2024.10.06
10月5日、第42回全日本大学女子駅伝の関東地区予選を兼ねた第30回関東大学女子駅伝が千葉県印西市の6区間34.4kmのコースで行われ、大東大が1時間53分01秒で大会連覇を果たした。
大東大は1区に学生駅伝初レースの相場茉奈(2年)を起用。800mや1500mをメインとする中距離ランナーだが、トップと11秒差、対抗と目された日体大とは9秒差の6位で2区へとつなぐ。前回2区区間賞の藤原唯奈(4年)も区間6位ながら、トップに立った筑波大との差を15秒に抑える。
すると、3区でサラ・ワンジル(2年)が、圧巻の区間新の走りを見せる。9月の日本インカレの疲労もあったのか、思うようにペースが上がらない場面もあったが、前を走る5人を抜いて一気にトップに浮上。自らに課せられた使命をしっかりとこなした。
4区の平尾暁絵(2年)は区間3位と力走。3000m障害が専門の5区・川瀬真由は区間7位とやや苦戦したが、首位をキープしてアンカー・蔦野萌々香(2年)へとタスキが渡された。蔦野は4秒後にスタートした日体大・飯田和代(1年)に追いつかれ、しばらく併走が続いたが、自信のあるラストに向けて冷静に対応。勝負所となった残り2kmでギアを入れ替え、日体大を一気に突き放した。
大東大・外園隆監督は「反省もあったが、収穫の多い大会だった」と語り、「今回は野田(真理耶/2年)を温存したオーダーでどう走れるかを確認したかった。それぞれが手応えを感じたと思う」と、全日本に向けての弾みとした。
今回出場しなかった野田は7月のホクレン・ディスタンス千歳大会10000mで33分06秒99と自己記録を更新すると、9月の日本インカレではさらに記録を縮める33分05秒34で2位に輝くなど、長距離選手として一回り大きく成長した。ワンジルと野田の2本柱がさらに太くなり、チームの総合力に厚みが増している。
全日本では前回を含めこれまで9度の2位。優勝はあと1歩のところで逃し続けている。外園監督は「今年こそという思いがあります。名城大だけでなく、力のあるチームは多い。その中で、いかに自分たちの力を出し切るか」と、悲願に向けて決意を新たにした。
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