HOME 国内

2024.08.25

中村匠吾が苦しい時期を乗り越え、オリンピアンの意地見せる優勝 女子はカムルが初マラソンV/北海道マラソン
中村匠吾が苦しい時期を乗り越え、オリンピアンの意地見せる優勝 女子はカムルが初マラソンV/北海道マラソン

中村匠吾(24年北海道マラソン)

北海道マラソン 上位成績をチェック

●男子
1位 中村匠吾(富士通)   2時間15分36秒
2位 吉岡龍一(Honda栃木)  2時間16分28秒
3位 足羽純実(Honda)    2時間16分40秒
4位 相馬崇史(大塚製薬)  2時間16分43秒
5位 青木優(Kao)      2時間16分46秒
6位 小松巧弥(NTT西日本)  2時間18分09秒
7位 佐藤敏也(トヨタ自動車)2時間18分42秒
8位 熊橋弘将(山陽特殊製鋼)2時間19分03秒


●女子
1位 P.カムル(ルートインホテルズ)2時間31分04秒
2位 立迫志穂(天満屋)      2時間33分47秒
3位 池内彩乃(デンソー)     2時間35分26秒
4位 菊地優子(しまむら)     2時間36分50秒
5位 光恒悠里(十八親和銀行)   2時間37分08秒
6位 山本明日香(ユニバーサルエンターテインメント)2時間39分14秒
7位 青木奈波(岩谷産業)     2時間40分07秒
8位 澤畠朋美(さわはた~ず)   2時間40分14秒

◇北海道マラソン2024(8月25日/大通公園) ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ(JMCシリーズ)のシリーズⅣG2の北海道マラソン2024が北海道・札幌市の大通公園をスタート、フィニッシュとする42.195kmで行われ、男子は中村匠吾(富士通)が2時間15分36秒で初優勝した。 スタート時で気温23.1度、男子フィニッシュ時で26.5度まで上がったレース。中村は終盤に強さを見せた。序盤はボストンマラソン8位の森井勇磨(京都陸協)が先行する展開となったが、22km手前で中村を含む先頭集団が追いつくと、その後は牽制する展開となった。 その中で中村は時折前に出るなどして、他のランナーを揺さぶる。35kmまでの5kmを15分56秒で駆け抜けると、37kmから競り合っていた4人を振り落として単独トップに。40kmまでを15分49秒と、上位選手でただ1人15分台で突っ走り、残り2.195kmも6分44秒でカバーして後続を引き離した。 高校、大学時代と駅伝などで活躍し、初マラソンは2018年3月のびわ湖毎日。2度目のマラソンとなった同年9月のベルリンで2時間8分18秒の自己ベストをマークした。翌年9月の東京五輪代表選考レース、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で服部勇馬(トヨタ自動車)や大迫傑(Nike)を抑えて優勝。東京五輪代表に選出された。 しかし、故障の影響で2年後の五輪本番では62位。その後も調子は上がらず、昨年10月となったパリ五輪代表選考のMGCの出場権を得られなかった。最後のチャンスをかけて、今年2月のパリ五輪代表のファイナルチャレンジとなった大阪マラソンに出場したものの、途中棄権。2大会連続の五輪出場は夢と消えた。 それでも、中村は挑戦を続ける。再起を期した9回目のマラソンで、2019年MGC以来となるマラソン優勝を遂げた。夏マラソン特有の気象条件でタイムは低調だったが、オリンピアンの意地を見せる力走。来月16日に32歳を迎えるが、次に向けて大きな一歩を踏み出した。 このレースには、今年の大阪マラソンを2時間6分18秒(日本歴代7位、初マラソン日本最高、学生新記録)で優勝した平林清澄(国学院大)も出場。練習の一環に加え、来秋の東京世界選手権代表入りを見据えてJMCシリーズチャンピオン資格(シリーズⅣでマラソン3回完走が条件)を得ることが目的だったようで、2時間41分19秒で70位だった。 女子は、ケニア出身のパウリン・カムル(ルートインホテルズ)が2時間31分04秒で初マラソンを優勝で飾った。2位は初マラソンの立迫志穂(天満屋)。30km手前までカムルに食らいつき、2時間33分47秒で入った。

北海道マラソン 上位成績をチェック

●男子 1位 中村匠吾(富士通)   2時間15分36秒 2位 吉岡龍一(Honda栃木)  2時間16分28秒 3位 足羽純実(Honda)    2時間16分40秒 4位 相馬崇史(大塚製薬)  2時間16分43秒 5位 青木優(Kao)      2時間16分46秒 6位 小松巧弥(NTT西日本)  2時間18分09秒 7位 佐藤敏也(トヨタ自動車)2時間18分42秒 8位 熊橋弘将(山陽特殊製鋼)2時間19分03秒 [adinserter block="4"] ●女子 1位 P.カムル(ルートインホテルズ)2時間31分04秒 2位 立迫志穂(天満屋)      2時間33分47秒 3位 池内彩乃(デンソー)     2時間35分26秒 4位 菊地優子(しまむら)     2時間36分50秒 5位 光恒悠里(十八親和銀行)   2時間37分08秒 6位 山本明日香(ユニバーサルエンターテインメント)2時間39分14秒 7位 青木奈波(岩谷産業)     2時間40分07秒 8位 澤畠朋美(さわはた~ず)   2時間40分14秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.01.17

西脇多可新人高校駅伝の出場校決定!男子は佐久長聖、大牟田、九州学院、洛南 女子は長野東、薫英女学院など有力校が登録

第17回西脇多可新人高校駅伝の出場チーム 男子 ※総合の部 桐生(群馬) 埼玉栄(埼玉) 中越(新潟) 高岡向陵・高岡商(富山) 遊学館(石川) 敦賀気比(福井) 鯖江(福井) 佐久長聖A(長野) 佐久長聖B(長野) 大 […]

NEWS 編集部コラム「年末年始の風物詩」

2025.01.17

編集部コラム「年末年始の風物詩」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

2025.01.17

中・高校生充実の長野“4連覇”なるか 実力者ぞろいの熊本や千葉、岡山、京都、福岡も注目/都道府県男子駅伝

◇天皇盃第30回全国都道府県対抗男子駅伝(1月19日/広島・平和記念公園前発着:7区間48.0km) 中学生から高校生、社会人・大学生のランナーがふるさとのチームでタスキをつなぐ全国都道府県男子駅伝が1月19日に行われる […]

NEWS 栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

2025.01.17

栁田大輝、坂井隆一郎らが日本選手権室内出場キャンセル 日本室内大阪はスタートリスト発表

日本選手権室内の最終エントリー選手 男子 60m 宇野勝翔(オリコ) 西岡尚輝(東海大仰星高) 守祐陽(大東文化大) 和田遼(ミキハウス) デーデー・ブルーノ(セイコー) 草野誓也(Accel TC) 本郷汰樹(オノテッ […]

NEWS 東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

2025.01.17

東京世界陸上のチケット一般販売が1月31日からスタート!すでに23万枚が販売、新たな席種も追加

東京2025世界陸上財団は、今年9月に開催される東京世界選手権の観戦チケットの一般販売を1月31日(金)の18時から開始すると発表した。 昨夏に先行販売が始まり、年末年始にも特別販売を実施。すでに23万枚を販売し売れ行き […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年2月号 (1月14日発売)

2025年2月号 (1月14日発売)

駅伝総特集!
箱根駅伝
ニューイヤー駅伝
高校駅伝、中学駅伝
富士山女子駅伝

page top