2024.06.14
◇インターハイ北信越地区大会(6月13日~16日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)初日
福岡インターハイを懸けた北信越大会が開幕。男女フィールド4種目の決勝が行われ、男子ハンマー投は岡村聡真(穂高商3長野)が5投目に57m08を放って2連覇を果たした。
5月上旬のインターハイ支部予選でマークした自己ベストの59m09には及ばなかったものの、「暑くてコンディションを整えるのが大変でしたが、ライバルがいる中で連覇できたことは素直にうれしいです。(5投目は)自信を持ってファーストターンからスムーズに加速し、攻めの投げができました」と胸を張った。
中学時代はバスケットボール部に所属し、そこで培ったバネと軸がブレない体幹の強さが持ち味。高1の春からハンマー投を始め、昨春、4回転をマスターしたが、昨年11月に3回転に戻す。「試行錯誤を繰り返しましたが、4回転より足のスタンスを狭めた小刻みな動きができるため、安定感が増し、ファウルのリスクが低くなります。とにかく、勝ちにこだわりたい」というのが理由だ。
冬季は3回転にさらなる磨きをかけながら、主に体幹を強化したことで、今季に入って自己ベストを5m以上も更新。練習では「最近はいつも58m台を投げています」と言う。昨年のインターハイは決勝に進めず、悔しさを味わった岡村。2度目のインターハイは「あくまでも3回転を貫き、まずは予選を突破して60m台&表彰台を狙います!」と力を込めた。
ほか、男子走幅跳は近藤孝太(松本蟻ケ崎2)が7m10(+0.1)で制し、2位には1cm差の7m09(+0.9)で柿澤一護(長野俊英3)が入り、長野勢がワン・ツー。女子棒高跳は小林ひより(佐久長聖3長野)が3m50、同砲丸投は三原友梨奈(北陸3福井)が11m48で優勝した
全国インターハイは7月28日から8月1日に福岡・博多の森陸上競技場で開催。各地区大会上位6位までが出場する(※男女競歩は5位、女子棒高跳、女子三段跳、女子ハンマー投は4位まで、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)。
文/永田真樹
インターハイ北信越大会優勝者一覧をチェック!
●男子 走幅跳 近藤孝太(松本蟻ケ崎2長野) 7m10(+0.1) ハンマー投 岡村聡真(穂高商3長野) 57m08 [adinserter block="4"] ●女子 棒高跳 小林ひより(佐久長聖3長野) 3m50 砲丸投 三原友梨奈(北陸3福井) 11m48
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2024.06.26
北京世界選手権代表・小原怜が天満屋陸上部を退部「感謝の気持ちでいっぱい」
-
2024.06.26
-
2024.06.26
-
2024.06.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.06.26
100mH髙橋亜珠を軸にハイレベルか 100m・200mに復調の小針陽葉 ハンマー投に嶋本美海/U20日本選手権女子展望
20歳未満のアスリートが争う、第40回U20日本選手権が6月27日~30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで第108回日本選手権との併催で行われる。今回はU20世界選手権(8月27日~31日/ペルー・リマ)の選考会を […]
2024.06.26
100mに西岡尚輝 400mHにU20アジア選手権金メダルの渕上翔太 走高跳に福士湊が参戦/U20日本選手権男子展望
20歳未満のアスリートが争う、第40回U20日本選手権が6月27日~30日、新潟・デンカビッグスワンスタジアムで第108回日本選手権との併催で行われる。今回はU20世界選手権(8月27日~31日/ペルー・リマ)の選考会を […]
2024.06.26
北京世界選手権代表・小原怜が天満屋陸上部を退部「感謝の気持ちでいっぱい」
天満屋は6月26日、所属する小原怜が6月末をもって陸上部を退部することを発表した。 小原は1990年生まれの33歳。岡山・倉敷西中から陸上を始め、当初は800mの選手として活躍。興譲館高1年時の06年兵庫国体では少年B8 […]
2024.06.26
200m連覇狙う鵜澤飛羽「オリンピックは出たい大会」5月に脳震とう「ご心配おかけしました」/日本選手権
◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム) パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権を前日に控え、トップ選手が前日会見に登壇した。 男子200mの前回覇者・鵜澤飛羽(筑波大)は「自分にと […]
2024.06.26
3種目挑戦の田中希実「駆け抜ける4日間にしたい」1500mと5000mは3年連続2冠懸かる/日本選手権
◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム) パリ五輪代表選考会を兼ねた日本選手権を前日に控え、トップ選手が前日会見に登壇した。 女子中長距離の田中希実(New Balance)は、日 […]
Latest Issue
最新号
![2024年7月号 (6月14日発売)](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/06/202407cover.jpg)
2024年7月号 (6月14日発売)
パリ五輪への道、最終局面
インターハイ都府県大会ハイライト