HOME 編集部コラム

2024.07.13

編集部コラム「あの景色を忘れない」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第249回「あの景色を忘れない(向永)

五輪マークと国立競技場!

忘れられない景色があります。

2021年、夏。国立競技場の周囲は壁ができ、それ以上は入れないようになっていました。こんなに近くでオリンピックがやっているのに。一生に一回なのに。取材してきた選手がたくさんいるのに。

広告の下にコンテンツが続きます

専門誌のオリンピックの取材パスはとても少ないです。なので、そこは仕方ない部分はある。重々理解したうえで、やっぱり悔しかった。

そのうえ、チケットを買って当たっていたのに、入れない。近づけもしない。コロナ禍だった。

国立競技場の近くまでいって、あのどうしても越えられない壁を見て、「この景色を忘れない」「この悔しさを忘れない」と心に刻みました。

そこから先、オリンピックを取材できるかどうか、世界大会を取材できるかどうかなんてわからない。でも、いつか必ず、と誓いました。

そして、今年、かないます。パリに行きます。

編集部をはじめとする社内のみなさんのお陰です。何よりこれまで取材させていただいた選手、指導者、関係者のみなさんのお陰です。みなさんが協力してくださったから、社内でも「仕方ないから行かせてやろう」と思ってもらえたと思っています。

私は3年前の国立競技場の景色を忘れません。そして、これまで取材してきた歓喜も涙も、五輪に立つ立たないは関係なく、すべての景色を忘れません。奈良の駅から少し離れたあの競技場も、米国の聖地も、世界一に興奮した東欧の真珠も、すべて同じ。そして、パリの景色も忘れないでしょう。

ただ、まずはこのコラムを1週忘れたことは、今後忘れないように気をつけていきます。

(実は数週空きましたが、ここで私が書くと、1年で一番の激務で編集部が死んでしまう。だから、そのまま忘れてやれ、と思っていました。本当です)

あと2週間で出国です。パスポートと取材パスだけは忘れない。

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員
1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。

過去の編集部コラムはこちら

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第249回「あの景色を忘れない(向永)

[caption id="attachment_141061" align="alignnone" width="800"] 五輪マークと国立競技場![/caption] 忘れられない景色があります。 2021年、夏。国立競技場の周囲は壁ができ、それ以上は入れないようになっていました。こんなに近くでオリンピックがやっているのに。一生に一回なのに。取材してきた選手がたくさんいるのに。 専門誌のオリンピックの取材パスはとても少ないです。なので、そこは仕方ない部分はある。重々理解したうえで、やっぱり悔しかった。 そのうえ、チケットを買って当たっていたのに、入れない。近づけもしない。コロナ禍だった。 国立競技場の近くまでいって、あのどうしても越えられない壁を見て、「この景色を忘れない」「この悔しさを忘れない」と心に刻みました。 そこから先、オリンピックを取材できるかどうか、世界大会を取材できるかどうかなんてわからない。でも、いつか必ず、と誓いました。 そして、今年、かないます。パリに行きます。 編集部をはじめとする社内のみなさんのお陰です。何よりこれまで取材させていただいた選手、指導者、関係者のみなさんのお陰です。みなさんが協力してくださったから、社内でも「仕方ないから行かせてやろう」と思ってもらえたと思っています。 私は3年前の国立競技場の景色を忘れません。そして、これまで取材してきた歓喜も涙も、五輪に立つ立たないは関係なく、すべての景色を忘れません。奈良の駅から少し離れたあの競技場も、米国の聖地も、世界一に興奮した東欧の真珠も、すべて同じ。そして、パリの景色も忘れないでしょう。 ただ、まずはこのコラムを1週忘れたことは、今後忘れないように気をつけていきます。 (実は数週空きましたが、ここで私が書くと、1年で一番の激務で編集部が死んでしまう。だから、そのまま忘れてやれ、と思っていました。本当です) あと2週間で出国です。パスポートと取材パスだけは忘れない。
向永拓史(むかえ・ひろし) 月刊陸上競技編集部 新米(?)編集部員 1983年8月30日生まれ。16★cm、58kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔してサッカー少年に転向。2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。最近はお菓子を食べてしまうが、何とか体型は最低限キープしている。ブダペスト世界選手権800m(メディアレース)で自己ベスト更新。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

NEWS 3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

2025.03.28

3泊4日の全国高体連合宿終了! 「高め合える仲間がいっぱいできた」 来年度は宮崎で開催予定

大阪・ヤンマースタジアム長居を主会場に行われた2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月28日、3泊4日の全日程を終えた。全国から集まった選手たちは交流を深め、試合での再会を誓った […]

NEWS 資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

2025.03.28

資格停止中の競歩・池田向希がCASに不服申し立て「一日も早く競技 を再開」

旭化成は3月28日、所属選手である競歩の池田向希が受けたアンチ・ドーピング規則違反による4年間の資格停止処分について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に不服申し立てを行ったと発表した。 男子20km競歩で東京五輪銀メダリスト […]

NEWS 【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

2025.03.28

【男子円盤投】福宮佳潤(東京高1) 50m73=高1歴代2位&4人目の50mオーバー

3月28日、東京都多摩市の国士大多摩陸上競技場で第7回国士大競技会が行われ、高校用規格の男子円盤投(1.75kg)において福宮佳潤(東京高1)が50m73をマークした。この記録は高校1年生の歴代ランキングで2位。高1で史 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top