HOME ニュース、国内

2020.10.02

【1500m】館澤亨次が2年ぶり3回目V「勝ちに行くレースで勝てた」/日本選手権
【1500m】館澤亨次が2年ぶり3回目V「勝ちに行くレースで勝てた」/日本選手権

◇第104回日本選手権(10月1日~3日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目
男子1500m決勝は熾烈な争いが繰り広げられるなか、最後は館澤亨次(横浜DeNA)が抜け出して3分41秒32で優勝。2年ぶり3度目の頂点に立った。

「作戦としては世界を見据える中で自分でレースを作って勝ち切る強さが必要だと思ったので、失敗してもいいから攻めてみよう」とレースに臨んだ館澤。1周目を57秒で入る予定が実際には59秒で「焦った」。「57、59、59秒と刻んで、ラストは上げて3分30秒台で勝ちたかった」と悔やむが、館澤の強さが際立った。

東海大時代に連覇を果たしている館澤。卒業後は800m元日本記録保持者の横田真人コーチに師事している。当初は自信がない中での取り組みだったが、7月の東京選手権後に横田コーチから「本気で世界を目指すならその意識で練習しないといけない」と声をかけられた。その後は、練習に対しての意識も変化。「何を目的にしていて、どこにポイントを置くかを意識するようになり、フォームも見直しました」。フィジカル面でもTWOLAPS TCのマロン・アジィズ航太コーチに見てもらって本格的に補強を行い「中距離選手らしい身体つきになったと思う」と話す。

横田コーチについて「一人ひとり向き合ってくれる」とその存在の大きさを語る館澤。「今までの2回の優勝は勢い任せ。今回は自分の弱点や苦手なレースを振り返りつつ、新しい武器を生かして勝ちに行くレースで勝てたことがうれしかったです」。

東海大で黄金世代を牽引した静かな闘将が、世界を見据えて新たなスタートを切った。

■男子1500m 上位成績
館澤亨次(横浜DeNA)3.41.32
的野遼大(三菱重工)3.41.82
楠 康成(阿見AC) 3:41.89

広告の下にコンテンツが続きます
◇第104回日本選手権(10月1日~3日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)2日目 男子1500m決勝は熾烈な争いが繰り広げられるなか、最後は館澤亨次(横浜DeNA)が抜け出して3分41秒32で優勝。2年ぶり3度目の頂点に立った。 「作戦としては世界を見据える中で自分でレースを作って勝ち切る強さが必要だと思ったので、失敗してもいいから攻めてみよう」とレースに臨んだ館澤。1周目を57秒で入る予定が実際には59秒で「焦った」。「57、59、59秒と刻んで、ラストは上げて3分30秒台で勝ちたかった」と悔やむが、館澤の強さが際立った。 東海大時代に連覇を果たしている館澤。卒業後は800m元日本記録保持者の横田真人コーチに師事している。当初は自信がない中での取り組みだったが、7月の東京選手権後に横田コーチから「本気で世界を目指すならその意識で練習しないといけない」と声をかけられた。その後は、練習に対しての意識も変化。「何を目的にしていて、どこにポイントを置くかを意識するようになり、フォームも見直しました」。フィジカル面でもTWOLAPS TCのマロン・アジィズ航太コーチに見てもらって本格的に補強を行い「中距離選手らしい身体つきになったと思う」と話す。 横田コーチについて「一人ひとり向き合ってくれる」とその存在の大きさを語る館澤。「今までの2回の優勝は勢い任せ。今回は自分の弱点や苦手なレースを振り返りつつ、新しい武器を生かして勝ちに行くレースで勝てたことがうれしかったです」。 東海大で黄金世代を牽引した静かな闘将が、世界を見据えて新たなスタートを切った。 ■男子1500m 上位成績 館澤亨次(横浜DeNA)3.41.32 的野遼大(三菱重工)3.41.82 楠 康成(阿見AC) 3:41.89

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.22

劇場長編アニメーション『ひゃくえむ。』 主演は松坂桃李さん&染谷将太さんに決定! 東京世界陸上開催中の9月19日から公開

人気漫画「チ。―地球の運動について―」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞するなど、注目を集める漫画家の魚豊さんの連載デビュー作「ひゃくえむ。」。その劇場版アニメの9月19日に公開されることが決まった。 また、物語に登場する […]

NEWS コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン

2025.04.22

コリルが2時間4分45秒でメジャーマラソン連勝!女子はロケディが2時間17分22秒の大会新V/ボストンマラソン

第129回ボストン・マラソンは4月21日に米国の当地で行われ、男子はジョン・コリル(ケニア)が大会歴代3位の2時間4分45秒で優勝した。女子でシャロン・ロケディ(ケニア)が2時間17分22秒の大会新で制した。 最初の5k […]

NEWS Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」

2025.04.22

Onが三浦龍司をアスリート契約締結「新しい競技人生のスタート」本職初戦で世界陸上「内定決めたい」

スイスのスポーツブランド「On(オン)」は4月22日、男子3000m障害で五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)とアスリート契約締結を発表した。同日、国立競技場で会見を開いた。 勢いに乗るスポーツメーカーと日本のエ […]

NEWS 愛知製鋼にケニア出身の24歳サイモン・ガサ・ムンガイが加入

2025.04.22

愛知製鋼にケニア出身の24歳サイモン・ガサ・ムンガイが加入

愛知製鋼は4月22日、サイモン・ガサ・ムンガイが新たに加入したとチームのSNSで発表した。 ケニア・マウセカンダリ高出身の24歳。ケニアでは昨年12月のケニアクロスカントリーシリーズ第6戦の10kmシニア男子で5位(32 […]

NEWS 東京世界陸上が朝日新聞社とスポンサー契約締結 報道、スポーツ支援の実績で貢献目指す

2025.04.22

東京世界陸上が朝日新聞社とスポンサー契約締結 報道、スポーツ支援の実績で貢献目指す

公益財団法人東京2025世界陸上財団は4月22日、朝日新聞社とスポンサー契約を締結したことを発表した。 朝日新聞社は1879年1月25日に創刊。以来、全国紙として国内外のさまざまなニュース、情報を発信してきたほか、スポー […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top