◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)
パリ五輪の日本代表選手団が8月13日に帰国し、陸上チームは都内で記者会見を行った。女子マラソンで6位入賞を果たした鈴木優花(第一生命グループ)は、「何もかも初めての状態で挑む大会でしたが、練習の成果を出せたと思っています」と笑顔で振り返った。
昨年10月のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を制し、獲得した五輪代表の座。そこからの準備については、「故障があったり、気持ちも身体も余裕がない状態が続いた」と言う。それでも、五輪前のマラソントレーニングは「坂に対しても十分とは言えないまでもできました」。最後は、「全力を出せたらそれでいいと吹っ切れて挑んでいました」と明かす。
MGCでも2時間24分09秒の自己新を出し、今回はその記録を7秒短縮。大舞台で力を発揮できる点について「合宿の、目の前のことに一つひとつ取り組んでいく延長線上で今回は挑んだような気がしています」と、その要因の一端を明かす。
序盤は先頭集団から離される場面があったが、「道が狭いので、集団の中で押し合ったりして疲労しないように」と冷静な走りができたことも、そのメンタルの落ち着きが生んだものだろう。
自分の力は出し切った。その上で、メダルとの差については「スピード持久力」に目を向ける。
「粘り強さはあるとは思いますが、高速化したレースでは全然歯が立たないと思います。今一番取り組むべき課題はそこなのではないかと感じています」
来年の東京世界選手権は「(出場の)可能性が出てきたら、思い切ったレースを表現できれば」。最大の目標は、山下佐知子コーチともう決めている。「ロサンゼルス五輪で絶対に、今よりずっとずっと強くなって挑みたいです」。その視線は強く、まっすぐ向いていた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.03.24
-
2025.03.24
-
2025.03.23
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.19
-
2025.03.18
-
2025.03.18
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.24
男子やり投・﨑山雄太が79m21 パリ五輪三段跳代表の森本麻里子は13m63w 諸田実咲4m20/日大競技会
3月22日、23日の両日、東京都の日大競技場で第6回日大競技会が行われ、23年ブダペスト世界選手権男子やり投代表の﨑山雄太(愛媛陸協)が79m21をマークした。 﨑山は2月から南半球の大会に出場。コンチネンタルツアー・ブ […]
2025.03.24
金栗記念のエントリー発表!田中希実が1500m 久保凛は800mにエントリー 落合晃は1500mで大学デビュー戦 佐藤圭汰、篠原倖太朗らも登録
3月24日、熊本陸協は日本グランプリシリーズの第33回金栗記念中長距離選抜2025(4月12日)のエントリー選手を発表した。 昨年のパリ五輪代表からは田中希実(New Balance)が1500mにエントリー。同じく後藤 […]
2025.03.24
館澤亨次が4月からSGホールディングスに入部!「駅伝だけでなくトラックでも結果を残せるように」
3月24日、SGホールディングスは中長距離で活躍する館澤亨次が4月1日付で入部することを発表した。 館澤は1997年生まれの27歳。埼玉栄高から東海大に進み、大学時代には1500mで日本選手権を2度制した。また、箱根駅伝 […]
2025.03.24
【女子砲丸投】植原渚(志方中) 13m48=中1歴代4位タイ
3月23日、第1回兵庫県中学記録会が兵庫県神戸市のユニバー記念競技場で行われ、女子砲丸投で中学1年生の植原渚(志方中)が13m48と中1歴代4位タイの好記録を出した。 中学入学後から砲丸投に取り組む植原。9月の県中学新人 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報