HOME 国内、日本代表

2024.07.20

走幅跳・パリ五輪代表の秦澄美鈴6m61の52年ぶり大会新「久しぶりに手応え感じた」/実業団学生対抗
走幅跳・パリ五輪代表の秦澄美鈴6m61の52年ぶり大会新「久しぶりに手応え感じた」/実業団学生対抗

24年実業団・学生対抗女子走幅跳に出場した秦澄美鈴

◇秩父宮賜杯第64回実業団・学生対抗(7月20日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)

日本グランプリシリーズG2の実業団・学生対抗が行われ、女子走幅跳は秦澄美鈴(住友電工)が6m61(+0.8)をマークして優勝。山下博子が1972年に樹立した大会記録(6m41)を実に52年ぶりに塗り替えた。

パリ五輪前最後の試合。「助走の確認をしたかった」と臨んだ。1回目に6m45(±0)を跳ぶと、2回目はファウルながら「手応えも良く、助走と踏み切りがしっかり合いました」と振り返る。優勝記録となった3回目は「浮いただけ」と満足いかず。それでも、「今シーズン通してあまり良い感覚がつかめていなかったので、木南記念(6m72)と同じか、それ以上か、久しぶりに手応えを感じられました」と表情も穏やかだった。

昨年7月のアジア選手権で日本記録6m97を跳んでパリ五輪参加標準記録をクリア。そのため、日本選手権で内定を得ても気持ちの変化はなかったが、「お祝いもいただいて、みなさん楽しみにしてくださっているので、本当にオリンピックに行くんだな、ちょろちょろ緊張してきました」とはにかんだ。

多少の不安はありつつも、「パリで一番のピークを持ってくるためにプランを組んできた」と焦りはない。22年オレゴン、23年ブダペストと世界選手権は予選落ち。決勝進出のために「予選の3本で自分の跳躍する。そこが一番の課題ですが、課題だと思いすぎても硬くなる。自分だったら行ける、と信じて臨みたい」。

ビッグジャンプをする準備が整った。3度目の世界で、その時にできる自分の最高のパフォーマンスをすれば、結果はついてくる。

広告の下にコンテンツが続きます
◇秩父宮賜杯第64回実業団・学生対抗(7月20日/神奈川・レモンガススタジアム平塚) 日本グランプリシリーズG2の実業団・学生対抗が行われ、女子走幅跳は秦澄美鈴(住友電工)が6m61(+0.8)をマークして優勝。山下博子が1972年に樹立した大会記録(6m41)を実に52年ぶりに塗り替えた。 パリ五輪前最後の試合。「助走の確認をしたかった」と臨んだ。1回目に6m45(±0)を跳ぶと、2回目はファウルながら「手応えも良く、助走と踏み切りがしっかり合いました」と振り返る。優勝記録となった3回目は「浮いただけ」と満足いかず。それでも、「今シーズン通してあまり良い感覚がつかめていなかったので、木南記念(6m72)と同じか、それ以上か、久しぶりに手応えを感じられました」と表情も穏やかだった。 昨年7月のアジア選手権で日本記録6m97を跳んでパリ五輪参加標準記録をクリア。そのため、日本選手権で内定を得ても気持ちの変化はなかったが、「お祝いもいただいて、みなさん楽しみにしてくださっているので、本当にオリンピックに行くんだな、ちょろちょろ緊張してきました」とはにかんだ。 多少の不安はありつつも、「パリで一番のピークを持ってくるためにプランを組んできた」と焦りはない。22年オレゴン、23年ブダペストと世界選手権は予選落ち。決勝進出のために「予選の3本で自分の跳躍する。そこが一番の課題ですが、課題だと思いすぎても硬くなる。自分だったら行ける、と信じて臨みたい」。 ビッグジャンプをする準備が整った。3度目の世界で、その時にできる自分の最高のパフォーマンスをすれば、結果はついてくる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.15

Athlete of The Year賞に北口榛花を選出! 2024年度「実業団陸上of The Year」発表

日本実業団陸上競技連合は4月15日、2024年度「実業団陸上of The Year 表彰」の受賞者・受賞チームをホームページで発表し、個人賞のAthlete of The Year賞に8月のパリ五輪女子やり投で、マラソン […]

NEWS 神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに

2025.04.15

神戸マラソンがMGCシリーズ加盟 愛知アジア大会、ロス五輪代表の選考へつながるレースに

日本陸連は4月15日、「神戸マラソン2025」がMGCシリーズ2025-26に加盟したと発表した。 MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)シリーズは、前身のJMCシリーズを継承したもので、ポイントにより年間王者を決 […]

NEWS 100mH寺田明日香「今季限りで一線を退く」東京世界陸上目指してラストスパート「引退」は使わず

2025.04.15

100mH寺田明日香「今季限りで一線を退く」東京世界陸上目指してラストスパート「引退」は使わず

女子100mハードル元日本記録保持者の寺田明日香(ジャパンクリエイト)が都内で会見を開き、今季限りでの第一線を退く意向を表明した。 冒頭のキャリアを振り返るVTRが流れると、登壇早々から涙を浮かべた寺田。一線を退く意向を […]

NEWS コモディイイダ・高橋舞衣が退職 2月の愛媛マラソンで骨折 「この決断が後に良かったと思えることを信じて」

2025.04.15

コモディイイダ・高橋舞衣が退職 2月の愛媛マラソンで骨折 「この決断が後に良かったと思えることを信じて」

コモディイイダはは4月15日付で、高橋舞衣が退職すると発表した。2月の愛媛マラソンで骨折し、今後は地元の愛媛で治療とリハビリに専念するという。 高橋は愛媛・今治北高では主要な全国大会への出場はなかったが、松山大では1年時 […]

NEWS 東海大が陸上競技場に電子ペーサーを常設! トラック内側に4色点滅のLED325個を配置

2025.04.14

東海大が陸上競技場に電子ペーサーを常設! トラック内側に4色点滅のLED325個を配置

東海大陸上部と工学部は4月14日、東海大湘南キャンパス内陸上競技場にLEDライトをトラックの縁に置いてペース設定に合わせて光る「電子ペーサー」を3月から常設したと発表した。国内メーカーによる開発と、陸上競技場への常設は国 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top