HOME 国内、日本代表、五輪
「1着を狙って、やりたいことができた」男子110mH・村竹ラシッド 初五輪で快走!五輪日本人最高の13秒22/パリ五輪
「1着を狙って、やりたいことができた」男子110mH・村竹ラシッド 初五輪で快走!五輪日本人最高の13秒22/パリ五輪

パリ五輪男子110mHハードル予選を13秒22で突破した村竹ラシッド

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)4日目

パリ五輪・陸上競技4日目のモーニングセッション(アフタヌーンセッション)が行われ、男子110mハードル予選1組に出場した村竹ラシッド(JAL)は13秒22(+0.1)の堂々1着で予選突破を果たした。

各組上位3着とタイム上位3人が準決勝に進み、その他の選手は敗者復活戦に回るという新レギュレーションで行われる今大会。だが、着順を確保できれば関係ない。それを村竹が証明した。

「想定通りでした」と胸を張った村竹。その言葉通り、自信あふれるハードリングだった。

1台目からトップで入ると、そのまま鋭いハードリングでリードしていく。右隣を走るエンリケ・ロピス(スペイン)に終盤は追い上げを受けたが、6月の欧州選手権2位の実力者をしっかりと抑え切った。3年前の東京五輪予選で大学の先輩である泉谷駿介(順大)が出した13秒28。それを上回り、「1番を狙って行って、やりたいことができた」とうなずく。

世界選手権は2022年のオレゴンを経験しているが、五輪の舞台は初。さすがに「前日はかなり緊張していた」と明かすが、当日は「吹っ切れていいメンタルの状態で臨むことができました」。

広告の下にコンテンツが続きます

これまで経験してきた紆余曲折が、すべて糧になっている。東京五輪代表に手をかけながら、不正スタートで失格となって逃したこと。ケガを繰り返したこと。

昨年は13秒04の日本タイ記録を樹立し、今年の日本選手権はセカンドベストの13秒07で初制覇した。7月7日のダイヤモンドリーグ・パリ大会では予選を1着通過。決勝は脚のケイレンのため棄権したが、コンディションはしっかりと合わせてきた。
「タイムもベストとはまだまだ離れている。もっとももっといい記録は出る。いいパフォーマンスは出せると思うので、あと3日で合わせていきたい」

落ち着いた表情で、セミファイナルへと向かった。

準決勝は日本時間8月8日午前2時05分に予定されている。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)4日目 パリ五輪・陸上競技4日目のモーニングセッション(アフタヌーンセッション)が行われ、男子110mハードル予選1組に出場した村竹ラシッド(JAL)は13秒22(+0.1)の堂々1着で予選突破を果たした。 各組上位3着とタイム上位3人が準決勝に進み、その他の選手は敗者復活戦に回るという新レギュレーションで行われる今大会。だが、着順を確保できれば関係ない。それを村竹が証明した。 「想定通りでした」と胸を張った村竹。その言葉通り、自信あふれるハードリングだった。 1台目からトップで入ると、そのまま鋭いハードリングでリードしていく。右隣を走るエンリケ・ロピス(スペイン)に終盤は追い上げを受けたが、6月の欧州選手権2位の実力者をしっかりと抑え切った。3年前の東京五輪予選で大学の先輩である泉谷駿介(順大)が出した13秒28。それを上回り、「1番を狙って行って、やりたいことができた」とうなずく。 世界選手権は2022年のオレゴンを経験しているが、五輪の舞台は初。さすがに「前日はかなり緊張していた」と明かすが、当日は「吹っ切れていいメンタルの状態で臨むことができました」。 これまで経験してきた紆余曲折が、すべて糧になっている。東京五輪代表に手をかけながら、不正スタートで失格となって逃したこと。ケガを繰り返したこと。 昨年は13秒04の日本タイ記録を樹立し、今年の日本選手権はセカンドベストの13秒07で初制覇した。7月7日のダイヤモンドリーグ・パリ大会では予選を1着通過。決勝は脚のケイレンのため棄権したが、コンディションはしっかりと合わせてきた。 「タイムもベストとはまだまだ離れている。もっとももっといい記録は出る。いいパフォーマンスは出せると思うので、あと3日で合わせていきたい」 落ち着いた表情で、セミファイナルへと向かった。 準決勝は日本時間8月8日午前2時05分に予定されている。

【動画】男子110mH予選を余裕の1着通過!村竹の走りをチェック!

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.25

箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」

関東学生陸上競技連盟は3月25日、箱根駅伝予選会のスタート時刻について、次回から変更すると発表した。 前回までは午前9時35分スタートだったが、第102回大会予選会から午前8時30分スタートと、約1時間前倒しする。 「温 […]

NEWS 100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

2025.03.25

100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)がインタビューに応じ、昨年末に公表した「菊池病」と発覚した時の状況や、今の調子、復帰に向けた思いを聞いた。 「元気です!見てもらった通り!」。オンラインで画面越 […]

NEWS 大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2025.03.25

大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で始まった。全国から選手約270人が参加し、20度を超える汗ばむ陽気の中で打ち解けながら練習に取り組ん […]

NEWS HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

2025.03.25

HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]

NEWS 富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

2025.03.25

富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top