HOME 国内

2024.08.26

佐々木秀幸氏が死去 スポーツ医科学と現場の融合、全国小学生陸上創立などに尽力
佐々木秀幸氏が死去 スポーツ医科学と現場の融合、全国小学生陸上創立などに尽力

日本陸連専務理事などを歴任した佐々木秀幸氏(写真は2000年)

元日本陸連専務理事の佐々木秀幸氏が8月24日午前3時20分に亡くなったことがわかった。91歳だった。

1932年に秋田県で生まれた佐々木氏は、学生時代は跳躍選手として活躍。早大教育学部を卒業後は公立中学校教員、東洋大と早大で教授を務めたほか、ミュンヘン、モントリオール五輪では代表コーチの大役を担うなど、陸上競技の指導の道に邁進した。

1985年に全国小学生交流大会を創立するなど、大会運営や組織運営、強化・普及に尽力。また、スポーツ医科学と現場の融合に多大なる貢献を果たした。1991年東京世界選手権では組織委員会事務総局次長の要職を担いつつ、日本陸連科学委員会バイオメカニクス班を組織し、世界のトップアスリートをパフォーマンス分析などから得た知見は、その後の日本陸上界の競技者育成に大きな影響を与えた。

1995年~96年に日本陸連常務理事、1997~2000年に同専務理事を歴任。東京マラソン組織委員会事務総長など多くの組織で奔走した。東洋大陸上競技部、早大競走部でも監督を務めている。04年に瑞宝小綬章受賞。05年から日本陸連名誉副会長、11年以降は同顧問を務めていた。

佐々木氏の後を継いで日本陸連専務理事に就任した櫻井孝次氏は「7月中旬の日本陸連顧問会でお会いした時はとても元気そうで、突然の訃報に接して驚いています」と話し、「小学生陸上を発展させ、その大会は今も継続して開催されている。素晴らしい功績だと思います」と故人を偲びつつ、哀悼の意を表した。

元日本陸連専務理事の佐々木秀幸氏が8月24日午前3時20分に亡くなったことがわかった。91歳だった。 1932年に秋田県で生まれた佐々木氏は、学生時代は跳躍選手として活躍。早大教育学部を卒業後は公立中学校教員、東洋大と早大で教授を務めたほか、ミュンヘン、モントリオール五輪では代表コーチの大役を担うなど、陸上競技の指導の道に邁進した。 1985年に全国小学生交流大会を創立するなど、大会運営や組織運営、強化・普及に尽力。また、スポーツ医科学と現場の融合に多大なる貢献を果たした。1991年東京世界選手権では組織委員会事務総局次長の要職を担いつつ、日本陸連科学委員会バイオメカニクス班を組織し、世界のトップアスリートをパフォーマンス分析などから得た知見は、その後の日本陸上界の競技者育成に大きな影響を与えた。 1995年~96年に日本陸連常務理事、1997~2000年に同専務理事を歴任。東京マラソン組織委員会事務総長など多くの組織で奔走した。東洋大陸上競技部、早大競走部でも監督を務めている。04年に瑞宝小綬章受賞。05年から日本陸連名誉副会長、11年以降は同顧問を務めていた。 佐々木氏の後を継いで日本陸連専務理事に就任した櫻井孝次氏は「7月中旬の日本陸連顧問会でお会いした時はとても元気そうで、突然の訃報に接して驚いています」と話し、「小学生陸上を発展させ、その大会は今も継続して開催されている。素晴らしい功績だと思います」と故人を偲びつつ、哀悼の意を表した。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

三浦龍司が圧巻スパートで優勝 井川龍人は2年連続2位/日本選手権クロカン

◇第108回日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) 来年1月の世界クロスカントリー選手権(米国・タラハシー)の代表選考を兼ねた第108回日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(10km)はパリ […]

NEWS 【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

2025.02.22

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日)

【大会結果】第108回日本選手権クロスカントリー(2025年2月22日/福岡・海の中道海浜公園) ●男子10km 1位 三浦龍司(SUBARU)   28分24秒 2位 井川龍人(旭化成)   28分25秒 3位 塩尻和 […]

NEWS 今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

2025.02.22

今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリーは今日2月22日、福岡・海の中道海浜公園の1周2kmのコースを舞台に行われる。 日本選手権は男子が10km、女子が8kmで争われ、男子にはパリ […]

NEWS 編集部コラム「奥が深い」

2025.02.21

編集部コラム「奥が深い」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」

2025.02.21

ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」

ひらまつ病院は2月16日付で、サンベルクスに所属していた三田眞司が加入したと発表した。 29歳の三田は神奈川県出身。光明学園相模原高では3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区9位と力走。国士大では3年時に全日本大学駅伝で3 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top