パリ五輪の出場資格を表わす世界陸連(WA)のワールドランキング(Road to Paris)が更新された。現状、有効期間の6月30日までのものが反映されたと見られる。
男子100mはターゲットナンバー(TN/出場枠)56までに、内定済みのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)のほか、ランキング順に栁田大輝(東洋大)、東田旺洋(関彰商事)、多田修平(住友電工)、桐生祥秀(日本生命)、坂井隆一郎(大阪ガス)が出場資格を得られる位置にいる。
日本陸連の代表選考要項では日本選手権の順位が優先されるため、現時点でランキングが確定した場合は、サニブラウンの他に、坂井、東田が個人での内定を得られる可能性が高まった。ランキングで最も高い位置にいる栁田は日本選手権3位。4×100mリレーでの代表入りが濃厚か。
男子10000mはTN26のボーダーぎりぎりの26位に入っていた太田智樹(トヨタ自動車)がキープ。同走高跳は赤松諒一(SEIBU PRINCE)と真野友博(九電工)がTN内に入り、日本選手権4位の長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC)は34位で外れている。
女子5000mでは内定済みの田中希実(New Balance、1500mも内定)、山本有真(積水化学)がTN内に入り、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)はTNから外れて“次点”の43位となった。同10000mの順位は変わらず、日本勢では廣中、五島莉乃(資生堂)、小海遥(第一生命グループ)が出場権を得られそうだ。
女子100mハードルは福部真子(日本建設工業)が内定。日本選手権2位でランキングのボーダーラインだった日本選手権2位の田中佑美(富士通)はTN40中39位でランクインしている。
女子走高跳の髙橋渚(センコー)はTN32のなかで34位、同棒高跳の諸田実咲(アットホーム)はTN32のなか33位。現時点でわずかにTN入りは果たせていない。女子やり投は日本選手権2位の武本紗栄(Team SSP)がTNにわずか届かず。現時点で内定の北口榛花(JAL)のほか、斉藤真理菜(スズキ)と上田百寧(ゼンリン)が有力となる。
最終的な有資格者はWAから7月3日に正式に発表。故障などにより辞退者もあることから、TNからわずかに外れた選手にはまだ出場の可能性が残されていそうだ。正式発表後は各国陸連に通達され、それをもとに日本陸連が第一次内定者を発表する。その後、辞退者などが出れば出場枠を再分配。出場資格を得た場合は第二次内定者として順次発表される見込み。
パリ五輪の陸上競技は8月1日から11日まで行われる。
日本人選手男子のワールドランキング(Road to Paris)
※種目の右の数字はターゲットナンバー ★は内定選手、◎は標準記録突破選手 日本人4番目以下は相当順位。ターゲットナンバー圏内選手は日本選手権成績も記載 100m(56) 22位 サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)★ 32位 栁田大輝(東洋大3)/日本選手権3位 39位 東田旺洋(関彰商事)/日本選手権2位 46位 多田修平(住友電工)/日本選手権欠場 56位 桐生祥秀(日本生命)/日本選手権5位 56位 坂井隆一郎(大阪ガス)/日本選手権1位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 65位 和田遼(ミキハウス) 200m(48) 28位 鵜澤飛羽(筑波大4)/日本選手権1位 38位 上山紘輝(住友電工)/日本選手権2位 44位 飯塚翔太(ミズノ)/日本選手権4位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 64位 西裕大(MINTO TOKYO) 400m(48) 27位 佐藤拳太郎(富士通)◎/日本選手権決勝棄権 34位 佐藤風雅(ミズノ)◎/日本選手権2位 43位 中島佑気ジョセフ(富士通)/日本選手権1位 800m(48) 87位 落合晃(滋賀学園高3) 1500m(45) 70位 館澤亨次(DeNA) [adinserter block="4"] 5000m(42) 53位 森凪也(Honda) 10000m(27) 26位 太田智樹(トヨタ自動車)/日本選手権2位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 29位 葛西潤(旭化成) 31位 相澤晃(旭化成) 110mH(40) 6位 村竹ラシッド(JAL)★ 8位 泉谷駿介(住友電工)★ 16位 野本周成(愛媛陸協)◎/日本選手権5位 27位 高山峻野(ゼンリン)/日本選手権2位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 41位 横地大雅(Team SSP) 400mH(40) 15位 豊田兼(慶大4)★ 31位 黒川和樹(住友電工)◎/日本選手権欠場 32位 筒江海斗(スポーツテクノ和広)◎/日本選手権3位 38位 小川大輝(東洋大)◎/日本選手権2位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 42位 児玉悠作(ノジマ) 3000mSC(36) 14位 三浦龍司(SUBARU)★ 27位 青木涼真(Honda)/日本選手権1位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 48位 砂田晟弥(プレス工業) [adinserter block="4"] 走高跳(32) 11位 赤松諒一(SEIBU PRINCE)/日本選手権1位 18位 真野友博(九電工)/日本選手権3位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 34位 長谷川直人(サトウ食品新潟アルビレックスRC) 35位 瀬古優斗(FAAS) 棒高跳(32) 43位 澤慎吾(きらぼし銀行) 走幅跳(32) 11位 橋岡優輝(富士通)★ ―――――――――――――――――――――――――――――― 45位 鳥海勇斗(ノジマ) 三段跳(32) 44位 池畠旭佳瑠(駿河台大AC) [adinserter block="4"] 砲丸投(32) 100位 奥村仁志(センコー) 円盤投(32) 61位 湯上剛輝(トヨタ自動車) ハンマー投(32) 41位 福田翔大(住友電工) やり投(32) 15位 ディーン元気(ミズノ)/日本選手権3位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 36位 新井涼平(スズキ) 41位 﨑山雄太(愛媛競技力本部) 十種競技(24) 33位 丸山優真(住友電工)日本人選手女子のワールドランキング(Road to Paris)
※種目の右の数字はターゲットナンバー ★は内定選手、◎は標準記録突破選手 日本人4番目以下は相当順位。ターゲットナンバー圏内選手は日本選手権成績も記載 100m(56) 72位 君嶋愛梨沙(土木管理総合) 200m(48) 64位 鶴田玲美(南九州ファミリーマート) 400m(48) 78位 松本奈菜子(東邦銀行) 800m(48) 91位 塩見綾乃(岩谷産業) 1500m(45) 23位 田中希実(New Balance)★ ―――――――――――――――――――――――――――――― 52位 後藤夢(ユニクロ) 5000m(42) 8位 田中希実(New Balance)★ 38位 山本有真(積水化学)/日本選手権2位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 43位 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 48位 樺沢和佳奈(三井住友海上) [adinserter block="4"] 10000m(27) 24位 廣中璃梨佳(日本郵政グループ)/日本選手権欠場 26位 五島莉乃(資生堂)/日本選手権1位 27位 小海遥(第一生命グループ)/日本選手権2位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 34位 高島由香(資生堂) 100mH(40) 32位 福部真子(日本建設工業)★ 39位 田中佑美(富士通)/日本選手権2位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 47位 寺田明日香(ジャパンクリエイト) 400mH(40) 58位 山本亜美(立命大) 3000mSC(36) 53位 吉村玲美(クレーマージャパンTC) [adinserter block="4"] 走高跳(32) 34位 髙橋渚(センコー) 棒高跳(32) 33位 諸田実咲(アットホーム) 走幅跳(32) 6位 秦澄美鈴(住友電工)★ 三段跳(32) 22位 森本麻里子(オリコ)/日本選手権1位 砲丸投(32) 80位 郡菜々佳(新潟アルビレックスRC) 円盤投(32) 45位 齋藤真希(東海大M2) ハンマー投(32) 48位 マッカーサー・ジョイ(NMFA) やり投(32) 1位 北口榛花(JAL)★ 23位 斉藤真理菜(スズキ)/日本選手権5位 25位 上田百寧(ゼンリン)/日本選手権3位 ―――――――――――――――――――――――――――――― 35位 武本紗栄(Team SSP) 35位 佐藤友佳(ニコニコのり) 七種競技(24) 52位 山﨑有紀(スズキ)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
-
2025.02.22
-
2025.02.22
-
2025.02.21
-
2025.02.21
2025.02.17
日本郵政グループ女子陸上部 「駅伝日本一」へのチームづくりとコンディショニング
2025.02.16
男子は須磨学園が逆転勝ち! 女子は全国Vの長野東が強さ見せる/西脇多可高校新人駅伝
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.16
-
2025.02.22
2025.02.02
【大会結果】第77回香川丸亀国際ハーフマラソン(2025年2月2日)
2025.02.02
大迫傑は1時間1分28秒でフィニッシュ 3月2日の東京マラソンに出場予定/丸亀ハーフ
-
2025.02.14
-
2025.02.09
-
2025.02.02
-
2025.01.26
-
2025.01.31
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.02.22
石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!
2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]
2025.02.22
JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン
◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]
2025.02.22
【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位
2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]
2025.02.22
円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]
2025.02.22
「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン
◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]
Latest Issue
最新号

2025年3月号 (2月14日発売)
別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝