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2024.06.15

急成長・小竹颯人がハンマー投59m71の自己新V 男子5000m競歩は中島壮一朗が完勝/IH中国
急成長・小竹颯人がハンマー投59m71の自己新V 男子5000m競歩は中島壮一朗が完勝/IH中国

24年インターハイ中国地区大会男子ハンマー投で優勝した小竹颯人

◇インターハイ中国地区大会(6月14日~16日/鳥取・ヤマタスタジアム)1日目

福岡インターハイ出場への最終関門となる中国地区大会がスタートした。男女の決勝13種目と男子八種競技の初日が行われ、男子ハンマー投では59m71を投げた小竹颯人(倉吉総産3鳥取)が優勝を飾った。

小竹がビックスローを見せたのは5投目。本人も初めてというガッツポーズが飛び出すほどの手応えのあった一投に、「いつもより、大きくて速い軌道でした」と笑顔で振り返る。この日は、1投目で全国出場ラインの6位以内を確実にし、2投目から「仕掛ける」と決めていた。58m台も2度マークするなど、6投の平均距離が57m台という安定感もあった。昨年までのベスト記録は10月の中国高校新人で出した50m04。今年に入り大化けし、鳥取県大会では一気に57m41まで伸ばしていた。

冬のトレーニングでは、降雪の影響でハンマーを投げる機会が少なかったものの、ウエイトトレーニングによる筋力アップに励んだ。それまでは100kgも挙がらなかったベンチプレスも、120kgまでこなせる身体へと変貌を遂げている。

技術的にもターンや軌道の細かい所までチェックするようになり、自己ベストを出しても浮かれることなく次の課題を確認してきたという。地元開催ということもあり、チームメイトの声援に「リラックスして試合ができた」と話すように、環境も好記録を後押ししていた。

自身初の全国大会となる8月のインターハイでは、「最初の3回で今回のような記録を出すこと」が目標。その上で、目の前に迫った60m台と3位以内をターゲットとした。

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男子5000m競歩では、昨年の全国大会4位の中島壮一朗(舟入3広島)が快勝。途中から独歩となり21分19秒71をマークした。「今日はとにかくフォームを意識した」の言葉通り、注意は1回で確実な歩行に徹した。福岡では「優勝しかない」と決めている。

また、男子1500mでは「勝負を意識した」と話す大下智矢(米子松陰3鳥取)が得意のスプリントに持ち込んで3分52秒37で優勝を果たしている。

男子走幅跳の德光晃(益田東2島根)は7m21(+1.3)と大幅自己新でV。県大会は7m台を連発しながら、全試技が追い風参考だったため、公認のベスト記録としては6m87がベストだった。冬季の走り込みが功を奏して、今シーズンは100mでもベストを更新。スピードに乗った助走から「浮いた感じがした」という跳躍で2年生優勝を成し遂げた。

女子では400mの増原優羽(広島皆実3広島)が55秒84で1位となり全国行きを決めた。これまでは前半に抑えてしまうレースが多かったものの、今大会では思い切って200mまで飛ばす走りを披露。これまで支えてくれた母に感謝の気持ちを込めて走ったといい、自身初の55秒台での優勝にレース後は自然と涙があふれた。

このほか、投てきで複数優勝を目指す迫田明華(西条農3広島)は、ハンマー投で51m30を投げて1冠目。注目の1500mはジャネット・ジェプコエチ(倉敷2岡山)が4分15秒78で優勝を果たし、昨年全国3位のドルーリー朱瑛里(津山2岡山)が4分16秒91で2位となった。

全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。

文/多々納健一

◇インターハイ中国地区大会(6月14日~16日/鳥取・ヤマタスタジアム)1日目 福岡インターハイ出場への最終関門となる中国地区大会がスタートした。男女の決勝13種目と男子八種競技の初日が行われ、男子ハンマー投では59m71を投げた小竹颯人(倉吉総産3鳥取)が優勝を飾った。 小竹がビックスローを見せたのは5投目。本人も初めてというガッツポーズが飛び出すほどの手応えのあった一投に、「いつもより、大きくて速い軌道でした」と笑顔で振り返る。この日は、1投目で全国出場ラインの6位以内を確実にし、2投目から「仕掛ける」と決めていた。58m台も2度マークするなど、6投の平均距離が57m台という安定感もあった。昨年までのベスト記録は10月の中国高校新人で出した50m04。今年に入り大化けし、鳥取県大会では一気に57m41まで伸ばしていた。 冬のトレーニングでは、降雪の影響でハンマーを投げる機会が少なかったものの、ウエイトトレーニングによる筋力アップに励んだ。それまでは100kgも挙がらなかったベンチプレスも、120kgまでこなせる身体へと変貌を遂げている。 技術的にもターンや軌道の細かい所までチェックするようになり、自己ベストを出しても浮かれることなく次の課題を確認してきたという。地元開催ということもあり、チームメイトの声援に「リラックスして試合ができた」と話すように、環境も好記録を後押ししていた。 自身初の全国大会となる8月のインターハイでは、「最初の3回で今回のような記録を出すこと」が目標。その上で、目の前に迫った60m台と3位以内をターゲットとした。 男子5000m競歩では、昨年の全国大会4位の中島壮一朗(舟入3広島)が快勝。途中から独歩となり21分19秒71をマークした。「今日はとにかくフォームを意識した」の言葉通り、注意は1回で確実な歩行に徹した。福岡では「優勝しかない」と決めている。 また、男子1500mでは「勝負を意識した」と話す大下智矢(米子松陰3鳥取)が得意のスプリントに持ち込んで3分52秒37で優勝を果たしている。 男子走幅跳の德光晃(益田東2島根)は7m21(+1.3)と大幅自己新でV。県大会は7m台を連発しながら、全試技が追い風参考だったため、公認のベスト記録としては6m87がベストだった。冬季の走り込みが功を奏して、今シーズンは100mでもベストを更新。スピードに乗った助走から「浮いた感じがした」という跳躍で2年生優勝を成し遂げた。 女子では400mの増原優羽(広島皆実3広島)が55秒84で1位となり全国行きを決めた。これまでは前半に抑えてしまうレースが多かったものの、今大会では思い切って200mまで飛ばす走りを披露。これまで支えてくれた母に感謝の気持ちを込めて走ったといい、自身初の55秒台での優勝にレース後は自然と涙があふれた。 このほか、投てきで複数優勝を目指す迫田明華(西条農3広島)は、ハンマー投で51m30を投げて1冠目。注目の1500mはジャネット・ジェプコエチ(倉敷2岡山)が4分15秒78で優勝を果たし、昨年全国3位のドルーリー朱瑛里(津山2岡山)が4分16秒91で2位となった。 全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。 文/多々納健一

インターハイ中国大会優勝者一覧をチェック!

●男子 400m   濱川亮太朗(下関西2山口) 48秒65 1500m   大下智矢(米子松陰3鳥取) 3分52秒37 5000m競歩 中島壮一朗(舟入3広島)  21分19秒71 棒高跳  土田涼大(近大東広島広島) 4m70 走幅跳  德光晃(益田東2島根)   7m21(+1.3) 砲丸投  赤澤瑠依(玉野光南2岡山)  14m79 ハンマー投 小竹颯人(倉吉総産3鳥取)  59m71 [adinserter block="4"] ●女子 400m   増原優羽(広島皆実3広島)  55秒84 1500m   ジャネット・ジェプコエチ(倉敷2岡山) 4分15秒78 ※日本人トップ(2位) ドルーリー朱瑛里(津山2岡山) 4分16秒91 5000m競歩 西山こと乃(萩3山口)    24分49秒80 走高跳  江角菜子(大社3島根)    1m71 ハンマー投 迫田明華(西条農3広島)  51m30 やり投  近藤優奈(就実3岡山)    45m69

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