HOME 国内

2024.06.28

女子円盤投・郡菜々佳 自己3番目の58m20 「東京世界選手権に出場できるよう、まずは日本記録更新を」/日本選手権
女子円盤投・郡菜々佳 自己3番目の58m20 「東京世界選手権に出場できるよう、まずは日本記録更新を」/日本選手権

24年日本選手権女子円盤投で優勝した郡菜々佳

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目

日本選手権の2日目が行われ、最初の決勝種目となった女子円盤投で地元・サトウ食品新潟アルビレックスRC所属の郡菜々佳がパフォーマンス日本歴代5位、自身サードベストとなる58m20を投げ、2年ぶり2度目のタイトルを獲得した。

「今日は1投目から56m62と比較的いい記録を残せていたので、自己ベスト(59m03)を更新する絶好のチャンスだと思っていました」と郡。「お世話になっている地元の皆さんの前で優勝できたのはうれしいですが、そこを超えられなかったことは残念」と2年ぶりの優勝にも複雑な表情で話す。

今季は、記録会など3試合で57m以上をマーク。6月14日に韓国・木浦で行われたアジア投てき選手権でも2位に食い込むなど好調を維持してきた。ジャンプ系のトレーニングを積極的に取り入れるなど課題だった下半身の動きに重点を置き練習を積んできたといい、「今日は1投目から地面から力をもらえる感覚があった。もう少ししっかり振り切れていれば記録を出せたと思う。それができなかったのが今後の課題」と、大舞台での好投にも決して満足はしていない。

「パリは難しくなりましたが、来年の東京世界選手権に出場できるよう、まずは今年中に自分の日本記録を更新し、さらに記録を伸ばせていけるようさらに練習を積んでいきたい」と意気込みを話す。

2019年に日本記録を樹立後も、大舞台で結果を残せずにいた。「これまでたくさん失敗してきて、その経験をようやく活かせるようになった」と目に涙を浮かべつつ話した郡。日本記録更新、そして60mの大台へ。自らの投げで自信を取り戻した女王の今後の投げに注目したい。

広告の下にコンテンツが続きます

2年連続5度目のVを狙った齋藤真希(東海大院)は56m77で2位。「調子もよく優勝と日本記録更新を狙っていたので悔しい。2・3投目をファールにしてしまい流れをつかみきれなかった」と唇を噛む。川口紅音(ウィザス)が52m68で3位に続き、51m98で4位の辻川美乃利(内田洋行AC)までが50mオーバーという投げ合いだった。

文/花木 雫

◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目 日本選手権の2日目が行われ、最初の決勝種目となった女子円盤投で地元・サトウ食品新潟アルビレックスRC所属の郡菜々佳がパフォーマンス日本歴代5位、自身サードベストとなる58m20を投げ、2年ぶり2度目のタイトルを獲得した。 「今日は1投目から56m62と比較的いい記録を残せていたので、自己ベスト(59m03)を更新する絶好のチャンスだと思っていました」と郡。「お世話になっている地元の皆さんの前で優勝できたのはうれしいですが、そこを超えられなかったことは残念」と2年ぶりの優勝にも複雑な表情で話す。 今季は、記録会など3試合で57m以上をマーク。6月14日に韓国・木浦で行われたアジア投てき選手権でも2位に食い込むなど好調を維持してきた。ジャンプ系のトレーニングを積極的に取り入れるなど課題だった下半身の動きに重点を置き練習を積んできたといい、「今日は1投目から地面から力をもらえる感覚があった。もう少ししっかり振り切れていれば記録を出せたと思う。それができなかったのが今後の課題」と、大舞台での好投にも決して満足はしていない。 「パリは難しくなりましたが、来年の東京世界選手権に出場できるよう、まずは今年中に自分の日本記録を更新し、さらに記録を伸ばせていけるようさらに練習を積んでいきたい」と意気込みを話す。 2019年に日本記録を樹立後も、大舞台で結果を残せずにいた。「これまでたくさん失敗してきて、その経験をようやく活かせるようになった」と目に涙を浮かべつつ話した郡。日本記録更新、そして60mの大台へ。自らの投げで自信を取り戻した女王の今後の投げに注目したい。 2年連続5度目のVを狙った齋藤真希(東海大院)は56m77で2位。「調子もよく優勝と日本記録更新を狙っていたので悔しい。2・3投目をファールにしてしまい流れをつかみきれなかった」と唇を噛む。川口紅音(ウィザス)が52m68で3位に続き、51m98で4位の辻川美乃利(内田洋行AC)までが50mオーバーという投げ合いだった。 文/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.21

男子4×100mR代表にサニブラウン、鵜澤飛羽、西岡尚輝らが選出! 9月の世界陸上につながる一戦/世界リレー

日本陸連は4月21日、来月行われる世界リレーの代表メンバーを発表した。 大会は男女の4×100mリレー、4×400mリレー、そして男女混合の4×400mリレーの5種目を実施。日本からは男子4×100mリレーのみを派遣する […]

NEWS 38歳フレイザー・プライスがパリ五輪以来の競技会復帰! 100m10秒94wで「引退はまだ確定してない」

2025.04.21

38歳フレイザー・プライスがパリ五輪以来の競技会復帰! 100m10秒94wで「引退はまだ確定してない」

4月19日、ジャマイカ・キングストンで「ヴェロシティ・フェスト」が行われ、2008年、12年ロンドン五輪女子100m金メダリストのレジェンド・S.-A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)が昨年8月のパリ五輪以来のレースに […]

NEWS Hondaにベナードが新加入!3月にハーフで59分58秒の自己新「駅伝やマラソンで戦える選手に」

2025.04.21

Hondaにベナードが新加入!3月にハーフで59分58秒の自己新「駅伝やマラソンで戦える選手に」

Hondaは4月21日、2025年度体制にケニア人ランナーのランガット・ベナードが加入したと発表した。 二十歳のベナードは23年度まで小森コーポレーションに在籍。今年1月に10kmで27分11秒、3月にハーフマラソンで5 […]

NEWS やり投・北口榛花がJOCシンボルアスリート新規認定!陸上競技を「もっと身近な存在に」栁田大輝もネクスト継続

2025.04.21

やり投・北口榛花がJOCシンボルアスリート新規認定!陸上競技を「もっと身近な存在に」栁田大輝もネクスト継続

日本オリンピック委員会(JOC)は4月21日、TEAM JAPANシンボルアスリートとネクストシンボルアスリートを発表し、女子やり投の北口榛花(JAL)が新たにシンボルアスリートに、男子短距離の栁田大輝(東洋大)が継続し […]

NEWS パリ五輪女子100m金アルフレッド 200m今季初レースで21秒88! 男子110mHカニンガムが13秒09の今季世界最高 ライルズ400m45秒87

2025.04.21

パリ五輪女子100m金アルフレッド 200m今季初レースで21秒88! 男子110mHカニンガムが13秒09の今季世界最高 ライルズ400m45秒87

4月18日、19日の両日、米国・フロリダ州でトム・ジョーンズ記念が行われ、女子200mではパリ五輪100m金メダルのJ.アルフレッド(セントルシア)が21秒88(+0.2)の今季世界最高で優勝した。 アルフレッドは現在2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top