◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)7日目
パリ五輪・陸上競技7日目のモーニングセッションが行われ、女子やり投予選B組に出場した上田百寧(ゼンリン)は2投目に61m08をスロー。予選上位12位までが決勝に進む条件のなか12位ぎりぎりで決勝進出を決めた。
22年オレゴン、23年ブダペストと世界選手権は2大会連続で出場しているものの、五輪出場は今回が初めて。
1投目は56m77と記録が伸びず、「やりに力が加わっていない感じがした」と反省。「しっかり集中して、今持ってる力をぶつけるように意識した」という2投目に61m08を放つ。自己記録(61m75)やシーズンベスト(61m32)にも迫る投てきで、同組の北口榛花(JAL)とともにファイナル進出の快挙となった。
22年の世界選手権の直前には左膝前十字靱帯を断裂するケガも負い、世界選手権後には手術にも踏み切った。それでも、リハビリ中にはウエイトトレーニングを中心とした練習で筋力を強化。記録のアベレージも上げてくるなど、底上げを図ってきた。アジア大会やアジア投てき選手権など、国際大会にも積極的に参加したことが奏功して世界ランキングでパリ五輪の出場権を獲得。大会前のランキングでは決勝進出が難しい位置につけていたものの、大舞台でしっかりと結果を残して快挙につなげた。
3日後の決勝に向けては、「3投で終わらないよう、しっかり6本投げれるようにしたい」と入賞となるトップ8入りを宣言。「今日以上のパフォーマンスを発揮できるようにしっかり準備していきたいと思います」と決勝に視線を向けた。
女子やり投決勝は日本時間11日午前2時30分から行われる。
【動画】初の五輪でファイナルへ! 女子やり投上田百寧の投てきをチェック
https://youtu.be/6gziVsBa-lg?si=dskZ5EdJJbYmiaF_
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