HOME 国内

2024.05.05

やり投・北口榛花「納得はいかない」も61m83でV 世界一になって国内初試合飾る/水戸招待
やり投・北口榛花「納得はいかない」も61m83でV 世界一になって国内初試合飾る/水戸招待

北口榛花(JAL)

◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸)

日本グランプリシリーズG2の水戸招待が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が61m83をマークして優勝した。

昨年のブダペスト世界選手権で優勝した北口。今年は1週間前のダイヤモンドリーグ・蘇州大会で62m97を投げて初戦を飾っていたが、“世界一”になってから国内では初の試合だった。

1回目は60m98をマーク。DL蘇州では60mに届かず苦しい展開となっていただけに、「ダイヤモンドリーグよりは良かった」と言うも、「その後に記録が伸びなかったですし、自分の感覚的に合っていない部分が多かった」。

2回目に60m53、3回目も60m15と、60mオーバーは続いたが、なかなかビッグスローは出ない。最終6回目にようやく61m83を投げたが、「納得はいっていません」と頬を膨らませた。

この日は得意とする追い風基調だったが、途中からは「体感と吹き流しが違って、横風や向かい風になることも」あった。加えて海外の高反発ピットとは異なることにも苦戦したという。

広告の下にコンテンツが続きます

それでも、「久しぶりの日本での試合。ピットも良い条件にしてくださいました。手拍子もしてくれていたので、少し盛り上がるきっかけになったと思うので、やっぱりもう少し投げたかった」と悔しがった。

冬季のウエイトトレーニングなどの成果で土台は上がりつつも、「身体が少し硬い」。その中で「投げる瞬間にもやりたいことが頭によぎってしまって、止まる感じになる。何も考えずに投げるというのができなかった」と、試行錯誤の最中だ。

内定しているパリ五輪に向けて「焦りはない」ものの「このままじゃダメというのもわかっています」。この日の試合で「課題も出たので、(セイコーゴールデングランプリまでの)2週間の間で、考え事をしないように投げる練習が必要かなと思います」と次を見据えている。

試合後は多くの子どもたちが北口を待っていたため急きょファンサービスで、サイン入りポストカードを配った。パリ五輪イヤーで多くの注目を集めるなか、しっかりと結果と姿勢で応える姿はスーパースターの証だ。

次戦はセイコーゴールデングランプリで、“世界一”の選手を見られる数少ない機会。「ぜひスタジアムに来て応援してください!」と呼びかけていた。この2戦以上のパフォーマンスを披露するつもりだ。

◇水戸招待陸上(5月5日/茨城・ケーズデンキスタジアム水戸) 日本グランプリシリーズG2の水戸招待が行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)が61m83をマークして優勝した。 昨年のブダペスト世界選手権で優勝した北口。今年は1週間前のダイヤモンドリーグ・蘇州大会で62m97を投げて初戦を飾っていたが、“世界一”になってから国内では初の試合だった。 1回目は60m98をマーク。DL蘇州では60mに届かず苦しい展開となっていただけに、「ダイヤモンドリーグよりは良かった」と言うも、「その後に記録が伸びなかったですし、自分の感覚的に合っていない部分が多かった」。 2回目に60m53、3回目も60m15と、60mオーバーは続いたが、なかなかビッグスローは出ない。最終6回目にようやく61m83を投げたが、「納得はいっていません」と頬を膨らませた。 この日は得意とする追い風基調だったが、途中からは「体感と吹き流しが違って、横風や向かい風になることも」あった。加えて海外の高反発ピットとは異なることにも苦戦したという。 それでも、「久しぶりの日本での試合。ピットも良い条件にしてくださいました。手拍子もしてくれていたので、少し盛り上がるきっかけになったと思うので、やっぱりもう少し投げたかった」と悔しがった。 冬季のウエイトトレーニングなどの成果で土台は上がりつつも、「身体が少し硬い」。その中で「投げる瞬間にもやりたいことが頭によぎってしまって、止まる感じになる。何も考えずに投げるというのができなかった」と、試行錯誤の最中だ。 内定しているパリ五輪に向けて「焦りはない」ものの「このままじゃダメというのもわかっています」。この日の試合で「課題も出たので、(セイコーゴールデングランプリまでの)2週間の間で、考え事をしないように投げる練習が必要かなと思います」と次を見据えている。 試合後は多くの子どもたちが北口を待っていたため急きょファンサービスで、サイン入りポストカードを配った。パリ五輪イヤーで多くの注目を集めるなか、しっかりと結果と姿勢で応える姿はスーパースターの証だ。 次戦はセイコーゴールデングランプリで、“世界一”の選手を見られる数少ない機会。「ぜひスタジアムに来て応援してください!」と呼びかけていた。この2戦以上のパフォーマンスを披露するつもりだ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.02.22

石井優吉がショートトラック800m1分46秒41の日本新!

2月21日、米国ペンシルベニア州カレッジステーションでペンシルベニア州立大の学内学内競技会が同校の室内競技場(1周200m)で行われ、男子800mで石井優吉(ペンシルベニア州立大)が1分46秒41のショートラック日本記録 […]

NEWS JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

2025.02.22

JMCランキング暫定1位の西山雄介がコンディション不良により欠場/大阪マラソン

◇大阪マラソン2025(2月24日/大阪・大阪府庁前スタート・大阪城公園フィニッシュ) 大阪マラソンの主催者は2月22日、招待選手の西山雄介(トヨタ自動車)がコンディション不良により欠場することを発表した。 西山は22年 […]

NEWS 【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2025.02.22

【男子ハンマー投】アツオビン・アンドリュウ(花園高3) 61m59=一般規格高校歴代2位

2月22日、京都市の京産大総合グラウンド競技場で第11回京都陸協記録会が行われ、一般規格の男子ハンマー投でアツオビン・アンドリュウ(花園高3京都)が高校歴代2位となる61m59をマークした。 アツオビンは昨年のU20日本 […]

NEWS 円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

2025.02.22

円盤投・堤雄司が自己2番目の61m76でV 女子100mH青木益未は13秒04 福田翔太、郡菜々佳も優勝/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ブロンズラベルのインターナショナル・トラック・ミート2025が2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチで行われ、男子円盤投で堤雄司(ALSOK群馬)が61m76のセカンドベス […]

NEWS 「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

2025.02.22

「インターハイでも勝ちたい」高校2年の栗村凌がU20男子を制す 女子は真柴愛里が貫禄/日本選手権クロカン

◇第40回U20日本選手権クロスカントリー(2月22日/福岡・海の中道海浜公園) U20日本選手権クロスカントリーが行われ、男子(8km)では栗村凌(学法石川高2福島)が23分20秒で優勝を果たした。 今年も全国から有力 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top