◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目
パリ五輪・陸上競技10日目のイブニングセッションが行われ、女子やり投決勝に出場した上田百寧(ゼンリン)は61m64をマークして10位に入った。
3日前の予選では、3投目に自己ベスト(61m75)に迫る61m08をスロー。決勝進出枠ギリギリの12番目に滑り込んで、ファイナル進出を決めた。そして決勝では2投目にセカンドベストをマークし、2投目終了時で8位につけた。
その後、2人に抜かれてトップ8入りは逃したが、「すばらしい雰囲気の中で投げられて、本当に楽しい時間でした」と振り返る。
「2投目の感触が良かった」ことで、「3投目はもっと伸ばせる」と手応えがあったという。だが、59m79と記録を伸ばせず、「6投しっかり投げて入したかったので、そこは残念です」。
それでも、北口榛花(JAL)が1投目に今季ベストの65m80を投げ切る姿、そして金メダルを勝ち取る姿を間近で見たことは、得難い経験となるだろう。
22年のオレゴン世界選手権の直前には左膝前十字靱帯を断裂するケガも負い、世界選手権後には手術にも踏み切った。それでも、リハビリ中にはウエイトトレーニングを中心とした練習で筋力を強化。記録のアベレージも上げてくるなど、底上げを図ってきた。
昨年はブダペスト世界選手権出場を果たし、さらにはアジア大会やアジア投てき選手権など、国際大会にも積極的に参加したことが奏功して世界ランキングでパリ五輪の出場権を獲得。大舞台でも、しっかりと結果を残した。
「すごいと思ったし、自分も負けられないと改めて思いました。大きな舞台で自己ベストを出すことは本当に大切なこと。次は入賞、北口さんと一緒にメダルを獲得できれば一番いいなと思います」
社会人3年目の25歳は、さらなる大アーチを心に誓った。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.09.16
世界女王・北口榛花に特製『やり投ハイチュウ』贈呈!「やりより重たい」
2024.09.16
女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」
-
2024.09.16
-
2024.09.15
2024.09.15
高2・新妻遼己が5000mで13分44秒64 久保凛は1500mも大会新V/近畿ユース
-
2024.09.16
-
2024.09.13
2024.08.20
BROOKSの新作ランニングシューズ「Ghost MAX 2」が9月3日より発売開始!
-
2024.08.30
-
2024.08.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.09.16
世界女王・北口榛花に特製『やり投ハイチュウ』贈呈!「やりより重たい」
女子やり投でパリ五輪金メダルに輝いた北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。その席でサプライズが待っていた。 7月16日にサポート契約を結んだ森永製菓から、やり投を模したケースにハイチュウなど、お菓子 […]
2024.09.16
やり投世界一・北口榛花「悩み、もがき続けた1年」五輪金メダルとDLトロフィーとともに凱旋帰国
女子やり投の北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。 光り輝くパリ五輪金メダルとダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルを手に帰国した北口。冒頭で「オリンピックとダイヤモンドリーグ・ファイナルと重要な試合 […]
2024.09.16
女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」
女子やり投の久世生宝(コンドーテック)が9月15日、10月の佐賀国民スポーツ大会を最後に現役引退することを明らかにした。 久世は岡山県出身の29歳。幼少期から陸上に親しみ、中学では短距離が専門。倉敷中央高校進学後、体力強 […]
2024.09.16
女子やり投・右代織江が引退 08年インターハイ、19年茨城国体優勝
9月15日、女子やり投の右代織江(アースコンシャス)が自身のSNSを更新。今季限りで現役を引退すことを発表した。 右代は北海道出身の34歳。十種競技日本記録保持者の右代啓祐(国士舘クラブ)を兄に持ち、中学から陸上を始めた […]
2024.09.16
11年世界選手権男子400m銅メダルのケヴィン・ボルレーが引退 “ボルレー兄弟”で4×400mRでも活躍
男子400mのケヴィン・ボルレー(ベルギー)が、9月14日のDLファイナルとなったメモリアルヴァンダムで引退レースを行った。 1988年に双子としてジョナサンとともに生まれたケヴィン。ジュニア期から400mを中心に活躍し […]
Latest Issue 最新号
2024年10月号 (9月13日発売)
●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦