2024.09.09
パリ・パラリンピックが8月30日から9月8日まで行われ、男子400mのT13クラス(視覚障害)は福永凌太(日体大)が48秒07で銀メダルを獲得した。
昨年の世界パラ選手権で金メダルを獲得している福永。5日に行われたレースは大雨のコンディションで実施され、終盤までアルジェリアの選手と競り合いとなったが、0.64秒差で振り切られた。
男子5000mのT11クラス(視覚障害)では、唐澤剣也(SUBARU)が14分51秒48とアジア新記録を樹立して銀メダル。唐澤は1500mでも4分04秒40のアジア新で4位に食い込んだ。男子400mT52クラス(車椅子)では佐藤友祈(モリサワ)が56秒26で2位。東京大会に続く連覇は果たせなかったが、パラリンピックで3大会連続のメダルを獲得。さらに100mも3位で銅メダルを手にした。
また、パラリンピック初出場の鬼谷慶子(関東パラ陸協)が、女子円盤投F53クラス(座位)で15m78を投げて2位となった。5月の世界パラ選手権に続く銀メダルで、この時に樹立したアジア記録(15m49)も大きく更新した。
このほか、男子100mT13クラスの川上秀太(アスピカ)、同400mT52クラスの伊藤智也(バイエル薬品)も3位でメダルを獲得。最終日のマラソンでは男子車いすの鈴木朋樹(トヨタ自動車)、女子視覚障害の道下美里(三井住友海上)も銅メダルに輝き、日本勢は銀メダル4個、銅メダル5個という成績を残した。
パリパラリンピック 日本人全成績
<男子> ●100m(視覚障害T13) 川上秀太(アスピカ) 予選2着 10秒80(+0.1) 決勝銅メダル 10秒80(-0.1) ●100m(車いすT52) 佐藤友祈(モリサワ) 予選1着 17秒20 決勝銅メダル 17秒44(+1.6) 伊藤智也(バイエル工業)予選4着 17秒58 決勝6位 17秒67(+1.6) 伊藤竜也(新日本工業) 予選4着 17秒76 決勝7位 17秒91(+1.6) ●100m(車いすT54) 生馬知季(GROP SINCERITE WORLD-AC) 予選5着 14秒73(+1.4) ●100m(義足・機能障害T64) 大島健吾(名古屋学大AC) 予選5着 11秒24=アジア新 ●200m(義足・機能障害T64) 井谷俊介(SMBC日興証券) 予選4着 23秒67 決勝7位 23秒50 大島健吾(名古屋学大AC) 棄権 ●400m(視覚障害T13) 福永凌太(日体大) 銀メダル 48秒07 ●400m(脳性まひT36) 松本武尊(医療法人鎮誠会)4位 53秒63=アジア新 ●400m(車いすT52) 佐藤友祈(モリサワ) 予選1着 58秒04 決勝銀メダル 56秒26 伊藤智也(バイエル薬品) 予選2着 60秒42 決勝銅メダル 61秒08 伊藤竜也(新日本工業) 予選5着 69秒55 ●1500m(視覚障害T11) 唐澤剣也(SUBARU) 予選3着 4分06秒31 決勝4位 4分04秒40=アジア新 ●1500m(知的障害) 赤井大樹(ワークマン) 5位 3分57秒58 十川裕次(オムロン太陽) 6位 4分03秒68 ●1500m(車いすT54) 鈴木朋樹(トヨタ自動車) 予選5着 3分05秒31 決勝7位 2分53秒99 ●5000m(視覚障害T11) 唐澤剣也(SUBARU) 銀メダル 14分51秒48=アジア新 和田伸也(長瀬産業) 4位 15分16秒41 ●マラソン(視覚障害T12) 堀越信司(NTT西日本) 7位 2時間28分03秒 和田伸也(長瀬産業) 9位 2時間29分59秒 熊谷豊(三井ダイレクト損保) 10位 2時間32分26秒 ●マラソン(車いすT54) 鈴木朋樹(トヨタ自動車) 銅メダル 1時間31分23秒 吉田竜太(SUS) 8位 1時間37分15秒 ●走幅跳(視覚障害T12) 石山大輝(順大) 5位 6m75(-1.0) ●走幅跳(視覚障害T13) 福永凌太(日体大) 7位 6m55(-0.8) ●円盤投(脳性まひF37) 新保大和(アシックス) 4位 51m37 ●やり投(視覚障害F13) 若生裕太(電通デジタル) 7位 58m49 ●やり投(上肢障害F46) 高橋峻也(トヨタ自動車) 6位 59m76 山﨑晃裕(順大職) 7位 57m67 <女子> ●100m(視覚障害T12) 澤田優蘭(エントリー) 予選4着 12秒90(+0.8) ●100m(脳性まひT34・車いす) 小野寺萌恵(北海道・東北パラ陸協) 予選3着 19秒08(+0.8) 決勝6位 18秒94 北浦春香(インテージホールディングス) 予選4着 19秒68(-0.9) 決勝7位 19秒81 吉田彩乃(修悠館高) 予選5着 20秒43(-0.9) 決勝8位 20秒07 ●100m(脳性まひT38) 高松佑圭(ローソン) 予選9着 14秒86(±0) ●100m(上肢障害T47) 辻沙絵(日体大) 予選7着 12秒94(+0.3) ●100m(義足・機能障害T63) 前川楓(新日本住設) 予選5着 16秒31(+0.2) 兎澤朋美(富士通) 予選5着 15秒85(+0.5) ●100m(義足・機能障害T64) 高桑早生(NTT東日本) 予選6着 13秒85(-0.3) ●400m(視覚障害T13) 佐々木真菜(東邦銀行) 予選3着 58秒77 決勝7位 58秒35 ●400m(上肢障害T47) 辻沙絵(日体大) 予選4着 60秒19 決勝7位 59秒13 ●800m(脳性まひT34・車いす) 小野寺萌恵(北海道・東北パラ陸協)6位 2分15秒85 ●1500m(知的障害) 山本萌恵子(愛知陸協) 9位 5分16秒70 ●マラソン(視覚障害T12) 道下美里(三井住友海上) 銅メダル 3時間04分23秒 ●マラソン(車いすT54) 土田和歌子(ウィルレイズ) 6位 1時間52分39秒 喜納翼(琉球スポーツサポート)12位 2時間04分53秒 ●走幅跳(視覚障害T12) 澤田優蘭(エントリー) 6位 4m90(+0.3) ●走幅跳(義足・機能障害T63) 兎澤朋美(富士通) 5位 4m58(±0) 前川楓(新日本住設) 6位 4m50(-0.4) ●走幅跳(義足・機能障害T64) 高桑早生(NTT東日本) 5位 5m04(-0.4) 中西麻耶(鶴学園クラブ) 7位 4m91(-0.6) ●走幅跳(知的障害) 酒井園実(ISFnet) 13位 4m87(-0.1) ●砲丸投(上肢障害F46) 齋藤由希子(SMBC日興証券) 4位 11m61 ●円盤投(座位F53) 鬼谷慶子(関東パラ陸協) 銀メダル 15m78 <男女混合> ●4×100mRユニバーサルリレー 日本(澤田優蘭、辻沙絵、松本武尊、生馬知季) 予選 2着 47秒09=日本新 決勝 4位 48秒16
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.17
-
2025.01.16
2025.01.12
【テキスト速報】第43回都道府県対抗女子駅伝
-
2025.01.14
-
2025.01.12
-
2025.01.15
2024.12.22
早大に鈴木琉胤、佐々木哲の都大路区間賞2人が来春入学!女子100mH谷中、松田ら推薦合格
-
2024.12.22
-
2024.12.30
-
2025.01.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.01.18
都道府県男子駅伝オーダー発表!3区に塩尻和也と鶴川正也 7区は鈴木健吾、黒田朝日 4連覇狙う長野は3区吉岡大翔
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝前日の1月18日、オーダーリストが発表された。 エントリーされていた2人の日本記 […]
2025.01.17
西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録
1月17日、西脇多可新人高校駅伝の実行委員会が、2月16日に行われる第17回大会の出場チームを発表した。 西脇多可新人高校駅伝は、兵庫県西脇市から多可町を結ぶ「北はりま田園ハーフマラソンコース(21.0795km)」で行 […]
2025.01.17
編集部コラム「年末年始の風物詩」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.01.17
中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝
◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]
2025.01.17
栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表
日本陸連は2月1日から2日に行われる、日本選手権室内のエントリー状況と、併催の日本室内大阪のスタートリストを発表した。 日本選手権室内では12月にエントリーが発表されていた選手のうち、男子60mに出場予定だったパリ五輪代 […]
Latest Issue 最新号
2025年2月号 (1月14日発売)
駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝