2024.06.17
インターハイ四国地区大会(6月15日~17日/高知・春野総合運動公園陸上競技場)2日目
福岡インターハイを懸けた四国地区大会の2日目が行われ、男子400mハードルでは川上大智(観音寺総合3香川)が51秒95で優勝。2年連続で400mとの2冠を達成した。
前日の400mでは大会新記録の47秒21をマーク。400mハードルでも51秒65の大会記録更新を目指していたが、自身が望んでいた結果ではなく、フィニッシュ後は悔しさをにじませた。
「ちょっと焦って、いつも通りのハードリングができなかったです」と川上。8レーンを走った川上の隣の9レーンには前日の110mハードルで14秒34の大会記録を樹立した酒井大輔(四学香川西2香川)がいた。
酒井と競る際は「中間点付近で前に出る」ことが多いそうだが、「いつもより遅れた」ことで精神的に動揺。それが原因で「第3コーナー付近でうまく走ることができなかった」とレースを振り返る。
それでも「51秒台で安定したのは成果」と胸を張る。3月の全国高体連強化合宿に参加したことでハードリング技術の未熟さを実感。そこから課題の克服に努め、6月2日の県大会で51秒48をマークしていた。
インターハイに向けては、「優勝を狙いたい。県高校記録の50秒71は絶対に更新したいです」。四国高校記録でもある50秒71は高松北で顧問を務める河北尚広先生が1998年に記録したもの。学校こそ違うが、河北先生にアドバイスをもらうこともあるそうで、結果で恩返しを誓っている。
男子円盤投は50m25の自己記録を持つ田窪一翔(FC今治明徳3愛媛)が47m86で優勝。同砲丸投ではU18大会3位の実績を野中豊仁(生光学園3徳島)が15m57で制した。
走高跳では藤井優作(城南3徳島)が自己記録を4cm更新する2m10でV。100mでは畠中寧樹(済美3愛媛)とマルティネス・ブランドン・ボイド(四学香川西3香川)の競り合いに。10秒78(-1.5)の同タイムだが、1000分の5秒(10秒774/10秒779)で畠中が制した。
女子では100mで大石夕月(安芸3高知)が11秒97(+0.1)でトップ。岡林沙季(高知農2高知)が12秒00で続いた。棒高跳では3m30で3人が並び、無効試技数が最も少なかった野田愛莉(観音寺一3香川)が優勝を飾った。
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文・撮影/馬場 遼
インターハイ四国大会の優勝者一覧をチェック!
●男子 100m 畠中寧樹(済美3愛媛) 10秒78(-1.5) 400m 川上大智(観音寺総合3香川) 47秒21=大会新 800m 二宮大響(八幡浜3愛媛) 1分54秒54 1500m 植田快晴(小豆島中央3香川) 3分51秒94 110mH 酒井大輔(四学香川西2香川) 14秒34(±0)=大会新 400mH 川上大智(観音寺総合3香川) 51秒95 3000m障害 西内祐仁(高知工3高知) 9分25秒12 5000m競歩 若本琉惺(小豆島中央3香川) 22分09秒21 4×100mR 四学香川西(香川) 40秒23=大会新 走高跳 藤井優作(城南3徳島) 2m10 棒高跳 井上直哉(阿南光2徳島) 5m00 走幅跳 中西奏輔(高松商3香川) 7m18(-0.4) 砲丸投 野中豊仁(生光学園3徳島) 15m57 円盤投 田窪一翔(FC今治明徳3愛媛) 47m86 ハンマー投 三好是聞(FC今治里山3愛媛) 58m64 [adinserter block="4"] ●女子 100m 大石夕月(安芸3高知) 11秒97(+0.1) 400m 長町碧泉(鳴門3徳島) 54秒56=大会新 800m 谷渕結夏(山田2高知) 2分13秒38 1500m 穗岐山芽衣(山田3高知) 4分24秒52=大会新 400mH 河野由愛(済美3愛媛) 61秒43 5000m競歩 岡田佳乃(川之石3愛媛) 24分29秒07 4×100mR 済美(愛媛) 47秒26 走高跳 泉彩花(鳴門3徳島) 1m62 棒高跳 野田愛莉(観音寺一3香川) 3m30 走幅跳 鶴井結莉(済美3愛媛) 5m81(±0) 円盤投 八木美都(四学香川西3香川) 40m11 ハンマー投 永田陽菜乃(四学香川西2香川) 46m27 やり投 坂井杏月(松山西中等2愛媛) 43m39 七種競技 芝﨑美琵亜(済美3愛媛) 4031点
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.03.25
箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」
-
2025.03.25
-
2025.03.25
-
2025.03.25
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.19
-
2025.03.19
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
-
2025.03.19
-
2025.03.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.25
箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」
関東学生陸上競技連盟は3月25日、箱根駅伝予選会のスタート時刻について、次回から変更すると発表した。 前回までは午前9時35分スタートだったが、第102回大会予選会から午前8時30分スタートと、約1時間前倒しする。 「温 […]
2025.03.25
100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール
女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)がインタビューに応じ、昨年末に公表した「菊池病」と発覚した時の状況や、今の調子、復帰に向けた思いを聞いた。 「元気です!見てもらった通り!」。オンラインで画面越 […]
2025.03.25
大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート
2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で始まった。全国から選手約270人が参加し、20度を超える汗ばむ陽気の中で打ち解けながら練習に取り組ん […]
2025.03.25
HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」
デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]
2025.03.25
富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」
富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報