2024.06.10
◇欧州選手権(6月7日~12日/イタリア・ローマ)
6月9日、欧州選手権の3日目が行われ、男子ハーフマラソンではイエマネベルハン・クリッパ(イタリア)が1時間1分03秒で、女子ハーフマラソンではカロライン・ビュルケリ・グロブダル(ノルウェー)が1時間8分09秒でいずれも大会新で優勝した。
男子を制したクリッパはドーハ世界選手権10000m8位の27歳。前回の欧州選手権では10000mで金メダルを獲得していた。
「体調が万全でなかったので、あえて前に出た」の言葉通り、集団の前に立ちレースの主導権を握ったクリッパ。10kmを29分11秒で通過し、15kmは43分41秒で進んだ。残り2kmでドイツ勢が前に出たものの、クリッパはこれにもしっかりと食らいつき、逆にスパートを仕掛けて抜け出した。
「レース中は少し不安でしたが、スタジアムが近づくにつれ勝利を確信できました」と話した。2位にはピエトロ・リヴァが入り、イタリア勢の金、銀メダルに地元のファンが大きく湧いた。クリッパは前回優勝した10000mには出場せず、次はパリ五輪のマラソンに出場する。
女子優勝のグロブダルは現在33歳。5000mでリオ五輪7位、オレゴン世界選手権8位の実績を持つ。レースでは15km過ぎに抜け出すと、2位に46秒をつける快勝となった。
女子走高跳では世界女王のヤロスワナ・マフチフ(ウクライナ)が2m01大会連覇。「タイトルを守るためにローマに来たが、いい記録でそれが達成できたことがうれしい」と笑顔で話している。
男子ハンマー投では東京五輪金メダルのボイチェフ・ノヴィツキ(ポーランド)が80m95で欧州選手権3度目の優勝。女子100mはドーハ世界選手権200m金メダルのディナ・アッシャー・スミス(英国)が10秒99(+0.7)で制した。
女子1500mはオレゴン世界選手権4位のキアラ・マギーアン(アイルランド)が4分04秒66で、男子800mはオレゴン世界選手権6位のガブリエル・チュアル(フランス)が1分44秒87でそれぞれ優勝した。
【動画】ハーフマラソンを制して喜ぶクリッパ
And the Italian medal rush continues! 🥵
— European Athletics (@EuroAthletics) June 9, 2024
Yemaneberhan Crippa storms to half marathon gold and leads Italy to the team title in #Roma2024!
Seven gold medals and counting. 😏#IgniteTheFire
(@atleticaitalia | @earoma2024) pic.twitter.com/QDaluUv3Qh
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.09.27
編集部コラム「涙」
2024.09.27
【男子100m】片山瑛太(市船橋高1)10秒44=高1歴代2位タイ
-
2024.09.24
2024.09.19
アシックスから安定性と快適性を追求したランニングシューズ「GT-2000 13」が登場!
-
2024.08.30
-
2024.09.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.09.27
嶋本美海がハンマー投61m84 自己ベスト1m更新し学生歴代8位、U20日本歴代2位の快投/九州学生選手権
第52回九州学生選手権は9月27日、福岡・久留米総合スポーツセンター陸上競技場で開幕。初日の女子ハンマー投で嶋本美海(九州共立大)が学生歴代8位、U20日本歴代2位の61m84を放った。 大学1年生の嶋本は、63m34の […]
2024.09.27
【男子100m】片山瑛太(市船橋高1)10秒44=高1歴代2位タイ
9月27日の第63回千葉県高校新人大会(市原緑地運動公園臨海競技場)男子100m準決勝で、片山瑛太(市船橋1)が高1歴代2位タイの10秒44(+1.8)をマークした。これまでの片山の自己ベストは8月下旬にマークした10秒 […]
2024.09.27
城西大が夏合宿を順調に消化「去年よりもチーム全体で設定タイム上がっている」 出雲5位へ漂う充実感
城西大が駅伝シーズンに向けて順調に夏合宿を消化。まずは5位以内を目指す10月14日の出雲駅伝に向け、チーム全体に充実感が漂っている。 前半戦から好調ぶりを示してきた。今季はシード校で選考会や予選会がなく、5000mを主軸 […]
2024.09.27
【高校生FOCUS】男子400m&400mH・菊田響生(法政二高)秋のターゲットはヨンパーの高校記録更新
FOCUS! 高校生INTERVIEW 菊田響生 Kikuta Kyo 法政二高3神奈川 注目の高校アスリートをフォーカスして紹介するコーナー!前回に引き続き、福岡インターハイの2冠アスリートの登場です。インターハイでは […]
Latest Issue 最新号
2024年10月号 (9月13日発売)
●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦