世界に挑んだ女子10000m日本トリオ「夢のような25周」五島がトップ、初出場・小海、8年ぶり出場・高島も奮闘／パリ五輪

ニュース

特集記事

トピックス

データ

スキル

メディア

ショップ

その他

HOME 国内、日本代表、五輪

国内日本代表五輪

2024.08.10

世界に挑んだ女子10000m日本トリオ「夢のような25周」五島がトップ、初出場・小海、8年ぶり出場・高島も奮闘／パリ五輪

世界に挑んだ女子10000m日本トリオ「夢のような25周」五島がトップ、初出場・小海、8年ぶり出場・高島も奮闘／パリ五輪

女子10000mのレース後に手を取り合った3人

◇パリ五輪・陸上競技（8月1日～11日／フランス・パリ）9日目

パリ五輪・陸上競技9日目のイブニングセッションに行われ、女子10000mに出場した日本トリオは五島莉乃（資生堂）が31分29秒48で18位に入ったのが最高。小海遥（第一生命グループ）は31分44秒03で19位、高島由香（資生堂）は31分52秒07で22位だった。

5月の日本選手権で初優勝を飾った五島は、「自分の中でチャレンジするレースをしよう」と決めて臨んだという。その中で、スローペースとなった1周目途中からトップに立ち、レースを牽引する場面を作ったことで「それはクリアしたかなと思います」。

だが、5000m付近からレースが動き始めると、集団の中段、後方へと徐々にポジションを下げ、6000m過ぎには後退。「全然歯が立たなくて、力不足を感じました」と振り返る。

「五輪をずっと夢と思ってここまでやってきたので、夢のような25周でした」と五島。積極性と粘りを両立させる26歳は、この経験をさらなる成長への糧にできるはずだ。

小海は「正直、まったく戦えなかった」と悔しさを隠さない。

昨年はアジア選手権を制し、日本選手権では昨年12月は3位、今年5月は2位と着実に力をつけ、21歳にして初めて世界の舞台に立った。そこで得られた経験は計り知れない。

広告の下にコンテンツが続きます

「今までは数字上でしか世界との差を感じられなかったけど、実際にレースが動いた時に動けなかった。世界との差を肌で感じられたのが良かったです」

高島は、2016年リオ以来2大会ぶりの五輪に「世界との差は大きいと思いましたが、目標のオリンピックに8年ぶりに出ることができて、たくさんの人に恩返しができたかなと思います」と振り返る。

スタート前と、フィニッシュ後、手を取り合って輪を作った。「普段は別のチームだけど、今回は同じ日本チーム。力を合わせてがんばろう」（高島）と誓ってレースに挑み、互いの健闘を称え合った。

世界との差は大きかった。だが、「世界に差をつけられるということを肌で感じ、悔しい思いをしたので、今度は自分が世界に差をつけたい」と小海が言うように、挑み続けることがその差をつめることにつながっていく。

◇パリ五輪・陸上競技（8月1日～11日／フランス・パリ）9日目パリ五輪・陸上競技9日目のイブニングセッションに行われ、女子10000mに出場した日本トリオは五島莉乃（資生堂）が31分29秒48で18位に入ったのが最高。小海遥（第一生命グループ）は31分44秒03で19位、高島由香（資生堂）は31分52秒07で22位だった。 5月の日本選手権で初優勝を飾った五島は、「自分の中でチャレンジするレースをしよう」と決めて臨んだという。その中で、スローペースとなった1周目途中からトップに立ち、レースを牽引する場面を作ったことで「それはクリアしたかなと思います」。だが、5000m付近からレースが動き始めると、集団の中段、後方へと徐々にポジションを下げ、6000m過ぎには後退。「全然歯が立たなくて、力不足を感じました」と振り返る。「五輪をずっと夢と思ってここまでやってきたので、夢のような25周でした」と五島。積極性と粘りを両立させる26歳は、この経験をさらなる成長への糧にできるはずだ。小海は「正直、まったく戦えなかった」と悔しさを隠さない。昨年はアジア選手権を制し、日本選手権では昨年12月は3位、今年5月は2位と着実に力をつけ、21歳にして初めて世界の舞台に立った。そこで得られた経験は計り知れない。「今までは数字上でしか世界との差を感じられなかったけど、実際にレースが動いた時に動けなかった。世界との差を肌で感じられたのが良かったです」高島は、2016年リオ以来2大会ぶりの五輪に「世界との差は大きいと思いましたが、目標のオリンピックに8年ぶりに出ることができて、たくさんの人に恩返しができたかなと思います」と振り返る。スタート前と、フィニッシュ後、手を取り合って輪を作った。「普段は別のチームだけど、今回は同じ日本チーム。力を合わせてがんばろう」（高島）と誓ってレースに挑み、互いの健闘を称え合った。世界との差は大きかった。だが、「世界に差をつけられるということを肌で感じ、悔しい思いをしたので、今度は自分が世界に差をつけたい」と小海が言うように、挑み続けることがその差をつめることにつながっていく。

次ページ: