岡山陸協主催で、パリ五輪女子マラソン代表の前田穂南(天満屋)の公開練習が6月1日、岡山市の岡山大陸上競技場で行われた。
練習前にメディアの取材に応じた前田は、2大会連続の五輪に向けて「世界で勝負できるという誇りを持って、自分の最大限のパフォーマンスを発揮できるようにがんばりたいです」と改めて言葉に力を込めた。
昨年10月15日のパリ五輪マラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」では7位にとどまったが、1月末の大阪国際女子マラソンで2時間18分59秒の日本新記録をマーク。3枠目の五輪代表の座をつかみ取った。
大阪後は休養を経て、「練習再開後に少し足に違和感が出た」そうで本格的な再始動は4月末から。やや遅れ気味ではあったが、本番コース視察など準備は着実に進めている。
4月5日にはフランス・パリ市街で行われた「Festival of Running Paris -ASICS Speed Race-」の女子5kmに出場(16分13秒で19位)し、石畳など実際の路面の状況をチェック。その後、5月12日の仙台国際ハーフを1時間11分17秒で制し、1週間後の中国実業団選手権3000mは9分26秒01で1位と、レースをこなしながら徐々に調子を整えてきた。
またその間も、大きな上り2ヵ所を含めて起伏の激しい難コースとされる本番への対策を怠っていない。合宿も挟みながら「クロカンコースで距離を踏んだりして、脚作りをしています」。この後は米国ニューメキシコ州アルバカーキへと渡り、本格的な準備に突入。「上り、下りの練習をしっかりと取り入れて強化したい」と話す。
3年前の東京五輪では、MGC圧勝で日本のエースという立ち位置で迎えたが、コロナ禍で大会が1年延期になった影響などから万全の状態で臨めず、33位という結果に。その後も度重なる故障があったが、それを乗り越え、再び世界に挑戦する時が近づいてきた。
「徐々に継続して練習ができている状態なので、レースに向けてピークに持っていくにはいい流れになっていると思います」と前田。残り期間についても「東京の時がきつかったので、いろいろな経験をしてきた今は、何があっても大丈夫です」ときっぱりと語る。
具体的な目標につていは明言を避ける。まずは「元気な姿でスタートラインに立つこと」。前田はその一点に集中し、パリに臨む。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.11.23
-
2024.11.23
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.23
中大が総合トップ 吉居駿恭が27分44秒48の大学新記録!! 2、3組も組トップ占める/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
鈴木芽吹 日本歴代5位の27分20秒33も「26分台出せず悔しい」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
パリ五輪代表・太田智樹がトラック復帰レース28分12秒12「ちょっと戻ってきた」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、5組にパリ五輪代表の太田智樹(トヨタ自動車)が出場。28分12秒12の5着だった […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会