HOME 国内、大学

2024.06.02

110mH・阿部竜希が13秒35!!学生歴代4位の快走 飛躍に五輪も視野に「日本選手権2位を目標」/布勢スプリント
110mH・阿部竜希が13秒35!!学生歴代4位の快走 飛躍に五輪も視野に「日本選手権2位を目標」/布勢スプリント

24年布勢スプリント男子110mHで自己新をマークした阿部竜希

◇布勢スプリント2024(6月2日/鳥取・ヤマタスポーツパーク陸上競技場)

日本グランプリシリーズG2の布勢スプリントが行われ、男子110mハードルは徐卓一(中国)が13秒22(+1.3)の自己新をマークして優勝。「パリ五輪のファイナルを目指したい」と目標を語った。

2位にも中国の秦佛博が13秒29で続き、日本人トップの3位に入ったのが順大の阿部竜希。予選で13秒44(+0.7)、決勝ではさらにタイムを短縮して13秒35をマークした。この記録は日本歴代8位で、学生歴代では順大の先輩である村竹ラシッド(現・JAL/13秒04)、泉谷駿介(現・住友電工/13秒06)、豊田兼(慶大/13秒29)に次いで4位となる。

4月に追い風ながら13秒36(+3.4)を出していたが、公認では織田記念の13秒52がベスト。関東インカレも完勝している、伸び盛りのハードラーだ。

決勝の前半は「失敗した」と言うように、ハードルに何度も接触してしまったが、中盤以降は「自分の走りができました」と前を行く中国勢をしっかりと追いかけた。それでも「予選のほうが良いレースでした。風もあったので(パリ五輪参加標準記録の)13秒27に行きたかった。決勝は甘さが出ましたね」と冷静に振り返る。

1年時にU20世界選手権にも出場。191cmの長身が武器だ。しかし、昨年の夏以降、腰椎分離症で苦しんだという。「そこでフィジカルトレーニングをしたり、苦手な部分を改善できたのが一番大きいです」と飛躍の要因を話す。

広告の下にコンテンツが続きます

参加標準記録も視界に入るほどの成長曲線を描き、さらにはポイントでのワールドランキングでの出場資格を得る可能性もある。すでに先輩の泉谷が代表に内定。村竹、野本周成(愛媛競技力本部)も参加標準記録を突破している。

「出るだけじゃなく、世界で戦うためには標準突破したい。ただ、ランキングでの可能性もあるので、まずは日本選手権で2位以内に入ることをターゲットに頑張ります」と言葉に力を込めた。

◇布勢スプリント2024(6月2日/鳥取・ヤマタスポーツパーク陸上競技場) 日本グランプリシリーズG2の布勢スプリントが行われ、男子110mハードルは徐卓一(中国)が13秒22(+1.3)の自己新をマークして優勝。「パリ五輪のファイナルを目指したい」と目標を語った。 2位にも中国の秦佛博が13秒29で続き、日本人トップの3位に入ったのが順大の阿部竜希。予選で13秒44(+0.7)、決勝ではさらにタイムを短縮して13秒35をマークした。この記録は日本歴代8位で、学生歴代では順大の先輩である村竹ラシッド(現・JAL/13秒04)、泉谷駿介(現・住友電工/13秒06)、豊田兼(慶大/13秒29)に次いで4位となる。 4月に追い風ながら13秒36(+3.4)を出していたが、公認では織田記念の13秒52がベスト。関東インカレも完勝している、伸び盛りのハードラーだ。 決勝の前半は「失敗した」と言うように、ハードルに何度も接触してしまったが、中盤以降は「自分の走りができました」と前を行く中国勢をしっかりと追いかけた。それでも「予選のほうが良いレースでした。風もあったので(パリ五輪参加標準記録の)13秒27に行きたかった。決勝は甘さが出ましたね」と冷静に振り返る。 1年時にU20世界選手権にも出場。191cmの長身が武器だ。しかし、昨年の夏以降、腰椎分離症で苦しんだという。「そこでフィジカルトレーニングをしたり、苦手な部分を改善できたのが一番大きいです」と飛躍の要因を話す。 参加標準記録も視界に入るほどの成長曲線を描き、さらにはポイントでのワールドランキングでの出場資格を得る可能性もある。すでに先輩の泉谷が代表に内定。村竹、野本周成(愛媛競技力本部)も参加標準記録を突破している。 「出るだけじゃなく、世界で戦うためには標準突破したい。ただ、ランキングでの可能性もあるので、まずは日本選手権で2位以内に入ることをターゲットに頑張ります」と言葉に力を込めた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.26

日本選手権室内・日本室内大阪大会が終了 リレーフェス今年実施せず、U16リレーは7/12~13の日本選手権リレー・混成と併催

日本陸連は3月26日、都内で理事会を開き、2025年度の主要競技会日程を承認した。 これまで、主に毎年2月に実施していた日本選手権室内・日本室内大阪大会は終了とし、25年度から行われない。 同大会は元々、1984年に「国 […]

NEWS 【男子3000m】尾田祥太(Runup Academy・中2) 8分37秒25=中2歴代6位

2025.03.26

【男子3000m】尾田祥太(Runup Academy・中2) 8分37秒25=中2歴代6位

3月22日、名古屋市のパロマ瑞穂北陸上競技場で愛知陸協長距離競技会(第1回トヨタ紡織記録挑戦会)が行われ、男子3000mに出場した尾田祥太(Runup Academy/岡崎南中2愛知)が8分37秒25の中2歴代6位のタイ […]

NEWS セイコーGGPと日本選手権で東京世界陸上の運営トレーニング実施「大会運営に必要な能力・経験」の蓄積目指す

2025.03.26

セイコーGGPと日本選手権で東京世界陸上の運営トレーニング実施「大会運営に必要な能力・経験」の蓄積目指す

公益財団法人東京2025世界陸上財団は3月26日に理事会を開き、本番での運営能力向上を図るため、運営トレーニングを実施することを発表した。 トレーニングの対象大会は、本番のメイン会場である国立競技場で行われるセイコーゴー […]

NEWS スズキの田原遼太郎が現役引退 800mインターハイ出場 大学時代は関西インカレ1万m優勝

2025.03.26

スズキの田原遼太郎が現役引退 800mインターハイ出場 大学時代は関西インカレ1万m優勝

スズキは所属する田原遼太郎が現役を引退し、社業に専念することを発表した。 田原は大阪府出身の26歳。中学から陸上を始め、当初は800mなど中距離に取り組み、13年全中では準決勝まで進んでいる。大阪高でもトラックや高校駅伝 […]

NEWS 東京世界陸上ボランティアに3100人が採用 周辺協力者含めて3400人で構成

2025.03.26

東京世界陸上ボランティアに3100人が採用 周辺協力者含めて3400人で構成

公益財団法人東京世界陸上財団は3月26日に理事会を開催し、ボランティアの採用結果について発表した。 11月1日から12月17日までの期間で募集し、当初想定していた募集人数3000人程度を大きく上回る8,276人が応募。そ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top