HOME 国内、海外

2024.06.03

世界陸連が2027年までの事業戦略を発表! 新たな選手権大会の立ち上げや混合4×100mR、1マイル障害の導入などを検討
世界陸連が2027年までの事業戦略を発表! 新たな選手権大会の立ち上げや混合4×100mR、1マイル障害の導入などを検討

23年世界選手権の様子

世界陸連(WA)は5月31日、2024年~27年の事業戦略の概要を発表した。国際的な伝達範囲拡大とスポーツの価値向上のためのイノベーションが中核に据えられている。

パイオニアリング・チェンジ(Pioneering Change 2024-2027)と銘打たれ、人々が楽しむエンタメが増えているなか、陸上競技が人気スポーツとして多くのファンを惹きつけるような戦略を立てていくという。

世界陸連は今後、競技場や自宅の両方で数百万の観客がより多い頻度で、よりエキサイティングに観戦できる大会の創設。競技場内外での選手とファンの交流機会の増加。競技者、コーチ、審判、ボランティア、役員として参加するためアクセスしやすい施策。大会やSNSプラットフォームを通じた選手がスターとなる方法の多様化などに重点を置くとしている。

また、前回の事業戦略で打ち出した「より多くの参加」「より多くの人員」「より多くのファン」「より多くのパートナーシップ」という4つの柱に、「イベント・イノベーション」を加えた5つを柱として設定。その新たな柱には、新種目の創設などを検討していることも発表された。

具体的には、「屋外シーズンの終わりに国際的な選手権大会の実施による夏シーズンの再構築」、「世界選手権非開催年に新たな選手権大会の立ち上げ」、「主要選手権での競技、放送、イベント・プレゼンテーションの企画を統合する、ニーズに合わせたタイムテーブルの原則化」、「価値向上のための種目の改革。特にフィールド種目、競歩、混成種目に主眼」、「競技の発展・開発。テクノロジーやデータ利用により魅力と影響力を高め、妥当性とエンターテインメント性を競技へ担保」などが挙げられている。

その中で世界陸連は、「男女混合4×100mリレー、1マイル障害などの新種目の立ち上げ」、「走幅跳、三段跳種目のテイクオフゾーンの導入」、「新技術による跳躍種目でのタイブレークの新たな決定方法」、「・女子砲丸投、女子やり投の重さ再検討」などをテストしていくという。

広告の下にコンテンツが続きます

跳躍種目のテイクオフゾーンについては、現役選手やOBたちからの反発の声も多く、実際にルールとして盛り込まれるかは現時点では決まっていない。ただ、世界陸連としては、よりわかりやすくそして盛り上がる方法を模索していくという。

世界陸連(WA)は5月31日、2024年~27年の事業戦略の概要を発表した。国際的な伝達範囲拡大とスポーツの価値向上のためのイノベーションが中核に据えられている。 パイオニアリング・チェンジ(Pioneering Change 2024-2027)と銘打たれ、人々が楽しむエンタメが増えているなか、陸上競技が人気スポーツとして多くのファンを惹きつけるような戦略を立てていくという。 世界陸連は今後、競技場や自宅の両方で数百万の観客がより多い頻度で、よりエキサイティングに観戦できる大会の創設。競技場内外での選手とファンの交流機会の増加。競技者、コーチ、審判、ボランティア、役員として参加するためアクセスしやすい施策。大会やSNSプラットフォームを通じた選手がスターとなる方法の多様化などに重点を置くとしている。 また、前回の事業戦略で打ち出した「より多くの参加」「より多くの人員」「より多くのファン」「より多くのパートナーシップ」という4つの柱に、「イベント・イノベーション」を加えた5つを柱として設定。その新たな柱には、新種目の創設などを検討していることも発表された。 具体的には、「屋外シーズンの終わりに国際的な選手権大会の実施による夏シーズンの再構築」、「世界選手権非開催年に新たな選手権大会の立ち上げ」、「主要選手権での競技、放送、イベント・プレゼンテーションの企画を統合する、ニーズに合わせたタイムテーブルの原則化」、「価値向上のための種目の改革。特にフィールド種目、競歩、混成種目に主眼」、「競技の発展・開発。テクノロジーやデータ利用により魅力と影響力を高め、妥当性とエンターテインメント性を競技へ担保」などが挙げられている。 その中で世界陸連は、「男女混合4×100mリレー、1マイル障害などの新種目の立ち上げ」、「走幅跳、三段跳種目のテイクオフゾーンの導入」、「新技術による跳躍種目でのタイブレークの新たな決定方法」、「・女子砲丸投、女子やり投の重さ再検討」などをテストしていくという。 跳躍種目のテイクオフゾーンについては、現役選手やOBたちからの反発の声も多く、実際にルールとして盛り込まれるかは現時点では決まっていない。ただ、世界陸連としては、よりわかりやすくそして盛り上がる方法を模索していくという。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.29

走高跳で男女上位 真野友博1位、髙橋渚1m86で2位 100mH田中佑美Vで3位まで日本勢/WAコンチネンタルツアー

2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 日本からは22名が出場し、2種目で優勝。走高跳では男子が昨年のパリ五輪代表で22年世 […]

NEWS 編集部コラム「いつのまにか700号超え」

2025.03.29

編集部コラム「いつのまにか700号超え」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

2025.03.29

齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

第319回日体大長距離競技会初日が3月29日、神奈川・横浜市の同大学健志台キャンパス競技場で行われ、女子3000m障害で齋藤みう(日体大4)が日本歴代6位、学生歴代2位の9分41秒57をマークした。 齋藤のこれまでのベス […]

NEWS 久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

2025.03.29

久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

奈良市サーキットが3月29日、奈良市の鴻ノ池陸上競技場で行われ、女子1000mで800m日本記録(1分59秒93)保持者の久保凛(東大阪大敬愛高2)が2分40秒23をマークした。 この記録は日本歴代4位で、U20とU18 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top