2024.09.29
ベルリン・マラソンは9月29日、ドイツ・ベルリンで行われ、女子は2選手がトップ10入り。パリ五輪補欠の細田あい(エディオン)が日本歴代7位の2時間20分31秒で5位に入った。また、松田瑞生(ダイハツ)は日本歴代8位の2時間20分42秒で6位だった。
細田と松田は、スタートからそろって5km16分40秒前後のペースを刻み、ハーフの通過は1時間10分13秒あたり。12、13位あたりを走行していた。25km過ぎから順位を上げて、30kmでは8位争い。その後も2人は5km16分30秒台のペースを刻んで、前方から脱落する選手を抜き、6位、5位と徐々に上げていった。最後は細田が前に出て、同学年(1995年生まれ)の松田に先着した。
2022年10月のロンドンで出した自己記録(2時間21分42秒)を1分11秒更新した細田。日体大卒業後、ダイハツを経て2021年にエディオンに移籍している。昨年のパリ五輪マラソン代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップでは、3位に入って五輪代表に前進した。しかし、1月の大阪国際女子で前田穂南(天満屋)がファイナルチャレンジ設定記録を上回る2時間18分59秒の日本新をマーク。細田は代表入りを懸けて3月の名古屋ウィメンズにエントリーしたが、故障で欠場し、パリ五輪補欠となった。
五輪本番はそのまま、代表選手が出場することが決まり、細田の悲願の五輪は消滅。だが、気持ちが途切れることなく、秋のベルリンに準備を進めて、自己記録を更新した。
一方の松田も大阪国際で前田に敗れて3位に終わり、パリ五輪代表を逃した。直後は引退を示唆したものの、5月下旬の関西実業団で現役続行を表明。再出発のマラソンで、2022年の大阪国際女子以来、2年8ヵ月ぶりに自己記録を10秒更新した。
女子マラソン日本歴代10傑をチェック!
2.18.59 前田穂南(天満屋) 2024. 1.28 2.19.12 野口みずき(グローバリー) 2005. 9.25 2.19.24 新谷仁美(積水化学) 2023. 1.15 2.19.41 渋井陽子(三井住友海上) 2004. 9.26 2.19.46 高橋尚子(積水化学) 2001. 9.30 2.20.29 一山麻緒(ワコール) 2020. 3. 8 2.20.31 細田あい(エディオン) 2024. 9.29 2.20.42 松田瑞生(ダイハツ) 2024. 9.29 2.21.18 安藤友香(ワコール) 2024. 3.10 2.21.33 鈴木亜由子(日本郵政グループ) 2024. 3.10
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.26
-
2025.03.26
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
-
2025.03.21
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.26
日本陸連が暑熱環境下の大会について対応検討 今年は日本選手権、インターハイなど「WBGT31度」目安に「踏み込んだ対策を」
日本陸連は3月26日に行われた理事会で、暑熱環境下における大会運営に対しての考えを示した。 日本陸連の田﨑博道専務理事は、最近の気候変動の大きさに触れたうえで、特に夏の競技会について「暑熱環境下で競技をすることの危険性は […]
2025.03.26
日本選手権の大会要項と競技実施日が発表! 男子100mは初日に予選、準決勝 2日目に決勝 女子やり投は1日目に実施
日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)の大会要項ならびに競技実施日を発表した。 今年の日本選手権は9月に行われる東京世界選手権の選考会を兼ねて実施される。昨年まではU20日本選手権 […]
2025.03.26
日本選手権まであと100日 キービジュアル第1弾公開! 9月の東京世界陸上代表選考会
日本陸連は3月26日、第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場)まであと100日を迎えて、キービジュアルの第1弾を公開した。 日本選手権の国立競技場の開催は、2005年以来20年ぶりで、今秋の東京世界選手権 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報