2024.06.21
第56回全日本大学駅伝の関東学連推薦校選考会が6月23日に神奈川県相模原市の相模原ギオンスタジアムで行われる。昨年度の本大会で8位までに入った駒大、青学大、國學院大、中大、城西大、創価大、大東大、東京国際大がシード権を獲得。今回の選考会からは上位7校が関東学連推薦校として伊勢路行きの切符を手にする。各校のエントリーなどから選考会を展望する。
選考会に出場できるのは今年も20校。箱根駅伝シード校の東洋大、法大、早大、帝京大が選考会に回っており、昨年の全日本で9位の東海大もエントリー。流経大は2009年以来の出場となる。
選考会は10000mのレースを4組実施。各組に2人ずつが出走し、8人の合計タイムを競う。午後5時半スタートながら梅雨時期の蒸し暑さは避けられず、一人ひとりの走りがチームの命運を左右する。
参考となる関東学連が発表している各校8人の申告合計タイム(表1)を見ると、通過が有力視されるのは上位の東海大、東洋大、早大、帝京大、中央学大の5校だろう。
■表1 エントリー段階での10000m申告タイム8人合計タイム
①東海大 3.48.37.21
②東洋大 3.49.28.87
③順大 3.49.45.07
④帝京大 3.50.28.22
⑤早大 3.50.30.78
⑥中央学大 3.50.40.41
⑦日大▲ 3.50.59.07
————————–
⑧日体大 3.51.51.08
⑨明大 3.52.03.35
⑩法大 3.52.24.61
⑪駿河台大▲ 3.52.35.10
⑫山梨学大▲ 3.52.39.79
⑬麗澤大▲ 3.52.51.70
⑭専大▲ 3.53.11.29
⑮東農大 3.53.14.24
⑯国士大▲ 3.53.30.87
⑰神奈川大 3.53.39.99
⑱立大 3.53.48.14
⑲亜細亜大▲ 3.53.49.56
⑳流経大▲ 3.54.35.54
※点線は通過ラインを表す
※留学生のいる大学は▲で表示
※データはエントリー締切前日の6月8日時点
東海大は10000m28分台が6人エントリー。特に5月の関東インカレで活躍が目立った花岡寿哉と兵藤ジュダの3年生コンビが軸となりそうだ。花岡は1部10000mで28分08秒26の自己新で5位に入っており、昨年の選考会は最終組で日本人4番手(9位)。兵藤は初の選考会だが、男子1部5000mで日本人トップの3位になるなど力はある。
2年ぶりの選考会となる東洋大は、盤石な布陣だ。関東インカレ1部10000mで復活を印象づけた石田洸介(4年)や1部ハーフマラソンで3年連続表彰台の主将・梅崎蓮(同)が筆頭。さらに1年生4人が登録されており、1部男子5000mで5位に食い込んだ松井海斗らが起用されるか注目だ。
エース格がそろう早大も力がある。5月の日本選手権10000m(21位)に出場した山口智規(3年)は、6月の日体大競技会で5000mの自己記録(13分30秒19)をマーク。10000mで27分58秒53を持つ石塚陽士(4年)は復調傾向にあり、主将の伊藤大志(同)は安定感が光る。
エースの山中博生(4年)が牽引する帝京大も楽しみな存在だ。山中は関東インカレ2部10000mでは28分04秒54の自己新で4位。今回は10000m28分台5人が登録され、6位で通過した昨年のメンバー5人が残るのも強みとなりそうだ。
中央学大は雪辱に燃えているはず。昨年はエースの吉田礼志(4年)が体調不良からトラックの内側に入ったとして失格となり、チームは11年連続の伊勢路切符を逃している。出走が予想される最終組でどんな走りを見せるか。
この5校に続くのは、申告タイム3位の順大、同9位の明大、箱根総合6位の法大、留学生を擁する日大あたりか。例年同様、7位の通過ライン前後は混戦となるだろう。
順大は記録上では有力だが、関東インカレでやや元気がなく、エントリーの半数以上(8人)が下級生となっているのがやや不安材料。明大も関東インカレで苦戦を強いられており、両校は本番に向けてどこまで状態を上げられているかがポイントだ。
10000m28分台7人を擁する法大はエース格が不在のため、安定した走りが求められる。日大は4月に10000mで学生歴代3位の27分20秒05をマークしたシャドラック・キップケメイ(2年)の走りに注目だ。
昨年、14年ぶりの本戦出場を果たした東農大は、その立役者でエースの前田和摩(2年)がエントリーから外れている。
第1組は17時半にスタートし、最終4組は19時半から。ライブ配信は17時20分より動画配信サービスTverで実施される予定だ。
■表1 エントリー段階での10000m申告タイム8人合計タイム ①東海大 3.48.37.21 ②東洋大 3.49.28.87 ③順大 3.49.45.07 ④帝京大 3.50.28.22 ⑤早大 3.50.30.78 ⑥中央学大 3.50.40.41 ⑦日大▲ 3.50.59.07 -------------------------- ⑧日体大 3.51.51.08 ⑨明大 3.52.03.35 ⑩法大 3.52.24.61 ⑪駿河台大▲ 3.52.35.10 ⑫山梨学大▲ 3.52.39.79 ⑬麗澤大▲ 3.52.51.70 ⑭専大▲ 3.53.11.29 ⑮東農大 3.53.14.24 ⑯国士大▲ 3.53.30.87 ⑰神奈川大 3.53.39.99 ⑱立大 3.53.48.14 ⑲亜細亜大▲ 3.53.49.56 ⑳流経大▲ 3.54.35.54 ※点線は通過ラインを表す ※留学生のいる大学は▲で表示 ※データはエントリー締切前日の6月8日時点東海大は10000m28分台が6人エントリー。特に5月の関東インカレで活躍が目立った花岡寿哉と兵藤ジュダの3年生コンビが軸となりそうだ。花岡は1部10000mで28分08秒26の自己新で5位に入っており、昨年の選考会は最終組で日本人4番手(9位)。兵藤は初の選考会だが、男子1部5000mで日本人トップの3位になるなど力はある。 2年ぶりの選考会となる東洋大は、盤石な布陣だ。関東インカレ1部10000mで復活を印象づけた石田洸介(4年)や1部ハーフマラソンで3年連続表彰台の主将・梅崎蓮(同)が筆頭。さらに1年生4人が登録されており、1部男子5000mで5位に食い込んだ松井海斗らが起用されるか注目だ。 エース格がそろう早大も力がある。5月の日本選手権10000m(21位)に出場した山口智規(3年)は、6月の日体大競技会で5000mの自己記録(13分30秒19)をマーク。10000mで27分58秒53を持つ石塚陽士(4年)は復調傾向にあり、主将の伊藤大志(同)は安定感が光る。 エースの山中博生(4年)が牽引する帝京大も楽しみな存在だ。山中は関東インカレ2部10000mでは28分04秒54の自己新で4位。今回は10000m28分台5人が登録され、6位で通過した昨年のメンバー5人が残るのも強みとなりそうだ。 中央学大は雪辱に燃えているはず。昨年はエースの吉田礼志(4年)が体調不良からトラックの内側に入ったとして失格となり、チームは11年連続の伊勢路切符を逃している。出走が予想される最終組でどんな走りを見せるか。 この5校に続くのは、申告タイム3位の順大、同9位の明大、箱根総合6位の法大、留学生を擁する日大あたりか。例年同様、7位の通過ライン前後は混戦となるだろう。 順大は記録上では有力だが、関東インカレでやや元気がなく、エントリーの半数以上(8人)が下級生となっているのがやや不安材料。明大も関東インカレで苦戦を強いられており、両校は本番に向けてどこまで状態を上げられているかがポイントだ。 10000m28分台7人を擁する法大はエース格が不在のため、安定した走りが求められる。日大は4月に10000mで学生歴代3位の27分20秒05をマークしたシャドラック・キップケメイ(2年)の走りに注目だ。 昨年、14年ぶりの本戦出場を果たした東農大は、その立役者でエースの前田和摩(2年)がエントリーから外れている。 第1組は17時半にスタートし、最終4組は19時半から。ライブ配信は17時20分より動画配信サービスTverで実施される予定だ。
エントリー選手の自己記録トップ25と前回の関東選考会成績をチェック!
■エントリー選手の10000m自己記録トップ25 27.20.05 S.キップケメイ(日大2) 24年 27.23.09 J.ムトゥク(山梨学大3) 24年 27.41.11 D.S.ネイヤイ(麗澤大3) 24年 27.47.01 吉田礼志(中央学大4) 23年 27.56.49 S.レマイヤン(駿河台大2)23年 27.58.36 J.モゲニ(亜細亜大2) 24年 27.58.53 石塚陽士(早大4) 23年 28.04.54 山中博生(帝京大4) 24年 28.08.26 花岡寿哉(東海大3) 24年 28.08.29 石田洸介(東洋大4) 24年 28.11.48 B.ムテチ(流経大2) 22年 28.12.77 小林亮太(東洋大4) 24年 28.13.67 玉目陸(順大1) 24年 28.14.75 兵藤ジュダ(東海大3) 23年 28.17.87 山口智規(早大3) 24年 28.19.48 P.カマウ(国士大4) 23年 28.23.69 山崎丞(日体大3) 23年 28.24.61 D.マイナ(専大1) 24年 28.24.84 森下翔太(明大3) 23年 28.27.77 梶谷優斗(東海大4) 21年 28.31.87 工藤慎作(早大2) 23年 28.32.29 東泉大河(駿河台大3) 23年 28.34.48 堀田晟礼(中央学大4) 23年 28.36.69 海老澤憲伸(順大4) 23年 28.37.34 伊藤大志(早大4) 24年 ※留学生は各校1人。右端は樹立年、記録は6月8日時点 ■第55回関東学連推薦校選考会全成績 1位 城西大 3時間57分35秒40 2位 大東大 3時間57分50秒77 3位 東海大 3時間57分58秒89 4位 東京国際大3時間59分02秒86 5位 東農大 3時間59分20秒68 6位 帝京大 3時間59分34秒06 7位 国士大 3時間59分45秒19 ——以上、本大会出場—— 8位 立教大 3時間59分59秒49 9位 神奈川大 4時間0分07秒27 10位 明大 4時間0分20秒02 11位 麗澤大 4時間1分53秒78 12位 日大 4時間2分45秒74 13位 法大 4時間2分46秒17 14位 専大 4時間3分13秒98 15位 日体大 4時間3分23秒77 16位 山梨学大 4時間4分13秒48 17位 亜細亜大 4時間4分30秒50 18位 駿河台大 4時間5分02秒70 中央学大 失格 芝浦工大 途中棄権
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.16
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.16
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]
2024.11.20
M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」
神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]
2024.11.20
第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑
・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会