HOME 国内

2024.08.30

福井の夏が今年もアツイ!桐生祥秀、多田修平、泉谷駿介らが彩る/福井ナイトゲームズ
福井の夏が今年もアツイ!桐生祥秀、多田修平、泉谷駿介らが彩る/福井ナイトゲームズ

前日練習をする多田修平(住友電工)

◇Athlete Night Games in FUKUI 2024(8月30日/福井・9.98スタジアム)

日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUI 2024が今日、福井県営陸上競技場(通称:9.98スタジアム)で行われる。

同大会は2019年に「海外のようなナイターの試合を創りたい」「選手をサポートしたい」「観客を盛り上げたい」という思いから福井陸協が発足した。地元企業の協賛だけでなく、クラウドファンディングで資金を募り、その多くを選手への活動費(賞金)に活用。第1回では日本記録が複数誕生するなど大きな盛り上がりを見せ、注目を集めるようになり、今では夏の福井に欠かせないイベントとなった。

5回目となる今年は、台風10号の影響により規模を縮小。本来は30、31日の2日間にかけて行われる予定だったが30日のみに。メイン種目とも言える100mを30日に前倒しし、元々30日に実施予定だった男女やり投、男子砲丸投、女子ハンマー投のみが行われることに。多くの種目が中止せざるを得ない状況となった。

それでも、各種目に国内トップアスリートが出場。男子100mにはこの地で日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(日本生命)がエントリーした。他にも多田修平(住友電工)、小池祐貴(同)といった日本代表経験者もズラリ。さらには、110mハードルで日本記録を持つ泉谷駿介(同)が参戦。富士北麓ワールドトライアルで10秒14(+2.1)を叩き出しているようにスプリントも一級だ。

女子100mには今季好調の御家瀬緑(住友電工)や三浦愛華(愛媛競技力本部)、100mハードル前日本記録保持者の青木益未(七十七銀行)らが登録している。

男子砲丸投は地元福井出身の奥村仁志(センコー)、岩佐隆時(Team SSP)の他に、アツオビン・ジェイソン(福岡大)ら実力者がそろう。女子ハンマー投には学生記録を持つ村上来花(九州共立大)が出場する。

男子やり投はリオ五輪代表の新井涼平(スズキ)、世界選手権代表の﨑山雄太(愛媛競技力本部)、小椋健司(エイジェック)、女子やり投にはパリ五輪代表の斉藤真理菜(スズキ)や、オレゴン世界選手権ファイナリストの武本紗栄(Team SSP)と、日本代表経験者が名を連ねている。

台風の影響もあり中止するかどうか、ギリギリまで検討されたが、「クラウドファンディングの応援メッセージに励まされ」(木原靖之・福井陸協専務理事)開催を決断。帰路も心配されるなか、これだけ選手が集まったのはそれだけ楽しみにしているからこそ。

観戦チケットには観客自身が入場料を決める「ポストプライシング」を導入。砲丸投など投てきを間近で見られ、実際に投てき物を触ることもできるように工夫がされるという。大会の模様は福井陸協のYouTubeでライブ配信も予定。日程短縮のため、過去のようにスタジアムDJなどの派手な演出は難しいかもしれないが、制限されたからこそ“原点”に立ち戻り、選手と観客が「ライブ感」を楽しめる1日となりそうだ。

◇Athlete Night Games in FUKUI 2024(8月30日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズG2のAthlete Night Games in FUKUI 2024が今日、福井県営陸上競技場(通称:9.98スタジアム)で行われる。 同大会は2019年に「海外のようなナイターの試合を創りたい」「選手をサポートしたい」「観客を盛り上げたい」という思いから福井陸協が発足した。地元企業の協賛だけでなく、クラウドファンディングで資金を募り、その多くを選手への活動費(賞金)に活用。第1回では日本記録が複数誕生するなど大きな盛り上がりを見せ、注目を集めるようになり、今では夏の福井に欠かせないイベントとなった。 5回目となる今年は、台風10号の影響により規模を縮小。本来は30、31日の2日間にかけて行われる予定だったが30日のみに。メイン種目とも言える100mを30日に前倒しし、元々30日に実施予定だった男女やり投、男子砲丸投、女子ハンマー投のみが行われることに。多くの種目が中止せざるを得ない状況となった。 それでも、各種目に国内トップアスリートが出場。男子100mにはこの地で日本人初の9秒台をマークした桐生祥秀(日本生命)がエントリーした。他にも多田修平(住友電工)、小池祐貴(同)といった日本代表経験者もズラリ。さらには、110mハードルで日本記録を持つ泉谷駿介(同)が参戦。富士北麓ワールドトライアルで10秒14(+2.1)を叩き出しているようにスプリントも一級だ。 女子100mには今季好調の御家瀬緑(住友電工)や三浦愛華(愛媛競技力本部)、100mハードル前日本記録保持者の青木益未(七十七銀行)らが登録している。 男子砲丸投は地元福井出身の奥村仁志(センコー)、岩佐隆時(Team SSP)の他に、アツオビン・ジェイソン(福岡大)ら実力者がそろう。女子ハンマー投には学生記録を持つ村上来花(九州共立大)が出場する。 男子やり投はリオ五輪代表の新井涼平(スズキ)、世界選手権代表の﨑山雄太(愛媛競技力本部)、小椋健司(エイジェック)、女子やり投にはパリ五輪代表の斉藤真理菜(スズキ)や、オレゴン世界選手権ファイナリストの武本紗栄(Team SSP)と、日本代表経験者が名を連ねている。 台風の影響もあり中止するかどうか、ギリギリまで検討されたが、「クラウドファンディングの応援メッセージに励まされ」(木原靖之・福井陸協専務理事)開催を決断。帰路も心配されるなか、これだけ選手が集まったのはそれだけ楽しみにしているからこそ。 観戦チケットには観客自身が入場料を決める「ポストプライシング」を導入。砲丸投など投てきを間近で見られ、実際に投てき物を触ることもできるように工夫がされるという。大会の模様は福井陸協のYouTubeでライブ配信も予定。日程短縮のため、過去のようにスタジアムDJなどの派手な演出は難しいかもしれないが、制限されたからこそ“原点”に立ち戻り、選手と観客が「ライブ感」を楽しめる1日となりそうだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.09.16

世界女王・北口榛花に特製『やり投ハイチュウ』贈呈!「やりより重たい」

女子やり投でパリ五輪金メダルに輝いた北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。その席でサプライズが待っていた。 7月16日にサポート契約を結んだ森永製菓から、やり投を模したケースにハイチュウなど、お菓子 […]

NEWS やり投世界一・北口榛花「悩み、もがき続けた1年」五輪金メダルとDLトロフィーとともに凱旋帰国

2024.09.16

やり投世界一・北口榛花「悩み、もがき続けた1年」五輪金メダルとDLトロフィーとともに凱旋帰国

女子やり投の北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。 光り輝くパリ五輪金メダルとダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルを手に帰国した北口。冒頭で「オリンピックとダイヤモンドリーグ・ファイナルと重要な試合 […]

NEWS 女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」

2024.09.16

女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」

女子やり投の久世生宝(コンドーテック)が9月15日、10月の佐賀国民スポーツ大会を最後に現役引退することを明らかにした。 久世は岡山県出身の29歳。幼少期から陸上に親しみ、中学では短距離が専門。倉敷中央高校進学後、体力強 […]

NEWS 女子やり投・右代織江が引退 08年インターハイ、19年茨城国体優勝

2024.09.16

女子やり投・右代織江が引退 08年インターハイ、19年茨城国体優勝

9月15日、女子やり投の右代織江(アースコンシャス)が自身のSNSを更新。今季限りで現役を引退すことを発表した。 右代は北海道出身の34歳。十種競技日本記録保持者の右代啓祐(国士舘クラブ)を兄に持ち、中学から陸上を始めた […]

NEWS 11年世界選手権男子400m銅メダルのケヴィン・ボルレーが引退 “ボルレー兄弟”で4×400mRでも活躍

2024.09.16

11年世界選手権男子400m銅メダルのケヴィン・ボルレーが引退 “ボルレー兄弟”で4×400mRでも活躍

男子400mのケヴィン・ボルレー(ベルギー)が、9月14日のDLファイナルとなったメモリアルヴァンダムで引退レースを行った。 1988年に双子としてジョナサンとともに生まれたケヴィン。ジュニア期から400mを中心に活躍し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年10月号 (9月13日発売)

2024年10月号 (9月13日発売)

●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦

page top