2020.10.14
今大会は走高跳、棒高跳は連続する2回の失敗試技で競技が終了となり、走幅跳、砲丸投は選手全員に2回の試技が与えられ、2回の試技が終了した時点でトップ16の選手がさらに2回の試技ができる特別ルールが設けられている。従来より試技数が減り、記録を狙うには難しい条件となっている。また、10月16~18日は雨の予報が出ており、記録が出にくいコンディションが予想されるが、好記録を期待したい。
100mは先村と南の11秒台対決
100mは先村若奈(高川学園3山口)が8月に11秒89、南こはる(奈良学園登美ヶ丘3奈良)も7月に11秒98をマークしてランキング1、2位を占める。昨年の全中4位タイ、ジュニア五輪Cでは優勝を飾っている谷口紗菜(福島三3福島)も含めた優勝争いが見られそうだ。
100mは先村若奈(高川学園3山口)が11秒89でランキングトップ
200mでは昨年の全中で4位に入った瀧野未来(男山東3京都)や今季中学最高の24秒56をマークしている好井愛結(氷丘3兵庫)が注目選手。1年から全国大会で入賞している税田ジェニファー璃美(大津3神奈川)も10月3日の神奈川県中学大会で25秒17(+0.1)を出し、調子を上げてきている。
800mは昨年の全中3位の武田亜子(三島南3静岡)が2分10秒38の今季ランキングトップに立ち、優勝に一番近いポジションにいる。同じく全中4位の松本未空(平田野3三重)や、昨年2分10秒56をマークしている下森美咲(熊西3福岡)も優勝を狙える位置にいる。
1500mは昨年のジュニア五輪Bクラスでメダルを獲得した水越麻衣(草加3埼玉)、小嶋聖來(六ツ美北3愛知)、新楓菜(飾磨西3兵庫)がそろってエントリー。なかでも小嶋は今季中学最高の4分27秒57をマークするなど好調だ。
100mハードルでは昨年の全中3位で13秒75のタイムを持つ宮﨑叶和(長崎日大3長崎)がエントリー。今季は故障などもあり、ハードルの公認レースには出場していないものの、全国に向けて仕上げてくるだろう。エントリー選手で今季最高タイムは岸本礼菜(咲くやこの花2大阪)の14秒01。14秒09の野村美月(小山城南3栃木)とともに頂点を狙う。
4×100mリレーは平岡(兵庫)が兵庫県中学通信で48秒09と今季ダントツのタイムを出している。48秒72でランキング2位の駒沢(東京)は100m12秒16のロス瑚花アディアをアンカーに据え、平岡に迫りたい。
林・四種競技で再びの中学新なるか
走高跳は1m65以上の記録を持つ三宅花音(郡山四3福島)、比嘉桃花(石垣アスリート3沖縄) 、森崎優希(八王子六3東京)が優勝争いの中心。
走高跳で1m67の記録を持つ三宅花音(郡山四3福島)
走幅跳は8月29日の愛知県中学通信で5m80をマークした松村琴都(TSM3愛知)が今季トップ。ランキングでは5m75の釣本陽香(郡山南3奈良)、5m66の結城心優(春野3高知)が続き、表彰台争いを展開しそうだ。
砲丸投は10月に14m44を投げた坂山成(多気3三重)が金メダル候補。14m10台の記録を持つ濵田桃子(和白3福岡)、オボルディ衣乃帆(酒々井3千葉)も優勝の可能生を秘める。
10月4日に砲丸投で14m44をマークした坂山成(多気3三重)
四種競技は愛知県中学通信で3191点の中学記録を樹立した林美希(翔南3愛知)が優勝を目指す。得意の100mハードルは13秒90がベストだが、さらに短縮する可能生を持つ。3059点の下元香凜(御堂3東京)はベストが1m66の走高跳で得点を稼ぎ、林にどこまで迫まれるか。また、林と同じクラブに所属する田島七里香(TSM3愛知)は3000点超えを目指す。
男子の展望はこちら
全国中学生大会出場者 2020年ランキング
100m
11.89 1.4 先村 若奈(高川学園3山口) 8. 1
11.98 1.3 南 こはる(登美ヶ丘3奈良) 7.18
12.05 -0.9 佐藤 俐有(田原東部2愛知) 8.30
200m
24.56 1.7 好井 愛結(氷丘3兵庫) 8.30
24.74 1.1 磯貝 唯菜(笠井3静岡) 8.15
25.03 1.6 島田 幸羽(咲くやこの花2大阪) 8.22
800m
2.10.38 武田 亜子(三島南3静岡) 8. 1
2.12.39 松本 未空(平田野3三重) 8. 2
2.12.57 森 千莉(浄水3愛知) 8.30
1500m
4.27.57 小嶋 聖来(六ツ美北3愛知) 8.29
4.30.51 壁谷 衿奈(竜海3愛知) 8.29
4.31.16 水越 麻衣(草加3埼玉) 8.22
110mH
13.90 1.2 林 美希(翔南3愛知) 8.29
14.01 0.0 岸本 礼菜(咲くやこの花2大阪) 9.22
14.09 1.3 野村 美月(小山城南3栃木) 8.22
4×100mR
48.09 平岡・兵庫 8.29
48.72 駒沢・東京 8. 1
48.74 京山・岡山 8.23
走高跳
1.67 三宅 花音(郡山四3福島) 7.19
1.66 比嘉 桃花(石垣島アスリート3沖縄) 7.25
1.65 森崎 優希(八王子六3東京) 8. 2
走幅跳
5.80 0.0 松村 琴都(TSM3愛知) 8.29
5.75 1.4 釣本 陽香(郡山南3奈良) 9.13
5.66 0.6 結城 心優(春野3高知) 8. 8
砲丸投
14.44 坂山 成(多気3三重) 8.10
14.28 濵田 桃子(和白3福岡) 10.1
14.20 山田 真央(御幸山3愛知) 10.3
四種競技
3191 林 美希(翔南3愛知) 8.29
3059 下元 香凛(御堂3東京) 8. 9
2975 田島七里香(TSM3愛知) 8.29
大会情報
100mは先村と南の11秒台対決
100mは先村若奈(高川学園3山口)が8月に11秒89、南こはる(奈良学園登美ヶ丘3奈良)も7月に11秒98をマークしてランキング1、2位を占める。昨年の全中4位タイ、ジュニア五輪Cでは優勝を飾っている谷口紗菜(福島三3福島)も含めた優勝争いが見られそうだ。
林・四種競技で再びの中学新なるか
走高跳は1m65以上の記録を持つ三宅花音(郡山四3福島)、比嘉桃花(石垣アスリート3沖縄) 、森崎優希(八王子六3東京)が優勝争いの中心。

全国中学生大会出場者 2020年ランキング
100m 11.89 1.4 先村 若奈(高川学園3山口) 8. 1 11.98 1.3 南 こはる(登美ヶ丘3奈良) 7.18 12.05 -0.9 佐藤 俐有(田原東部2愛知) 8.30 200m 24.56 1.7 好井 愛結(氷丘3兵庫) 8.30 24.74 1.1 磯貝 唯菜(笠井3静岡) 8.15 25.03 1.6 島田 幸羽(咲くやこの花2大阪) 8.22 800m 2.10.38 武田 亜子(三島南3静岡) 8. 1 2.12.39 松本 未空(平田野3三重) 8. 2 2.12.57 森 千莉(浄水3愛知) 8.30 1500m 4.27.57 小嶋 聖来(六ツ美北3愛知) 8.29 4.30.51 壁谷 衿奈(竜海3愛知) 8.29 4.31.16 水越 麻衣(草加3埼玉) 8.22 110mH 13.90 1.2 林 美希(翔南3愛知) 8.29 14.01 0.0 岸本 礼菜(咲くやこの花2大阪) 9.22 14.09 1.3 野村 美月(小山城南3栃木) 8.22 4×100mR 48.09 平岡・兵庫 8.29 48.72 駒沢・東京 8. 1 48.74 京山・岡山 8.23 走高跳 1.67 三宅 花音(郡山四3福島) 7.19 1.66 比嘉 桃花(石垣島アスリート3沖縄) 7.25 1.65 森崎 優希(八王子六3東京) 8. 2 走幅跳 5.80 0.0 松村 琴都(TSM3愛知) 8.29 5.75 1.4 釣本 陽香(郡山南3奈良) 9.13 5.66 0.6 結城 心優(春野3高知) 8. 8 砲丸投 14.44 坂山 成(多気3三重) 8.10 14.28 濵田 桃子(和白3福岡) 10.1 14.20 山田 真央(御幸山3愛知) 10.3 四種競技 3191 林 美希(翔南3愛知) 8.29 3059 下元 香凛(御堂3東京) 8. 9 2975 田島七里香(TSM3愛知) 8.29大会情報
公式サイト スタートリスト タイムテーブル ライブ配信
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.21
編集部コラム「奥が深い」
2025.02.21
ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」
2025.02.21
斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.21
編集部コラム「奥が深い」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.02.21
ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」
ひらまつ病院は2月16日付で、サンベルクスに所属していた三田眞司が加入したと発表した。 29歳の三田は神奈川県出身。光明学園相模原高では3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区9位と力走。国士大では3年時に全日本大学駅伝で3 […]
2025.02.21
斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン
福岡クロカン事務局は第108回日本選手権クロスカントリーの2月21日時点での欠場者リストを公開した。 男子では斎藤将也(城西大)や谷本昂士郎(順大)ら5人が新たに欠場を発表。女子は不破聖衣来、新井沙希(ともに拓大)、板井 […]
2025.02.21
国内唯一の室内100mに山縣亮太が登場 投てきは幸長慎一に注目 走幅跳8m40の台湾記録保持者参戦/JAG大崎
2025 Japan Athlete Games in Osakiが2月23日、鹿児島県大崎町のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅で開催される。 この大会は2020年鹿児島国体がコロナ禍で中止(2023年に特別大 […]
2025.02.21
中央学大に全国高校駅伝出場の神吉惺翔ら、新たに5人が入学決定
2月20日、中央学大はSNSで今春入学の選手を発表した。1月にも13人の入学予定選手を発表していたが、新たに5人の合格が決まり、総勢18人の振優勢が入部する。 新たに発表された選手のうち、神吉惺翔(西脇工・兵庫)が昨年末 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝