2024.09.11
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第256回「パリは燃えているか」(向永拓史)
パリは燃えているか
パリ五輪が終わりました! 編集部にとっては「雑誌を作り終わるまでがパリ五輪!」なので、編集部にとっての「終わり」とは、締切まで乗り切ったことを意味します!
それこそ、パリ五輪と同じように、最後の方は怒涛の日々。久しぶりに超サイヤ人3になりました。
(いつも手を抜いてるわけではないです!)
その真っ只中に金曜日を迎えたため、先週のコラム担当だった私は、ほんの少しだけ締切を越えてしまったのです。仕方ない!
初めてのオリンピック、本当にすごかったし、感動しました!凱旋門にエッフェル塔、シャンゼリゼ通り…。ルーブル美術館に、オルセー美術館、ベルサイユ宮殿、オペラ座、アンヴァリッドでナポレオンのお墓…。本当に楽しかった……
いや。そうじゃないですね。(全部堪能したけど)
舞台となるスタット・ド・フランスは、連日満員御礼。しかも朝から。圧巻でした。毎日、電車を降りると朝一から大勢の方がスタジアムに向かいます。みんな楽しそう。
いろいろ経験されている方々も「過去一の盛り上がり」と言っていました。やっぱりスポーツの本場ヨーロッパですね。
世界陸上と違う雰囲気もありました。
まず「なかなか静かにならない!」。普段、陸上を観に来る方以外にも観戦されるためか、スタート前になかなか静まりません。そして、それが良い記録かどうかに関係なく同じくらいの歓声があがります。
世界陸上のスタンドは「陸上オタクの集合体」です。ブダペストでは、静寂と興奮のコントラストがすごくて、良い記録が出たことの盛り上がりだったり、手拍子のリズムや一体感がありました。
どちらが良いではなく、こういう違いがあるんやなぁーと思ってました。
そして、選手がよく「オリンピックは特別」という意味も。
私はスタンドでしかパフォーマンスを観ていないし、海外の、選手を日常的に追っているわけではありません。「1年に一回」しか会わないです。
日本代表をはじめ、普段から取材している日本人選手たちがどんな思いで、どれほど時間と思いを費やし、ここに立っているかは少しは理解しているつもりです。
でも。それでも。
オリンピックという舞台は、海外の選手にとって生活がかかっていて、この1レース、1投でここから4年間の生き方が変わる。それが、スタンドにいる私の全身に降り掛かってきました。正直、こんなにも違うものなのか、と思いました。
それは選手も同様で、100mHの福部真子選手はオレゴン世界陸上でも準決勝に進んでいますが、今回の準決勝は「カマチョ・クインでさえ笑っていなかった」と衝撃を受けていました。サニブラウン・アブデル・ハキーム選手も「オリンピックは全然違う。この中でメダルを取る選手がどれだけすごいか」と言っていました。
本当に言葉に表せないほどの「人生懸けている感」が伝わってくるんです。だから日本人は…などというつもりはありません。日本人だってみんな真剣勝負しています。そんな相手と真っ向から戦う日本代表のみんなを誇りに思います!
私も真剣勝負!女子やり投はコロンビアの記者と隣同士で見ていました。そうです、メダルを争うルイス・フルタド選手がいるんです。始まる前にあいさつして、1投ずつナイススロー!と称え合いながら見ていました。北口選手が金メダルを取った時もおめでとうと言ってくれました!
あの11日間、確かにパリは燃えていました。
ブダペスト、パリと、ヨーロッパの2大会を経験でき、改めて来年のことを思います。国立競技場がこんな風になったらどれだけ幸せだろうか、と。
東京は燃えられるか。
東京世界陸上を満員のスタジアムで選手たちに戦ってほしい。心からそう思います。メディアとしてできることをやっていきたいです!
パリについて書きたいことは山ほどあります。モン・サン・ミッシェルに行きたかったのに、バスツアーのお金を払ったのに朝に……。
文字数がたくさんになったので、このへんで筆を置きます。昨日、「私たちのパリ五輪」が終わったばかりですか、翌日、今はもう飛行機のなか。ゴビ砂漠の上空あたりで書き終えました。
ベルギー・ブリュッセルの旅もまたどこかで。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。 |
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第256回「パリは燃えているか」(向永拓史)
パリは燃えているか パリ五輪が終わりました! 編集部にとっては「雑誌を作り終わるまでがパリ五輪!」なので、編集部にとっての「終わり」とは、締切まで乗り切ったことを意味します! それこそ、パリ五輪と同じように、最後の方は怒涛の日々。久しぶりに超サイヤ人3になりました。 (いつも手を抜いてるわけではないです!) その真っ只中に金曜日を迎えたため、先週のコラム担当だった私は、ほんの少しだけ締切を越えてしまったのです。仕方ない! 初めてのオリンピック、本当にすごかったし、感動しました!凱旋門にエッフェル塔、シャンゼリゼ通り…。ルーブル美術館に、オルセー美術館、ベルサイユ宮殿、オペラ座、アンヴァリッドでナポレオンのお墓…。本当に楽しかった…… いや。そうじゃないですね。(全部堪能したけど) [caption id="attachment_146060" align="alignnone" width="800"] ここにかの有名なナポレオン・ボナパルトが眠ります!マラソンのフィニッシュ地点でもありました[/caption] 舞台となるスタット・ド・フランスは、連日満員御礼。しかも朝から。圧巻でした。毎日、電車を降りると朝一から大勢の方がスタジアムに向かいます。みんな楽しそう。 いろいろ経験されている方々も「過去一の盛り上がり」と言っていました。やっぱりスポーツの本場ヨーロッパですね。 世界陸上と違う雰囲気もありました。 まず「なかなか静かにならない!」。普段、陸上を観に来る方以外にも観戦されるためか、スタート前になかなか静まりません。そして、それが良い記録かどうかに関係なく同じくらいの歓声があがります。 世界陸上のスタンドは「陸上オタクの集合体」です。ブダペストでは、静寂と興奮のコントラストがすごくて、良い記録が出たことの盛り上がりだったり、手拍子のリズムや一体感がありました。 どちらが良いではなく、こういう違いがあるんやなぁーと思ってました。 [caption id="attachment_146061" align="alignnone" width="800"] 会場は毎日ほぼ満席!写真はデュプランティスの世界新のあと![/caption] そして、選手がよく「オリンピックは特別」という意味も。 私はスタンドでしかパフォーマンスを観ていないし、海外の、選手を日常的に追っているわけではありません。「1年に一回」しか会わないです。 日本代表をはじめ、普段から取材している日本人選手たちがどんな思いで、どれほど時間と思いを費やし、ここに立っているかは少しは理解しているつもりです。 でも。それでも。 オリンピックという舞台は、海外の選手にとって生活がかかっていて、この1レース、1投でここから4年間の生き方が変わる。それが、スタンドにいる私の全身に降り掛かってきました。正直、こんなにも違うものなのか、と思いました。 それは選手も同様で、100mHの福部真子選手はオレゴン世界陸上でも準決勝に進んでいますが、今回の準決勝は「カマチョ・クインでさえ笑っていなかった」と衝撃を受けていました。サニブラウン・アブデル・ハキーム選手も「オリンピックは全然違う。この中でメダルを取る選手がどれだけすごいか」と言っていました。 本当に言葉に表せないほどの「人生懸けている感」が伝わってくるんです。だから日本人は…などというつもりはありません。日本人だってみんな真剣勝負しています。そんな相手と真っ向から戦う日本代表のみんなを誇りに思います! 私も真剣勝負!女子やり投はコロンビアの記者と隣同士で見ていました。そうです、メダルを争うルイス・フルタド選手がいるんです。始まる前にあいさつして、1投ずつナイススロー!と称え合いながら見ていました。北口選手が金メダルを取った時もおめでとうと言ってくれました! あの11日間、確かにパリは燃えていました。 ブダペスト、パリと、ヨーロッパの2大会を経験でき、改めて来年のことを思います。国立競技場がこんな風になったらどれだけ幸せだろうか、と。 東京は燃えられるか。 東京世界陸上を満員のスタジアムで選手たちに戦ってほしい。心からそう思います。メディアとしてできることをやっていきたいです! パリについて書きたいことは山ほどあります。モン・サン・ミッシェルに行きたかったのに、バスツアーのお金を払ったのに朝に……。 文字数がたくさんになったので、このへんで筆を置きます。昨日、「私たちのパリ五輪」が終わったばかりですか、翌日、今はもう飛行機のなか。ゴビ砂漠の上空あたりで書き終えました。 ベルギー・ブリュッセルの旅もまたどこかで。向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。 |
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