HOME 駅伝

2024.11.10

トヨタ紡織が3年ぶり6回目の優勝! 4区・羽生拓矢が逆転 北陸はYKKが33連覇/中部・北陸実業団対抗駅伝
トヨタ紡織が3年ぶり6回目の優勝! 4区・羽生拓矢が逆転 北陸はYKKが33連覇/中部・北陸実業団対抗駅伝

24年日本選手権クロカンに出場した羽生拓矢

◇第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝(愛知県田原市・7区間80.5km)

11月10日、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝、25年1月1日)の予選会となる、第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝が愛知県田原市のはなとき通り発着のコースで行われ、中部はトヨタ紡織が3時間51分03秒の大会新記録で3年ぶり6回目の優勝を果たした。

トヨタ紡織は、2区のマル・イマニエルが3人抜きで2位に浮上すると、3区(12.2km)で服部大暉が34分56秒の区間賞で、トップ・トヨタ自動車との差を14秒に詰める。続く4区(15.5km)では、エースの羽生拓矢が序盤でトヨタ自動車の吉居大和をかわして首位に浮上。区間記録にあと12秒と迫る区間賞の力走で、トヨタ自動車に対して2分近いリードを作った。さらに5区の西澤侑真も区間1位で優勝を決定づけ、6区・聞谷賢人、7区・小渕稜央のリレーで逃げ切った。

優勝の立役者となった羽生はレース後のインタビューで、「区間記録には届かなかったので、ちょっと物足りなかったけど、いいレースができました」とコメント。今季から主将を務める聞谷も「トヨタ自動車を倒せたことは、今後の自信になる」と、ニューイヤー駅伝への弾みとした。

3連覇を目指したトヨタ自動車は、1分09秒差の2位。実業団駅伝デビュー戦となった4区の吉居が区間8位と苦戦したのが響き、6区・太田智樹、7区・内田隼太の連続区間賞も、トヨタ紡織には届かなかった。

前回大会7位のトーエネックは、1区で竹内大地が2位と好スタートを切り、以降も上位をキープして、3位と健闘。3区終了時点で7位だった愛知製鋼が、後半に順位を上げて4位でフィニッシュした。以下、NTN、愛三工業、中央発條と上位7位までが来年1月のニューイヤー駅伝への出場権を手にした。

広告の下にコンテンツが続きます

北陸はYKKが33連覇を達成。1区から4区まで4区間連続で区間新記録を樹立し、途中までは中部のトヨタ自動車をも上回るタスキリレーを披露した。7区(11.8km)も山森龍暁が34分44秒の区間新記録で締め、従来の大会記録を4分以上塗り替える3時間54分37秒で圧勝した。また、今年度は北陸地区のニューイヤー駅伝出場枠が2となっており、2位のセキノ興産も5年ぶり6回目の全国出場を決めている。

◇第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝(愛知県田原市・7区間80.5km) 11月10日、全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝、25年1月1日)の予選会となる、第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝が愛知県田原市のはなとき通り発着のコースで行われ、中部はトヨタ紡織が3時間51分03秒の大会新記録で3年ぶり6回目の優勝を果たした。 トヨタ紡織は、2区のマル・イマニエルが3人抜きで2位に浮上すると、3区(12.2km)で服部大暉が34分56秒の区間賞で、トップ・トヨタ自動車との差を14秒に詰める。続く4区(15.5km)では、エースの羽生拓矢が序盤でトヨタ自動車の吉居大和をかわして首位に浮上。区間記録にあと12秒と迫る区間賞の力走で、トヨタ自動車に対して2分近いリードを作った。さらに5区の西澤侑真も区間1位で優勝を決定づけ、6区・聞谷賢人、7区・小渕稜央のリレーで逃げ切った。 優勝の立役者となった羽生はレース後のインタビューで、「区間記録には届かなかったので、ちょっと物足りなかったけど、いいレースができました」とコメント。今季から主将を務める聞谷も「トヨタ自動車を倒せたことは、今後の自信になる」と、ニューイヤー駅伝への弾みとした。 3連覇を目指したトヨタ自動車は、1分09秒差の2位。実業団駅伝デビュー戦となった4区の吉居が区間8位と苦戦したのが響き、6区・太田智樹、7区・内田隼太の連続区間賞も、トヨタ紡織には届かなかった。 前回大会7位のトーエネックは、1区で竹内大地が2位と好スタートを切り、以降も上位をキープして、3位と健闘。3区終了時点で7位だった愛知製鋼が、後半に順位を上げて4位でフィニッシュした。以下、NTN、愛三工業、中央発條と上位7位までが来年1月のニューイヤー駅伝への出場権を手にした。 北陸はYKKが33連覇を達成。1区から4区まで4区間連続で区間新記録を樹立し、途中までは中部のトヨタ自動車をも上回るタスキリレーを披露した。7区(11.8km)も山森龍暁が34分44秒の区間新記録で締め、従来の大会記録を4分以上塗り替える3時間54分37秒で圧勝した。また、今年度は北陸地区のニューイヤー駅伝出場枠が2となっており、2位のセキノ興産も5年ぶり6回目の全国出場を決めている。

第64回中部実業団対抗駅伝成績

1位 トヨタ紡織  3時間51分03秒 2位 トヨタ自動車A 3時間52分12秒 3位 トーエネック  3時間55分29秒 4位 愛知製鋼   3時間56分23秒 5位 NTN      3時間56分37秒 6位 愛三工業   3時間57分33秒 7位 中央発條   3時間57分51秒 ---以上、全日本大会出場権獲得--- 8位 御殿場滝ケ原自衛隊 4時間22分26秒 9位 I.A.R.C   4時間25分14秒 オープン トヨタ自動車B    3時間55分23秒 中部実業団選抜A   3時間58分04秒 中京大       4時間15分22秒 中部実業団倶楽部連合 4時間24分30秒 ■区間賞 1区(12.0km) 丸山竜也(トヨタ自動車B) 34分23秒 2区(8.3km)  S.キバディ(トヨタ自動車)22分51秒 3区(12.2km) 服部大暉(トヨタ紡織)  34分56秒 4区(15.5km) 羽生拓矢(トヨタ紡織)  43分50秒 5区(12.2km) 西澤侑真(トヨタ紡織)  35分38秒 6区(8.5km)  太田智樹(トヨタ自動車) 24分15秒 7区(11.8km) 内田隼太(トヨタ自動車) 33分19秒=区間新

北陸実業団対抗駅伝成績

1位 YKK     3時間54分37秒=大会新 2位 セキノ興産 3時間59分45秒 3位 Finth   4時間7分44秒 4位 高田自衛隊 4時間08分25秒 ■区間賞 1区(12.0km) 森山真伍 (YKK)   34分42秒=区間新 2区(8.3km) L.アンドリュー (YKK) 22分59秒=区間新 3区(12.2km) 綱島辰弥(YKK)    34分48秒=区間新 4区(15.5km) 細森大輔(YKK)    44分57秒=区間新 5区(12.2km) 丸山幸輝(YKK)    36分46秒 6区(8.5km)  佐藤広夢(セキノ興産) 25分26秒 7区(11.8km) 山森龍暁(YKK)    34分44秒=区間新

【動画】トヨタ紡織・羽生拓矢の逆転シーンをチェック

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top