2024.09.29
◇第34回関西学生対校女子駅伝大会(9月28日/兵庫・神戸しあわせの村 6区間33km)
第42回全日本大学女子駅伝の予選会を兼ねた第34回関西学生対校女子駅伝が9月28日、兵庫県神戸市の神戸しあわせの村周回コース(6区間・33.0km)で行われ、3区でトップに立った大阪学大が、4連覇を目指した立命大の追撃を振り切り、1時間50分36秒で5年ぶり4度目の優勝を飾った。
1区の距離が3.9kmから3km延長され、6km以上の長距離区間が3区間から4区間となった今回。大阪学大は勝負どころと読んだ3区(6.5㎞)にエースの永長里緒(4年)を起用し、その作戦がズバリ的中した。
トップの立命大と13秒差の2位で走り出した永長はに付けると、その3区で一気に逆転。1週間前に行われた日本インカレでも5000m、10000mともに銅メダルの実力を発揮し、立命大を逆転、一気に38秒差をつけて主導権を握った。
4区の1年生・佐内瑞希が25秒差に詰め寄られたものの、5、6区で主将・小林舞妃留(4年)、山下彩菜(3年)が連続区間賞の激走。粘る立命大を突き放した。「持ち前の全員駅伝ができました」とメンバーは笑顔を爆発させた。
「1区からいい流れでレースができました」と弘潤一監督。主軸の4年生を前半に固める案もあったそうだが、選手と話し合い、4年生を間に挟むオーダーに変更した。
前回は2区で区間賞を獲得しているアンカーの山下は、「ずっと2区を走るつもりだったのでアンカーと言われた時はビックリしましたが、応援の声が力になりました。4年生の先輩方が間に入ってくださっていたので、みんな安心して走ることができました」と、初の長距離区間にもしっかりと対応。立命大のエース・村松灯(4年)を抑えて区間賞を獲得するなど活躍が光った。
フィニッシュの瞬間を見守った小林は、「ひとつの目標だった関西を制することができてよかった。それでも一番の目標は全日本で過去最高順位(3位)を更新すること。あと1ヵ月、今回の結果をステップにさらにレベルアップしていけるようがんばりたい」と気合を入れる。
大阪学大から1分10秒差の2位となった立命大の主将・村松灯は、「目標だった4連覇を逃したことは悔しいですが、一番の目標は全日本。チームの状態も徐々に上がってきています。仙台では今回とは見違える走りで絶対に優勝できるよう1ヵ月間、死ぬ気で練習して臨みたい」と、全日本でのリベンジを力強く誓った。
兵庫大が1時間53分34秒で過去最高の3位と健闘。シード権を持つ大阪学大、立命大、関大を除く1校に与えられる全日本切符を3年ぶりに獲得し、笑顔が弾けた。関大は1時間54分23秒で4位、昨年度、全日本に駒を進めている大阪芸大、関西外大、京都光華大は5、8、10位にとどまった。
第42回全日本大学女子駅伝は10月27日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台を発着とする6区間38kmで争われる。
文・写真/花木 雫
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