日本陸連は7月12日、パリ五輪の男子4×100mリレーの練習を公開した。
今回参加したのは100mで代表入りした坂井隆一郎(大阪ガス)、東田旺洋(関彰商事)、200m代表の鵜澤飛羽(筑波大)、上山紘輝(住友電工)、飯塚翔太(ミズノ)、リレー代表の栁田大輝(東洋大)、桐生祥秀(日本生命)が参加。サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は海外で調整のため不参加だったが、パリ五輪に向けてコミュニケーションを図った。
土江寛裕T&Fディレクターは「東京五輪で取れなかった金メダルを目指して取り組んでいます」と語る。メンバー構成について、「リオ五輪の銀メダリスト、サニブラウン、中堅層、新しく入った選手がいて、バランスの取れたチーム」だと太鼓判を押す。
なかでも、3大会連続の桐生について「桐生はみんなから一目置かれる選手。リレーのメダルには必ず桐生がいた。そういう実績がある」と信頼を寄せる。
「バリエーションがすごく多くて、6、7パターンの組み合わせを考えられる」と土江ディレクター。「どのメンバーになっても金メダルを狙っていける」と語る。
ただ、ベースはある。7月20日のダイヤモンドリーグ・ロンドンでは、坂井、栁田、桐生までは「決まっている」と話す。
日本伝統のバトンパスも「脈々と受け継がれている」。この日のバトンパス練習でも、「いきなり集まってポンッと素晴らしいことバトンパスができてしまう」。バトンパスタイムが試合で目指すタイムでもある3秒75あたりを出していた。これにはデータ解析などを務めるスタッフの小林海氏も「試合で想定しているくらいのタイムが出る区間が何度もあった。選手の意識も高かった」と舌を巻く。
2016年リオ五輪で銀メダルも、21年東京五輪は途中棄権。22年オレゴンも失格となり、昨年のブダペスト世界選手権では2大会ぶりの5位だった。パリ五輪で悲願の金メダルのためには、「37秒40がライン」だと土江ディレクター。ノア・ライルズらを擁する米国などライバルも強力だが、「アメリカにしっかりつながれたら勝てませんが、先行されないレースをすること」とイメージする。
メダルを手にしてきた伝統と、ここ数年で味わった悔しさの反省点。そのすべてを結集させて、悲願の金メダルを取りに行く。
パリ五輪の陸上競技は8月1日から8月11日まで行われる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.21
編集部コラム「奥が深い」
2025.02.21
ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.22
今年も福岡でクロカン日本一決定戦! 日本選手権&U20日本選手権クロカンに有力選手が多数出場
第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリーは今日2月22日、福岡・海の中道海浜公園の1周2kmのコースを舞台に行われる。 日本選手権は男子が10km、女子が8kmで争われ、男子にはパリ […]
2025.02.21
編集部コラム「奥が深い」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.02.21
ひらまつ病院にニューイヤー駅伝3年連続出走の三田眞司が加入 「チームの最高順位に貢献」
ひらまつ病院は2月16日付で、サンベルクスに所属していた三田眞司が加入したと発表した。 29歳の三田は神奈川県出身。光明学園相模原高では3年時に全国都道府県対抗男子駅伝4区9位と力走。国士大では3年時に全日本大学駅伝で3 […]
2025.02.21
斎藤将也、不破聖衣来、菖蒲敦司らが欠場を発表/日本選手権クロカン
福岡クロカン事務局は第108回日本選手権クロスカントリーの2月21日時点での欠場者リストを公開した。 男子では斎藤将也(城西大)や谷本昂士郎(順大)ら5人が新たに欠場を発表。女子は不破聖衣来、新井沙希(ともに拓大)、板井 […]
2025.02.21
国内唯一の室内100mに山縣亮太が登場 投てきは幸長慎一に注目 走幅跳8m40の台湾記録保持者参戦/JAG大崎
2025 Japan Athlete Games in Osakiが2月23日、鹿児島県大崎町のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅で開催される。 この大会は2020年鹿児島国体がコロナ禍で中止(2023年に特別大 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝