2024.06.29
◇ジャマイカ五輪選考会(6/28~30、キングストン)2日目
ジャマイカのパリ五輪選考会が行われ、男子100mではK.トンプソンが9秒77(+0.9)の世界歴代9位タイ、今季世界最高タイムで優勝を飾った。
トンプソンは2001年7月生まれの22歳。これまで五輪、世界選手権の経験はないが、昨年6月に9秒91をマーク。9月のダイヤモンドリーグ(DL)厦門大会では9秒85で2位に入り、直後のDLファイナルでは4位入賞とジャマイカ期待の新鋭として注目を集めていた。
今季初レースとなった前日の予選では9秒82(+1.0)と自己記録を更新。準決勝では9秒84(+0.6)と組1着で通過すると、決勝も中盤からライバルを突き放して、初めてジャマイカの頂点に立った。
また、ブダペスト世界選手権4位のO.セヴィルが自己タイの9秒82で2位。今年の世界室内選手権で銅メダルに輝いているA.ブレイクが9秒92で続き、いずれも個人で初の五輪出場を決めている。一方、準決勝で9秒98(+0.4)をマークしていたB.レベルは10秒04の4位で五輪を逃した。
22歳のトンプソンをはじめ、セヴィルは23歳、ブレイクは22歳、レベルは21歳と若手の台頭が目立つ結果となり、4×100mリレーでも金メダル候補に浮上してきた。
女子100mは10秒65のベストを持つS.ジャクソンが10秒84(-0.3)で3連覇を達成。20歳のT.クレイトンが10秒90で2位。これまで五輪で8個のメダルを獲得しているS.A.フレイザー・プライスが10秒94の3位に食い込み、自身5度目の五輪出場を決めている。
このほか、男子400mハードルはM.ジェームス・キングが47秒42でトップ。男子400mはD.ワトキンが44秒48、女子400mHはR.クレイトンが52秒51で制した。
【動画】トンプソンが9秒77!ジャマイカ五輪選考会100mをチェック!
🚨 It’s a new record!! 🚨
— Television Jamaica/Radio Jamaica Newscentre (@TvjNewscentre) June 29, 2024
Kishane Thompson creates a new stadium record winning the men’s 100m finals in 9.77s ahead of Oblique Seville with 9.82s and Ackeem Blake with 9.92s. #TVJSports #RadioJamaicaSports #Trials pic.twitter.com/pq2yEWcpr0
男子100m世界歴代10傑
9.58 0.9 U.ボルト(ジャマイカ) 2009. 8.16 9.69 2.0 T.ゲイ(米国) 2009. 9.20 9.69 -0.1 Y.ブレイク(ジャマイカ) 2012. 8.23 9.72 0.2 A.パウエル(ジャマイカ) 2008. 9. 2 9.74 0.9 J.ガトリン(米国) 2015. 5.15 9.76 0.6 C.コールマン(米国) 2019. 9.28 9.76 1.2 T.ブロメル(米国) 2021. 9.18 9.76 1.4 F.カーリー(米国) 2022. 6.24 9.77 1.2 F.オマニャラ(ケニア) 2021. 9.18 9.77 0.9 K.トンプソン(ジャマイカ)2024. 6.28
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