HOME ニュース、国内

2020.10.23

【TF】大迫、桐生、寺田が次世代に熱いエール/日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト最終回
【TF】大迫、桐生、寺田が次世代に熱いエール/日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト最終回


オンラインを通じて高校生たちにエールを送り続けた3選手(写真提供/高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト)

6月3日に、コロナ禍にある「高校生のために」を掲げて発足した「日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」。その最終回が10月23日18時より配信され、同プロジェクト発足メンバーである東京五輪男子マラソン代表・大迫傑(Nike)、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)、女子100mハードルの寺田明日香(パソナグループ)が、今季の振り返りや今後への決意、されには次世代アスリートに向けてのエールを語った。

約半年間、「オンライン陸上サマースクール」など、オンラインを通じて陸上に取り組む高校生や中学生、指導者や保護者と交流し、さまざまなアドバイスを送ってきた同プロジェクト。大迫は、「背中を押してほしい選手たちのモチベーションになれたかなと思います」と振り返る。

桐生も「送っていただいた動画のご本人と直接コミュニケーションを取りなが指導することは今までなかった。非常に良かったですね。選手たちが何を考えながら走っているかっていうのもわかりますし」と言えば、寺田も「技術のこともそうですが、キャリア選択とか人との付き合い方、コミュニケーションの取り方について、高校生から質問が多くてすごくうれしかったです。試合に出て、改めて『あのサマースクールがあったから陸上に取り組む姿勢が少し変わった』と思ってもらえると良いですね」とプロジェクトへの手応えを口にした。

競技面では、日本選手権男子100mで6年ぶりの優勝を飾った桐生は、「来年につながる走りができました。タイムよりもしっかり自分の走りをすることに注力しました」と、10秒0台を安定して出すなど力を発揮した今季をいいかたちで締めくくり、笑顔をのぞかせた。

同大会で2位だった寺田は、「女子100mハードルの全体のレベルが上がっているのがすごくうれしい反面、1人の選手として、やっぱり自分がトップタイムで走りたい気持ちも芽生えて、気持ちをうまくコントロールしなきゃいけないなという思いもありました」と、来季への課題を挙げる。

「今は10000mのレースなどに向けて準備をしている段階」という大迫は、米国アリゾナ州フラッグスタッフで合宿中。出場への意欲を示している12月の日本選手権長距離に向けて、これからエンジンをかけていく。

3選手からのメッセージ

■大迫傑(Nike)
最初は僕自身も何を伝えたらいいか悩んでいましたが、少しずつ中高生が求めてくることや、伝えられる内容が明確になってきました。今回の活動を通じて、少しでもモチベーションアップや一歩踏み出すための背中を押す力になれたらうれしいです。これからもまだコロナ禍での規制がありますが、トップアスリートもがんばっているので、一緒にがんばっていきましょう

■桐生祥秀(日本生命)
高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクトがあったからこそ、1つの糧にして前に進めました」という選手が、本当に1人でもいればうれしいです。これからも僕らがしっかり結果を出して、みなさんを元気づけられるような走りがしたいです

■寺田明日香(パソナグループ)
高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクトに登場した私たち3人を通じて、「このように取り組んでいるんだ」とか、「こういう考え方でいいんだ」ということを少しでも感じてもらえたらうれしいです。それが、今後みなさんの陸上生活のみならず、キャリア選択などにつながったらいいなと思います。私たちもがんばっていきますので、みなさんも楽しい生活を送れるように、がんばってもらえたらいいなと思います。本当にありがとうございました!

オンラインを通じて高校生たちにエールを送り続けた3選手(写真提供/高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト) 6月3日に、コロナ禍にある「高校生のために」を掲げて発足した「日本生命 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクト」。その最終回が10月23日18時より配信され、同プロジェクト発足メンバーである東京五輪男子マラソン代表・大迫傑(Nike)、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)、女子100mハードルの寺田明日香(パソナグループ)が、今季の振り返りや今後への決意、されには次世代アスリートに向けてのエールを語った。 約半年間、「オンライン陸上サマースクール」など、オンラインを通じて陸上に取り組む高校生や中学生、指導者や保護者と交流し、さまざまなアドバイスを送ってきた同プロジェクト。大迫は、「背中を押してほしい選手たちのモチベーションになれたかなと思います」と振り返る。 桐生も「送っていただいた動画のご本人と直接コミュニケーションを取りなが指導することは今までなかった。非常に良かったですね。選手たちが何を考えながら走っているかっていうのもわかりますし」と言えば、寺田も「技術のこともそうですが、キャリア選択とか人との付き合い方、コミュニケーションの取り方について、高校生から質問が多くてすごくうれしかったです。試合に出て、改めて『あのサマースクールがあったから陸上に取り組む姿勢が少し変わった』と思ってもらえると良いですね」とプロジェクトへの手応えを口にした。 競技面では、日本選手権男子100mで6年ぶりの優勝を飾った桐生は、「来年につながる走りができました。タイムよりもしっかり自分の走りをすることに注力しました」と、10秒0台を安定して出すなど力を発揮した今季をいいかたちで締めくくり、笑顔をのぞかせた。 同大会で2位だった寺田は、「女子100mハードルの全体のレベルが上がっているのがすごくうれしい反面、1人の選手として、やっぱり自分がトップタイムで走りたい気持ちも芽生えて、気持ちをうまくコントロールしなきゃいけないなという思いもありました」と、来季への課題を挙げる。 「今は10000mのレースなどに向けて準備をしている段階」という大迫は、米国アリゾナ州フラッグスタッフで合宿中。出場への意欲を示している12月の日本選手権長距離に向けて、これからエンジンをかけていく。 3選手からのメッセージ ■大迫傑(Nike) 最初は僕自身も何を伝えたらいいか悩んでいましたが、少しずつ中高生が求めてくることや、伝えられる内容が明確になってきました。今回の活動を通じて、少しでもモチベーションアップや一歩踏み出すための背中を押す力になれたらうれしいです。これからもまだコロナ禍での規制がありますが、トップアスリートもがんばっているので、一緒にがんばっていきましょう ■桐生祥秀(日本生命) 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクトがあったからこそ、1つの糧にして前に進めました」という選手が、本当に1人でもいればうれしいです。これからも僕らがしっかり結果を出して、みなさんを元気づけられるような走りがしたいです ■寺田明日香(パソナグループ) 高校陸上ウィズ・アスリーツ・プロジェクトに登場した私たち3人を通じて、「このように取り組んでいるんだ」とか、「こういう考え方でいいんだ」ということを少しでも感じてもらえたらうれしいです。それが、今後みなさんの陸上生活のみならず、キャリア選択などにつながったらいいなと思います。私たちもがんばっていきますので、みなさんも楽しい生活を送れるように、がんばってもらえたらいいなと思います。本当にありがとうございました!

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top