2024.09.28

創価大の小池莉希
学生長距離Close-upインタビュー
小池莉希 Koike Riki 創価大2年
「月陸Online」限定で大学長距離選手のインタビューをお届けする「学生長距離Close-upインタビュー」。43回目は、創価大の小池莉希(2年)をピックアップする。
昨年度はルーキーながら学生三大駅伝にフル出場。今季も精力的にトラックレースに出場し、高いレベルでの安定感のある走りを見せた。
10月14日の出雲駅伝で開幕する駅伝シーズンに向け、現在の状態や意気込みなどを聞いた。
トラック9レースで充実のシーズン
大学2年目に入って充実のトラックシーズンを過ごし、小池莉希が昨季以上に存在感を高めている。3月から7月にかけてトラックレース9戦をこなしたなか、小池は6月15日の日本学生個人選手権5000mを会心のレースに挙げた。
エントリーしたうちの6人が棄権し、出走はわずか3人。写真判定機の不具合による手動計時で13分47秒3と、自己記録(13分34秒82)には届かなかったものの、「9レースでは一番内容が良かった」と振り返る。
「練習の一環のような感じで出場しましたが、最初から速いペースで入り、そこから耐えて、最後の1000mも2分40秒ぐらいまで上げられました。自分でも力がついたと感じましたし、3人だけのレースでしたが、今までなかったタイトルを手にできたという点でも良かったです」
他にも5月の関東インカレ2部5000mで7位入賞、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会10000mでは28分26秒33の自己ベストなど、各レースとも高水準で安定した結果を残した。成長できた要因を「2月下旬から3週間ほどのケニア合宿でしっかり走り込めたことと、『創価大学のエースになるんだ』という強い気持ちで取り組めているから」と分析する。これまでに比べると、「だいぶ連戦ができるようになった」面も大きい。
ケニア合宿は、小池にとって初めての海外。行きは大学の榎木和貴監督が同行し、現地ではヤクルトのダニエル・ジェンガコーチに世話になったが、「日本人は自分一人だけで不安でした」と明かす。それでも「環境に慣れることと、どうしてケニアの選手が強いのかに着目しながら取り組んだ」と目的意識を持って日々を過ごした。そして、その答えも自分なりに見えてきたという。
「まず合宿地が標高2000から2300mぐらいの高地で、クロスカントリーのアップダウンがあるコースを走るとかなりきつくて、思っていたよりも走れませんでした。そういう過酷なところで練習していれば、良い環境に行ったら走れるだろうなと。実際、帰国して5日後に出場した新潟ハーフも意外とすんなり1km3分ぐらいで行けたので、これは成果が出ているなと実感できました」
そして、7月下旬から約3週間、再びケニアへ。この時は野沢悠真(3年)や齊藤大空(2年)らと一緒で、夏合宿の位置づけだった。「基本的に1日3部練で、土台を作るためにゆっくりのペースで、しっかり距離を稼ぐことを重視しました。高地に慣れるまでの1週間は苦しかったですが、そこからは日本の練習と同じように距離走や軽いインターバルでのスピード強化も行いました」。駅伝シーズンに向け、順調にメニューを消化した。

トラック9レースで充実のシーズン
大学2年目に入って充実のトラックシーズンを過ごし、小池莉希が昨季以上に存在感を高めている。3月から7月にかけてトラックレース9戦をこなしたなか、小池は6月15日の日本学生個人選手権5000mを会心のレースに挙げた。 エントリーしたうちの6人が棄権し、出走はわずか3人。写真判定機の不具合による手動計時で13分47秒3と、自己記録(13分34秒82)には届かなかったものの、「9レースでは一番内容が良かった」と振り返る。 「練習の一環のような感じで出場しましたが、最初から速いペースで入り、そこから耐えて、最後の1000mも2分40秒ぐらいまで上げられました。自分でも力がついたと感じましたし、3人だけのレースでしたが、今までなかったタイトルを手にできたという点でも良かったです」 他にも5月の関東インカレ2部5000mで7位入賞、7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ士別大会10000mでは28分26秒33の自己ベストなど、各レースとも高水準で安定した結果を残した。成長できた要因を「2月下旬から3週間ほどのケニア合宿でしっかり走り込めたことと、『創価大学のエースになるんだ』という強い気持ちで取り組めているから」と分析する。これまでに比べると、「だいぶ連戦ができるようになった」面も大きい。 ケニア合宿は、小池にとって初めての海外。行きは大学の榎木和貴監督が同行し、現地ではヤクルトのダニエル・ジェンガコーチに世話になったが、「日本人は自分一人だけで不安でした」と明かす。それでも「環境に慣れることと、どうしてケニアの選手が強いのかに着目しながら取り組んだ」と目的意識を持って日々を過ごした。そして、その答えも自分なりに見えてきたという。 「まず合宿地が標高2000から2300mぐらいの高地で、クロスカントリーのアップダウンがあるコースを走るとかなりきつくて、思っていたよりも走れませんでした。そういう過酷なところで練習していれば、良い環境に行ったら走れるだろうなと。実際、帰国して5日後に出場した新潟ハーフも意外とすんなり1km3分ぐらいで行けたので、これは成果が出ているなと実感できました」 そして、7月下旬から約3週間、再びケニアへ。この時は野沢悠真(3年)や齊藤大空(2年)らと一緒で、夏合宿の位置づけだった。「基本的に1日3部練で、土台を作るためにゆっくりのペースで、しっかり距離を稼ぐことを重視しました。高地に慣れるまでの1週間は苦しかったですが、そこからは日本の練習と同じように距離走や軽いインターバルでのスピード強化も行いました」。駅伝シーズンに向け、順調にメニューを消化した。三大駅伝フル出場、「3本まとめるのが難しい」
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