2024.07.12
毎年夏に開催される全中(全国中学校体育大会/全日本中学校陸上競技選手権大会)について、日本中学校体育連盟陸上競技部は2027年大会から実施種目を変更し、現行から男子400mと男子3000mを廃止するとともに、女子棒高跳と男女円盤投の採用を検討していることが7月12日までにわかった。また、出場資格についても同年大会からターゲットナンバーの導入を計画している。
現行の全中実施種目は、男子が100m、200m、400m、800m、1500m、3000m、110mハードル、4×100mリレー、走高跳、棒高跳、走幅跳、砲丸投、四種競技の13種目。女子は100m、200m、800m、1500m、100mハードル、4×100mリレー、走高跳、走幅跳、砲丸投、四種競技の10種目となっている。
これを27年大会から、男女ともに100m、200m、800m、1500m、ハードル(男子110m、女子100m)、リレー(4×100m)、走高跳、棒高跳、走幅跳、砲丸投、円盤投、混成競技(四種競技)とし、各12種目と男女同数で実施する方針だ。
日本中体連陸上競技部では数年前から検討を進めており、女子棒高跳や男女の円盤投については、全中での実施を見越して、昨年度の中学通信大会(47都道府県で開催)から行っている。
また、出場資格も27年から変更される方針で、種目ごとにターゲットナンバーを導入する。案ではトラックが各種目64人で、フィールドは各種目40人、混成競技は24人。ただ、そのターゲットナンバーに届かなかった都道府県への対応として、現行の都道府県推薦枠は維持される見込みだ。
全中では1974年の第1回大会から参加標準記録制が採用されてきた。各都道府県で行われる指定大会で、ラウンドを問わず参加標準記録を突破すれば、どの選手にも出場権(リレーを除く個人種目)が与えられたが、2027年からは種目ごとに上限が設けられることになる。ちなみに、昨年の愛媛大会男子100mには135名がエントリーしていた。
近年の全中参加者は、1大会あたり1400~1800人余りだったが、ターゲットナンバーの導入で27年からは参加実数を1大会1000人程度に抑えるという。また、会期も現行の3.5日(初日は午後から競技開始)から3日とする計画だ。
日本中体連内での手続きが必要となるため最終決定はまだ先になるが、中体連陸上競技部ではすでに各都道府県中体連に通知しており、3年後の導入に向けて準備を進めている。
27年以降の全国中学校体育大会については、陸上競技以外の9競技で取り止めが発表されている。
今後の全中陸上競技開催予定地
2024年 福井県 2025年 沖縄県 2026年 山口県 2027年 近畿地区(開催府県は未定)
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