◇天皇賜盃第93回日本学生対校選手権(9月19日~22日/神奈川県・Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsu)3日目
男女スプリントハードルは順大が席巻した。男子110mハードルは阿部竜希が13秒40(-2.1)、女子100mハードルは本田怜(順大院)が13秒28(-1.3)と、ともに向かい風の中で好記録。男子は泉谷駿介(現・住友電工)、村竹ラシッド(現・JAL)に続いて順大勢の5連覇(村竹・泉谷・村竹・村竹)、女子は初だった。
「全国規模の大会を優勝候補として臨むのが初めてだったので自分の中で『本当に勝てるのか』とプレッシャーをかけてしまいました」と阿部。ただ、「最後は自分のやってきたことを信じるしかない」と覚悟を決めてスタートした。
スタンドには村竹も応援に駆けつけ、パリ五輪5位の先輩に「本当に強い味方がいる」と背中を押された。
6月の日本選手権ではミスが出たスタートで「ちゃんと決められた」ことで、後半も「自分の走りに集中できた」。課題だった「ハードリングタイムを縮める」動きも、アップから調整できたという。
来年の東京世界選手権の参加標準記録(13秒27)を目指していただけに「切れなかったのは未熟」と言うも、「向かい風2.1mでサードベスト。条件がそろえば(世界選手権の標準は)出せる。満足はしませんが、80点くらい」と笑顔を見せる。
直後に行われた女子では先輩の本田が涙の初V。学生記録保持者(13秒07)の貫禄を示したが「プレッシャーもありました」とホッと胸をなで下ろす。
100mでも11秒70の自己新で4位に入ったようにスピードがアップ。そのため「踏み切りがちかくなってしまう」という課題が出た。得意の後半も「切り替えていけなかった」と内容には納得がいかなかったが、「最低限の目標はクリアしました」とようやく笑顔を見せる。
順大で同期だった村竹と切磋琢磨し、「悩みも相談しました」。どちらが先に“12秒台”に入るか勝負しているようで「10mハンディをもらっているので、頑張らないと」と、パリ五輪での同志の快走に刺激を受けている。
活況を呈する男女スプリントハードル。今年の日本インカレは、その中心に“順大ハードラー”がいることをしっかり証明した大会となった。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
-
2025.02.22
-
2025.02.22
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.22
-
2025.02.16
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]
2025.02.22
円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]
2025.02.22
「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン
◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝