2024.06.17
◇インターハイ北信越地区大会(6月13日~16日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)4日目
福岡インターハイを懸けた北信越大会の4日目(最終日)が行われ、男子3000m障害は昨年のインターハイ8位の佐々木哲(佐久長聖3・長野)が先輩・永原颯磨(現・順大)が昨年樹立した高校記録に7.03秒と迫る高校歴代2位の8分39秒15をマークして優勝を飾った。
スタートから先頭に立った佐々木は県大会と同様、障害に足をかけないハードリングでレースを展開。最初の1000mを2分52秒で入ると、後続との差を徐々に広げていき、2000mを5分47秒で通過する。終盤も勢いは衰えず、ラスト1000mを2分52秒でカバーした。
「U20日本選手権に向けて、同じ競技場での感触をつかむことが目的でしたので、タイムを出そうと思わず、ペースも考えていませんでした。でも、ラスト1000mからの切り替えがうまくできたので、理想通りのレースでした」と会心の笑顔。2度目のインターハイでは「特にラスト1000mを大事にして高校記録の更新、優勝を狙います」と闘志をみなぎらせていた。
男子200mでは、22年全中400m覇者の佐藤克樹(東京学館新潟2新潟)が高2歴代8位、大会新の20秒90(+0.5)で制覇。「スタートが良く、コーナーリングもスムーズに入り、最後までスピードに乗れました」と話していた。2位には100mで1年生優勝を果たした清水空跳(星稜・石川)が、高1歴代4位タイの21秒20で食い込んだ。
女子200mでは佐藤のチームメイトで21年全中Vの秋澤理沙(2年)が自己新の24秒24(-0.1)で完勝し、4×100mリレー(4走/47秒04)との2冠を獲得している。女子4×400mリレーは敦賀(福井)が3分50秒98で優勝。アンカーの神園弥優(3年)は100m(12秒03)、100mハードル(13秒82)と合わせて3種目Vを遂げた。なお、200mは惜しくも2位だったが24秒72の自己ベスト。個人3種目で自己記録を塗り替えた。
3000mは外国人留学生のパウリン・ワンジク(帝京長岡2新潟)が9分23秒01で2連覇。1500m(4分23秒51)との中長距離2冠を遂げた。七種競技は前回女王の大森玲花(佐久長聖2)が自己新の4766点で2連覇を果たしている。
学校対抗総合は男女ともに佐久長聖が制覇。男子は87点で2年ぶり3度目、女子は82点を挙げて初の総合Vを遂げた。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文・撮影/永田真樹
インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 清水空跳(星稜1石川) 10秒58(-0.3) 200m 佐藤克樹(東京学館新潟2新潟)20秒90(+0.5)=大会新 400m 圓山倫生(新潟3新潟) 48秒09 800m 濱野大輝(松商学園3長野) 1分53秒68 1500m 濵口大和(佐久長聖3長野) 3分45秒15=大会新 5000m 濵口大和(佐久長聖3長野) 14分19秒07 110mH 小口蒼葉(東海大諏訪3長野) 14秒31(+0.2) 400mH 山本祐弥(佐久長聖3長野) 52秒02 3000m障害 佐々木哲(佐久長聖3長野) 8分39秒15 5000m競歩 井上俊弥(長野日大3長野) 21分27秒10 4×100mR 東京学館新潟(新潟) 40秒56 4×400mR 新潟明訓(新潟) 3分15秒11 走高跳 稲垣公生(金沢龍谷3石川) 2m05 棒高跳 髙橋路(開志国際3新潟) 4m60 走幅跳 近藤孝太(松本蟻ヶ崎2長野) 7m10(+0.1) 砲丸投 田村凪(開志国際3新潟) 16m95=大会新 円盤投 田邉琉輝(新潟産大附3新潟) 42m96 三段跳 小山快晴(高田3新潟) 14m49(+0.3) ハンマー投 岡村聡真(穂高商3長野) 57m08 やり投 山本倖希(敦賀3福井) 64m28 八種競技 神田大和(開志国際3新潟) 5754点=北信越高校新、大会新 男子総合 佐久長聖(長野) 87点 [adinserter block="4"] ●女子 100m 神園弥優(敦賀3福井) 12秒03(-0.5) 200m 秋澤理沙(東京学館新潟2新潟) 24秒24(-0.1) 400m 倉島志津稀(星稜3石川) 56秒42 800m 関原梨乃(新潟第一3新潟) 2分13秒48 1500m パウリン・ワンジク(帝京長岡2新潟) 4分23秒51 ※日本人トップ(3位) 窪田舞(長野東3長野) 4分26秒87 3000m パウリン・ワンジク(帝京長岡2新潟) 9分23秒01 ※日本人トップ(3位) 窪田舞(長野東3長野) 9分25秒35 100mH 神園弥優(敦賀3福井) 13秒82(-0.2) 400mH 松木愛結(龍谷富山3富山) 60秒63 5000m競歩 皆口万笑(富山商3富山) 25分13秒59 4×100mR 東京学館新潟(新潟) 47秒04 4×400mR 敦賀(福井) 3分50秒98 走高跳 星野紗菜(佐久長聖2長野) 1m67 棒高跳 小林ひより(佐久長聖3長野) 3m50 走幅跳 西川さくら(新潟中央3新潟) 5m66(-0.1) 三段跳 金子亜瑠(長野日大3長野) 11m97(+0.2) 砲丸投 三原友梨奈(北陸3福井) 11m48 円盤投 北沢真輝(松本国際2長野) 35m90 ハンマー投 渡部愛生(開志国際3新潟) 49m76 やり投 万徳倖帆(開志国際3新潟) 47m47 七種競技 大森玲花(佐久長聖2長野) 4766点 女子総合 佐久長聖(長野) 82点
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
-
2024.11.20
-
2024.11.16
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]
2024.11.20
M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」
神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]
2024.11.20
第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑
・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会