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2024.10.19

ガードナ・レイチェル麻由が専門外の300mHで初の全国タイトル! U18日本新に迫るタイムに「自分でもびっくり」/U18・16大会
ガードナ・レイチェル麻由が専門外の300mHで初の全国タイトル!  U18日本新に迫るタイムに「自分でもびっくり」/U18・16大会

24年U18女子400mHを41秒48の大会新で制したガードナ・レイチェル麻由(法政二高)

◇第18回U18・第55回U16陸上大会(10月18~20日/三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場) 1日目

U18・U16陸上大会の初日が行われ、福岡インターハイの女子七種競技で4位(5093点)に食い込んでいるガードナ・レイチェル麻由(法政二高2神奈川)が専門外のU18女子300mハードルで快走。「これまでの競技人生でトップに入るぐらい楽しめた」と、時折雨が激しく降る悪コンディションのなか、大会直前の佐賀国民スポーツ大会(以降、国スポ)でマークされたU18日本記録に0秒02、U20日本記録にも0秒05と迫る41秒48の大会新記録を叩き出して、全国初タイトルを手にした。

中学時代から得意とする混成競技で活躍するかたわら400mハードルでも9月の県高校新人で58秒98の大幅自己新をマークしていたガードナ。「まさか300mハードルでこんないいタイムが出せると思っていなかったので自分でもびっくりしています」と驚き交じりに振り返った。

一昨年のU16大会、昨年のU18大会は1m71のベストを持つ走高跳に出場していたが、今後をにらみ今回は300mハードルに参加。「予選で余力を残して42秒81だったので大会記録(41秒98)を更新できればと思っていました。400mハードルの時は7台目まで17歩で、その後は逆足が苦手なので19歩になりますが、今回は後半に追い上げられたことが刺激となり最後の8台目まで全部17歩で行き切れたことが良かった」と笑顔で話す。

その言葉通り、前半から積極的なレース運びで、国スポで41秒46のU18日本記録をマークして2位に食い込み、今回では連覇を目指した福岡梓音(中村学園女高3福岡)の猛追を0秒45差で凌ぎ切った。全中の四種競技で3位、前回はU18女子走高跳で2位、インターハイは七種競技で5位、4位と連続で上位入賞を果たすもあと一歩のところで届かなかったタイトルをようやくゲット。あくまでもメインは七種競技と話すも今回の結果で、「400mハードルも楽しみになってきました。まだ逆足を練習している途中なので、今後はハードリングを磨くことはもちろん、走力を向上させ、インターハイでは七種と400mハードルの2冠が取れるよう練習を積んでいきたい」と目を輝かせる。

「国スポの疲れもあり、後半思った以上に脚が動かなかった」と2年前のU16女子150mと合わせて変則の大会3連覇を目指した福岡も大会新記録の41秒93で2位。「優勝を目指していたので残念」と悔しさをにじませつつ、今後は「ハードルを主軸にスプリント種目にも積極的にチャレンジしていきたい」と力強く抱負を語った。

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文/花木 雫

◇第18回U18・第55回U16陸上大会(10月18~20日/三重県伊勢市の三重交通Gスポーツの杜伊勢陸上競技場) 1日目 U18・U16陸上大会の初日が行われ、福岡インターハイの女子七種競技で4位(5093点)に食い込んでいるガードナ・レイチェル麻由(法政二高2神奈川)が専門外のU18女子300mハードルで快走。「これまでの競技人生でトップに入るぐらい楽しめた」と、時折雨が激しく降る悪コンディションのなか、大会直前の佐賀国民スポーツ大会(以降、国スポ)でマークされたU18日本記録に0秒02、U20日本記録にも0秒05と迫る41秒48の大会新記録を叩き出して、全国初タイトルを手にした。 中学時代から得意とする混成競技で活躍するかたわら400mハードルでも9月の県高校新人で58秒98の大幅自己新をマークしていたガードナ。「まさか300mハードルでこんないいタイムが出せると思っていなかったので自分でもびっくりしています」と驚き交じりに振り返った。 一昨年のU16大会、昨年のU18大会は1m71のベストを持つ走高跳に出場していたが、今後をにらみ今回は300mハードルに参加。「予選で余力を残して42秒81だったので大会記録(41秒98)を更新できればと思っていました。400mハードルの時は7台目まで17歩で、その後は逆足が苦手なので19歩になりますが、今回は後半に追い上げられたことが刺激となり最後の8台目まで全部17歩で行き切れたことが良かった」と笑顔で話す。 その言葉通り、前半から積極的なレース運びで、国スポで41秒46のU18日本記録をマークして2位に食い込み、今回では連覇を目指した福岡梓音(中村学園女高3福岡)の猛追を0秒45差で凌ぎ切った。全中の四種競技で3位、前回はU18女子走高跳で2位、インターハイは七種競技で5位、4位と連続で上位入賞を果たすもあと一歩のところで届かなかったタイトルをようやくゲット。あくまでもメインは七種競技と話すも今回の結果で、「400mハードルも楽しみになってきました。まだ逆足を練習している途中なので、今後はハードリングを磨くことはもちろん、走力を向上させ、インターハイでは七種と400mハードルの2冠が取れるよう練習を積んでいきたい」と目を輝かせる。 「国スポの疲れもあり、後半思った以上に脚が動かなかった」と2年前のU16女子150mと合わせて変則の大会3連覇を目指した福岡も大会新記録の41秒93で2位。「優勝を目指していたので残念」と悔しさをにじませつつ、今後は「ハードルを主軸にスプリント種目にも積極的にチャレンジしていきたい」と力強く抱負を語った。 文/花木 雫

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