HOME 国内

2024.05.19

サニブラウン予選で10秒07も決勝はケイレンで8位「今回は全然ダメ」/セイコーGGP
サニブラウン予選で10秒07も決勝はケイレンで8位「今回は全然ダメ」/セイコーGGP

サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子100mは栁田大輝(東洋大)が優勝した。

22年オレゴン、23年ブダペストと100mで世界選手権2大会連続ファイナリストのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は決勝を10秒97(-0.1)の8位だった。

昨年の日本選手権以来の国内レース、そして21年東京五輪200m以来の国立競技場のレースだったサニブラウン。その力を存分に見せたのが予選だった。中盤からグッと抜け出すと、10秒07(+1.0)をマークして1着。会場を沸かせた。

だが、決勝はスタート直後から出力を上げないままフィニッシュに。「右のふくらはぎと左ハムストリングスがつりました」と言い、「走る前からつりそうな予感があった」と明かす。それでも、今季3度目の10秒0台はベースが上がっている証だろう。

「まだ1本を走る練習しかしていないので、予選から思いっきり行こうと思っていました」。隣の海外選手がややスタートでバランスを崩してやり直しがあったこともあり、パリ五輪の内定条件である参加標準記録(10秒00)はお預けに。今季は良くなってきたというスタートからの加速も「今回は全然ダメ」と手厳しい。

広告の下にコンテンツが続きます

ここから「少し長い距離の本数を重ねて耐えられるような身体を作っていく」とし、パリ五輪に向けて「ここから」を強調。ただ、「オリンピックの決勝で同じ場面があった時にしっかり出られないとダメ」と自らに言い聞かせていた。

無観客だった東京五輪。来年の世界選手権も控えるなか、「いろいろな方に来ていただいて陸上の人気になっている証拠だと思いますし、来年は3階席まで満員になるくらい(観客を)呼び寄せたいと思っています」と話す。

この後はタンブルウィードTCそろってイタリアを拠点に転戦していく構え。「毎週じゃないですが、レースに出ていくと思います。ダイヤモンドリーグにも出られたらいいなと思っています」と見据えるサニブラウン。パリ五輪でのメダルに向け、ここからギアをどんどん上げていく。

◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子100mは栁田大輝(東洋大)が優勝した。 22年オレゴン、23年ブダペストと100mで世界選手権2大会連続ファイナリストのサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)は決勝を10秒97(-0.1)の8位だった。 昨年の日本選手権以来の国内レース、そして21年東京五輪200m以来の国立競技場のレースだったサニブラウン。その力を存分に見せたのが予選だった。中盤からグッと抜け出すと、10秒07(+1.0)をマークして1着。会場を沸かせた。 だが、決勝はスタート直後から出力を上げないままフィニッシュに。「右のふくらはぎと左ハムストリングスがつりました」と言い、「走る前からつりそうな予感があった」と明かす。それでも、今季3度目の10秒0台はベースが上がっている証だろう。 「まだ1本を走る練習しかしていないので、予選から思いっきり行こうと思っていました」。隣の海外選手がややスタートでバランスを崩してやり直しがあったこともあり、パリ五輪の内定条件である参加標準記録(10秒00)はお預けに。今季は良くなってきたというスタートからの加速も「今回は全然ダメ」と手厳しい。 ここから「少し長い距離の本数を重ねて耐えられるような身体を作っていく」とし、パリ五輪に向けて「ここから」を強調。ただ、「オリンピックの決勝で同じ場面があった時にしっかり出られないとダメ」と自らに言い聞かせていた。 無観客だった東京五輪。来年の世界選手権も控えるなか、「いろいろな方に来ていただいて陸上の人気になっている証拠だと思いますし、来年は3階席まで満員になるくらい(観客を)呼び寄せたいと思っています」と話す。 この後はタンブルウィードTCそろってイタリアを拠点に転戦していく構え。「毎週じゃないですが、レースに出ていくと思います。ダイヤモンドリーグにも出られたらいいなと思っています」と見据えるサニブラウン。パリ五輪でのメダルに向け、ここからギアをどんどん上げていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.25

箱根駅伝予選会のスタート時刻を変更「温暖化の影響による選手の安全確保」

関東学生陸上競技連盟は3月25日、箱根駅伝予選会のスタート時刻について、次回から変更すると発表した。 前回までは午前9時35分スタートだったが、第102回大会予選会から午前8時30分スタートと、約1時間前倒しする。 「温 […]

NEWS 100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

2025.03.25

100mH福部真子「引退しないといけないのかな…」菊池病の公表に葛藤も「あとで後悔したくない」元気な姿アピール

女子100mハードル日本記録保持者の福部真子(日本建設工業)がインタビューに応じ、昨年末に公表した「菊池病」と発覚した時の状況や、今の調子、復帰に向けた思いを聞いた。 「元気です!見てもらった通り!」。オンラインで画面越 […]

NEWS 大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2025.03.25

大阪に約270人の高校生アスリートが集結! 「切磋琢磨していきたい」 3泊4日の全国高体連合宿スタート

2024年度の日本陸連U-19強化研修合宿・全国高体連陸上競技専門部強化合宿が3月25日、大阪・ヤンマースタジアム長居で始まった。全国から選手約270人が参加し、20度を超える汗ばむ陽気の中で打ち解けながら練習に取り組ん […]

NEWS HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

2025.03.25

HOKAが「CLIFTON 10」発売に先駆けてイベント 鎧坂哲哉「クッション性とフィット感が良い」

デッカーズジャパンは3月25日、パフォーマンスフットウェア&アパレルブランド「HOKA」の人気シリーズの新作シューズ「CLIFTON 10(クリフトン 10)」の発売に先駆けてメディア向けの商品説明会・トークセッションを […]

NEWS 富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

2025.03.25

富士通加入の平林樹「世界一になる」鈴木康也は「マラソンで世界へ」

富士通が3月25日、2025年度新加入選手の合同取材会見を開き、男子長距離の篠原倖太朗(駒大)、平林樹(城西大)、鈴木康也(麗澤大)、女子400mハードルの山本亜美(立命大)が登壇した。 城西大の主将を務めた平林は「こう […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top