらも初の全国大会出場を決め、川西はうれし涙を流しながら、「先生から自信を持って自分の最大限の力を出すように言われていました。それが達成できたので、都大路でも自信を持って頑張ります」と決意を口にした。

全国大会は12月22日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。なお、通例の都道府県代表のほかに、今年から男女ともに地区代表が出場する。

文/田端慶子

全九州高校駅伝が11月16日、宮崎県西都市の西都市役所を発着点とするコースで開催された。男子(7区間42.195km)は大牟田(福岡)が2時間3分25秒の大会新記録で3年ぶりの制覇。女子(5区間21.0975km)は神村学園(鹿児島)が1時間7分58秒で8大会連続の優勝(コロナ禍の中止を挟む)を果たした。 県大会1位を除いた最上位校に与えられる全国大会の地区代表は、北九州地区の男子が7位の福岡第一、女子は8位の自由ケ丘と男女ともに福岡勢が出場権を獲得。南九州地区は男子が3位の宮崎日大(宮崎)、女子は4位の鹿児島(鹿児島)がつかんだ。 男子の大牟田は1区から首位を譲らず、終わってみれば区間賞は5つ。そのうち、1区(10km)の本田桜二郎(2年)が29分50秒、3区(8.1075km)の松田祐真(3年)が23分45秒、4区(8.0875km)の野田顕臣(3年)が23分27秒と主力3人が好走し、都道府県大会を含めた今季の全国高校駅伝予選会で初めて2時間3分台を叩き出した。野田は「2時間3分台は自信になります。都大路でしっかり優勝争いをして、大牟田の人たちを盛り上げたい」と意気込む。 2位には2時間6分35秒で鎮西学院(長崎)。牟田颯太(3年)が1区3位で流れを作り、これまでの九州大会最高位だった2013年の7位を大きく上回った。続いて2時間6分35秒で入ったのが宮崎日大。4区で南九州代表争いのトップに立ち、そのまま3年ぶり2回目の都大路行きを決めた。福岡第一は北九州代表争いで終始トップを走り、2年ぶりの2回目の全国へ。5区(3km)ではキブニ・エヴァンス(2年)が8分39秒で区間賞を獲得した。 女子の神村学園は、トップと3秒差の5位でタスキを受けた2区(4.0975km)の瀬戸口凜(2年)が前を抜き去り、13分00秒の区間賞で1位中継。さらに、3区(3km)のムト二・マーガレット(1年)が8分45秒が区間新記録をマークすると、4区(3km)の小倉陽菜(3年)も9分35秒の区間トップで続いた。最終的には後続に1分20秒差をつけ、今季の全国高校駅伝予選会で初の1時間7分台をマークした。 2週間前の鹿児島県大会では、昨年の全国優勝メンバーのうち、3年生2人を故障などの理由で外していたが、今大会は復帰。小倉は「しっかり日本人で戦えるチームを作っていかないといけないと思うので、意識を変えて、全国までにしっかり仕上げていきたいです」と、年末の都大路を見据えていた。 2位には1時間9分18秒で筑紫女学園(福岡)が入り、3位には1時間10分11秒で小林(宮崎)と県大会1位校が続いたあと、鹿児島県大会2位だった鹿児島がフィニッシュ。宮崎日大やルーテル学院(熊本)と地区代表を争ったが、最後は5位のルーテル学院に5秒先着して、うれしい初の都大路切符を獲得した。 また、自由ケ丘は1区(6km)の川西みち(3年)が19分46秒で区間賞発進。3区ではインターハイ5000m競歩2位の西本結恵(2年)が出場し、終始北九州代表争いのトップを走った。こちらも初の全国大会出場を決め、川西はうれし涙を流しながら、「先生から自信を持って自分の最大限の力を出すように言われていました。それが達成できたので、都大路でも自信を持って頑張ります」と決意を口にした。 全国大会は12月22日、京都市のたけびしスタジアム京都を発着点に行われる。なお、通例の都道府県代表のほかに、今年から男女ともに地区代表が出場する。 文/田端慶子

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