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2024.10.27

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編集部コラム「そのトレーニング合っていますか?」
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トレーニングの原理・原則を考えよう!

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★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド
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毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第262回「そのトレーニング合っていますか?!(小川雅生)

 

トラック&フィールドの今シーズンも、とうとう終わりに近づいてきました。

女子やり投の北口榛花選手(JAL)が金メダルを獲得するなど熱狂を生んだパリ五輪をはじめ、日本のトップ選手たちは世界の舞台で目を見張るような活躍をつづけました。

学生以下のどのカテゴリーに目を向けても、800mで落合晃選手(滋賀学園高3)と久保凛選手(東大阪大敬愛高2)はともに歴史的日本新記録を樹立し、日本選手権にも優勝。この2人を含めて、福岡インターハイは大記録ラッシュに沸きました。

日本インカレも、全中も大盛り上がり。シーズンをとおして、全国各地から好記録の声が次々と届いた1年だったと感じています。

元日の能登半島地震を皮切りに、豪雨、記録的な猛暑……。常に災害と隣り合わせの日常となりつつはありますが、1日1日を大切に過ごしてきた選手たちが身につけた力は、いつも我々の想像をはるかに超えるものです。

これから本格化するロード、駅伝シーズンでも、そんな熱いレースが繰り広げられることでしょう。

ロード系種目以外の選手たちは、これから冬季練習を迎えることになります。その前に、しっかりと「休む」ことも大切! トレーニングの“超回復”と同じで、心身の疲労を回復させてから、次の段階へと進んでいきましょう。

疲労回復の段階で、次への準備もできるといいですね。来シーズンの目的・目標を整理し、その達成に向けて何をやっていくのかを順序だてて決めていけると、効率良く冬季練習を過ごしていけるのではないでしょうか。

そのための一助になればと、絶賛発売中の11月号から「トレーニングの原理・原則を考える。」という企画をスタートさせました。

トレーニングには3つの原理(過負荷、特異性、可塑性/可逆性)、5つの原則(全面性、個別性、意識性、漸進性、反復性)に基づきて取り組むことで、効率良く、トレーニング効果を得ることができます。

原理は不変のもので、いわば基礎・基本。原則とは指針。

例えばスピードを高めようとしたメニューが、実は持久力を高めるものになっていませんか? 体幹を鍛えようと取り組んだトレーニングが、実は上半身ばかりを鍛えるものになっていませんか?

一つひとつのトレーニング内容を見直してみると、アプローチしたい内容から外れていることは意外とあるものです。もちろん、あらゆるものにアプローチしているという点で「全面性」は確保されているので、どんなトレーニングにも間違いというのはないのかもしれません。

それでも、より目的・目標に向かって一直線に進んでいく道が、もっとも効率の良い方法。そう考えれば、今、やっているトレーニングを改めて見直すことで、目指すものへの道が見えてくるかもしれません。

原理・原則は12月号以降、それぞれを詳細に解き明かしていく予定です。ぜひ、冬季練習の参考にしてみてください!

会場となる東京・国立競技場

小川雅生(おがわ・まさお)

月刊陸上競技編集部 部長
1977年7月12日生まれ、47歳。173cm、67kg、AB型。大阪府東大阪市で出生、兵庫県尼崎市育ち。塚口中→尼崎北高→甲南大。3つ年上の兄の影響で中学から陸上部に入り、大学まで取り組む(専門種目はハードル)。塚口中3年の時、OBで1992年バルセロナ五輪男子走幅跳代表の森長正樹さんの壮行会で生徒会長として花束を渡したが、当時の新聞には私の隣にいた書記のコメントが載っていたという実績を持つ。今季の健康診断では現状をキープ。自己新を目指して新たな取り組みをスタートさせた。

 

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第262回「そのトレーニング合っていますか?!(小川雅生)

  トラック&フィールドの今シーズンも、とうとう終わりに近づいてきました。 女子やり投の北口榛花選手(JAL)が金メダルを獲得するなど熱狂を生んだパリ五輪をはじめ、日本のトップ選手たちは世界の舞台で目を見張るような活躍をつづけました。 学生以下のどのカテゴリーに目を向けても、800mで落合晃選手(滋賀学園高3)と久保凛選手(東大阪大敬愛高2)はともに歴史的日本新記録を樹立し、日本選手権にも優勝。この2人を含めて、福岡インターハイは大記録ラッシュに沸きました。 日本インカレも、全中も大盛り上がり。シーズンをとおして、全国各地から好記録の声が次々と届いた1年だったと感じています。 元日の能登半島地震を皮切りに、豪雨、記録的な猛暑……。常に災害と隣り合わせの日常となりつつはありますが、1日1日を大切に過ごしてきた選手たちが身につけた力は、いつも我々の想像をはるかに超えるものです。 これから本格化するロード、駅伝シーズンでも、そんな熱いレースが繰り広げられることでしょう。 ロード系種目以外の選手たちは、これから冬季練習を迎えることになります。その前に、しっかりと「休む」ことも大切! トレーニングの“超回復”と同じで、心身の疲労を回復させてから、次の段階へと進んでいきましょう。 疲労回復の段階で、次への準備もできるといいですね。来シーズンの目的・目標を整理し、その達成に向けて何をやっていくのかを順序だてて決めていけると、効率良く冬季練習を過ごしていけるのではないでしょうか。 そのための一助になればと、絶賛発売中の11月号から「トレーニングの原理・原則を考える。」という企画をスタートさせました。 トレーニングには3つの原理(過負荷、特異性、可塑性/可逆性)、5つの原則(全面性、個別性、意識性、漸進性、反復性)に基づきて取り組むことで、効率良く、トレーニング効果を得ることができます。 原理は不変のもので、いわば基礎・基本。原則とは指針。 例えばスピードを高めようとしたメニューが、実は持久力を高めるものになっていませんか? 体幹を鍛えようと取り組んだトレーニングが、実は上半身ばかりを鍛えるものになっていませんか? 一つひとつのトレーニング内容を見直してみると、アプローチしたい内容から外れていることは意外とあるものです。もちろん、あらゆるものにアプローチしているという点で「全面性」は確保されているので、どんなトレーニングにも間違いというのはないのかもしれません。 それでも、より目的・目標に向かって一直線に進んでいく道が、もっとも効率の良い方法。そう考えれば、今、やっているトレーニングを改めて見直すことで、目指すものへの道が見えてくるかもしれません。 原理・原則は12月号以降、それぞれを詳細に解き明かしていく予定です。ぜひ、冬季練習の参考にしてみてください! [caption id="attachment_93506" align="alignnone" width="800"] 会場となる東京・国立競技場[/caption]
小川雅生(おがわ・まさお) 月刊陸上競技編集部 部長 1977年7月12日生まれ、47歳。173cm、67kg、AB型。大阪府東大阪市で出生、兵庫県尼崎市育ち。塚口中→尼崎北高→甲南大。3つ年上の兄の影響で中学から陸上部に入り、大学まで取り組む(専門種目はハードル)。塚口中3年の時、OBで1992年バルセロナ五輪男子走幅跳代表の森長正樹さんの壮行会で生徒会長として花束を渡したが、当時の新聞には私の隣にいた書記のコメントが載っていたという実績を持つ。今季の健康診断では現状をキープ。自己新を目指して新たな取り組みをスタートさせた。
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