◇第18回U18・第55回U16陸上大会(10月18~20日/三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場) 2日目
U18・U16陸上大会の2日目が行われ、U16男子100mは1年生ながら夏の全国インターハイで2位に食い込み、大会直前の佐賀国民スポーツ大会(国スポ)でも少年Bの部を制している清水空跳(星稜高1石川)が10秒52(-1.0)で快勝。中学記録保持者で全中王者の小寺慎之助(習志野四中3千葉)らを寄せつけず今季2つ目の全国タイトルを手にした。
力みのない流れるようなしなやかなフォームで伊勢路を駆け抜けていった。国スポの疲れなどもあるなか、予選から大会記録を一気に0.14秒更新する10秒51(-0.8)をマークするなど力の差を見せつけた清水。決勝は、好スタートを切るも「3歩目で耐えきれずにつまずいてうまく加速できなかった」と、狙っていた自己ベスト(10秒26)には届かなったものの、「タイムは納得していませんが、向かい風の中でも後半しっかり立て直せたのはよかったです」と安堵の表情をのぞかせる。
7月に高1最高となる10秒26をマークし一躍注目を集め、その勢いでインターハイでも銀メダルに輝いた逸材。「高校に入り、まだまだ体力はありませんが、全身をうまく連動させて走れるようになり、コンディションに左右されることなく安定してタイムを出せるようになった。右脚を痛めるなど故障もありましたが、体調を整え秋に連続して全国タイトルを獲れたことは大きい」と笑顔で激動のシーズンを振り返る。
最高のかたちでルーキーイヤーを締めくくった若きスプリンターは、今季の快進撃にも満足することなく、「200mもしっかり走りたいので、冬季に本数を重ねても走り切れる体力を付けて100mは10秒1台、200mは20秒5~6台を目指していきたい」と、その目はすでに来季を見据えていた。
10秒46の中学記録を持つ小寺が0.24秒差の2位。清水に遅れは取ったものの、国スポ8位からの巻き返しに「嬉しいです」と笑顔を見せた。
「国スポでは体調も万全でなくボロボロで、反省ばかりでした」というが、「反省点を見直して、しっかりと修正することができました」と自信を持つ伸びのある後半の走りも披露。清水以外の高校生にも先着することができた。
「まだ壁は厚かったです」と清水との力の差を認めつつ、「中学の試合では先頭を走ることばかりだったので、来年、高校で目標となる清水さんと一緒に走れて良かったです」と中学最後の100mで経験を重ねた小寺。「高校では3年目でしっかりと勝ちきれるような選手になりたいです」と新たなステージでの躍進を誓った。
文/花木 雫
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.16
2025.01.12
【テキスト速報】第43回都道府県対抗女子駅伝
-
2025.01.14
-
2025.01.12
-
2025.01.15
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.17
西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録
1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.01.17
中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]
2025.01.17
栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表
日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]
2025.01.17
東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加
東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝