2024.06.13
“学生ナンバーワン”を決める日本学生個人選手権が6月14日(金)から16日(日)までの3日間、神奈川・レモンガススタジアム平塚で行われる。学校対抗のインカレとは違った趣のナンバーワン決定戦。注目の選手たちを見ていこう。
何と言っても大注目は男子100mに出場する栁田大輝(東洋大)。昨年はアジア選手権を制し、個人で初めて出場したブダペスト世界選手権でも準決勝に進んだ。今季はすでに10秒02の自己タイで走り、セイコーゴールデングランプリでも優勝している。
これが日本選手権前のラストレース。現状の仕上がり具合を確認するようだ。会場の平塚は相性が良く、昨年の実業団・学生対抗では当時自己新の10秒10をマークしている。平塚の“風”があれば、10秒00のパリ五輪参加標準記録や、9秒台の可能性もある。
学生のレベルも上がっているのが男子110mハードル。ランキングトップは小池綾(法大)で13秒57のべストを持つ。今季は関東インカレ2位。ケガでレースから遠ざかっている早大主将の池田海、今年13秒67と自己新を出している西徹朗(早大)も力がある。また、樋口隼人(筑波大)、廣冨葵士(国武大)にも注目だ。
男子400mハードルには48秒91のベストを持つ小川大輝(東洋大)と井之上駿太(法大)がそろってエントリーしたが、日本選手権前で出場なるか。関西実業団(オープン)で49秒65と一気に自己新を出した栁田聖人(東洋大)はさらに記録更新なるか。
男子走高跳は関西インカレ4連覇の山中駿(京大)と関東インカレVの原口颯太(順大)が激突。同棒高跳はブダペスト世界選手権代表の柄澤智哉(日体大)、同学年のライバルである古澤一生(筑波大)、関西インカレ覇者の原口篤志(東大阪大)、関東インカレVの北田琉偉(日体大)でハイレベルになりそうだ。
80mスロワーが2人いる男子やり投も見逃せない。昨年、80m09を放った巖雄作(筑波大)、今年81m67のビッグアーチをかけた清川裕哉(東海大)がどんな投げを見せるか。
女子短距離には世界リレー代表の山形愛羽(福岡大)が出場を予定している。100m、200mとにもエントリーした。100mは11秒46のベストを持つ。関東インカレ覇者で復活を遂げた石川優(青学大)、奥野由萌ら甲南大勢との直接対決も見応えがありそうだ。
ハイレベルなのが女子100mハードル。関東インカレで200mと2冠した髙橋亜珠(筑波大)、13秒25がベストで前回Vの伊藤彩香(福岡大)がエントリー。インターハイ連覇の実績を誇るスーパールーキーの林美希(早大)、日本インカレ2度優勝の島野真生(日体大院)らがそろう。
女子400mハードルにはブダペスト世界選手権代表の山本亜美(立命大)がエントリー。関東インカレワンツーの松岡萌絵、益子芽里の中大コンビ、千葉史織・大川寿美香の早大コンビが挑む。
女子棒高跳は関東インカレ連覇の小林美月(日体大)、関西インカレVの大坂谷明里(園田学園女大)、高校記録保持者の村田蒼空(筑波大)らに好記録の予感。三段跳・船田茜理(武庫川女大院)、ハンマー投・村上来花(九州共立大)と、学生記録保持者2人には“記録”の期待が集まる。関東インカレ女子やり投復活Vの倉田紗優加(慶大)は58mオーバーなるか。
オリンピックイヤーに開かれる熱き学生ナンバーワン決定戦。どんなパフォーマンスが見られるか。
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