HOME 国内、日本代表、五輪
5000m予選敗退の田中希実「自分の中でオリンピックが終わった」と悔しさ/パリ五輪
5000m予選敗退の田中希実「自分の中でオリンピックが終わった」と悔しさ/パリ五輪

パリ五輪女子5000m予選に出場した田中希実(New Balance)

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)2日目

パリ五輪・陸上競技の2日目に行われた女子5000m予選に、日本記録保持者の田中希実(New Balance)が出場。1組に入った田中は15分00秒62の9位で、決勝進出条件の8着以内まであと0.98秒足りずに予選敗退に終わった。

同組だった山本有真(積水化学)が自分のペース進めて大きく前に出るなか、田中は第二集団の1、2番手で追走。2000mを6分15秒、3000mを9分22秒で通過した。3300mで山本に追いついたのは田中だった。

その後は11人の集団になったが「なかなか絞り込めなかったので焦りがありました」。ラスト200mでも「譲ってしまって、ラスト100mも止まってしまった。自分の弱さです」と振り返った。

前回の東京五輪に続いて1500mと5000mに出場。1500mで8位入賞を果たしている。それから3年。5000mで日本記録も大きく短縮する14分29秒18を出し、ブダペスト世界選手権で8位入賞と成長を遂げ、「自信がある状態で迎えた」。今大会は2019年ドーハ世界選手権、21年東京五輪、22年オレゴンと23年ブダペストの世界選手権で果たせていない、1500mと5000m2種目で決勝進出、さらには入賞を目指した。

それだけに「自分の中でのオリンピックが今終わってしまった気持ち」と唇を噛む。今回「世界大会では初めて自分でレースを動かした」という収穫はあったが「それで通用しなかった。成長した姿を見せたかった」と涙をこらえた。

広告の下にコンテンツが続きます

残すは1500m。8月6日に予選を迎えることとなる。

「1500mだけ結果を出せても意味がないと思ってしまうし、頑張りたいと言いたいですが今はまだ気持ちを持っていけない」と吐露。しかし、東京五輪でも5000mで予選敗退となったが、1500mで覚醒して8位入賞している。

これまでも目の前の暗闇を、自らの走りで光りを見つけ、抜けてきた。花の都でもきっと。

◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)2日目 パリ五輪・陸上競技の2日目に行われた女子5000m予選に、日本記録保持者の田中希実(New Balance)が出場。1組に入った田中は15分00秒62の9位で、決勝進出条件の8着以内まであと0.98秒足りずに予選敗退に終わった。 同組だった山本有真(積水化学)が自分のペース進めて大きく前に出るなか、田中は第二集団の1、2番手で追走。2000mを6分15秒、3000mを9分22秒で通過した。3300mで山本に追いついたのは田中だった。 その後は11人の集団になったが「なかなか絞り込めなかったので焦りがありました」。ラスト200mでも「譲ってしまって、ラスト100mも止まってしまった。自分の弱さです」と振り返った。 前回の東京五輪に続いて1500mと5000mに出場。1500mで8位入賞を果たしている。それから3年。5000mで日本記録も大きく短縮する14分29秒18を出し、ブダペスト世界選手権で8位入賞と成長を遂げ、「自信がある状態で迎えた」。今大会は2019年ドーハ世界選手権、21年東京五輪、22年オレゴンと23年ブダペストの世界選手権で果たせていない、1500mと5000m2種目で決勝進出、さらには入賞を目指した。 それだけに「自分の中でのオリンピックが今終わってしまった気持ち」と唇を噛む。今回「世界大会では初めて自分でレースを動かした」という収穫はあったが「それで通用しなかった。成長した姿を見せたかった」と涙をこらえた。 残すは1500m。8月6日に予選を迎えることとなる。 「1500mだけ結果を出せても意味がないと思ってしまうし、頑張りたいと言いたいですが今はまだ気持ちを持っていけない」と吐露。しかし、東京五輪でも5000mで予選敗退となったが、1500mで覚醒して8位入賞している。 これまでも目の前の暗闇を、自らの走りで光りを見つけ、抜けてきた。花の都でもきっと。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top