HOME
国内
2024.04.21
田中希実 1500m4連覇!地元で4分07秒49の快走「満足できない」から感じる成長/兵庫RC
◇兵庫リレーカーニバル(4月21日/神戸ユニバー記念競技場)
日本グランプリシリーズG2の兵庫リレーカーニバルが行われ、女子1500mは日本記録(3分59秒19)保持者の田中希実(New Balance)が4分07秒49で4連覇を達成した。この記録は21年の東京五輪以降、自身が国内レースで出した最高タイムとなる。
「2周目まではすごく良い状態でいけましたが、最後に上がりきらなかったのが課題」と田中。ペースメーカーを先頭に400m67秒、800m2分14秒で通過すると、残り1周で切り替え、木村友香、卜部蘭(ともに積水化学)との差を広げた。
「疲労感があった」という金栗記念でも4分07秒98をマークしており、「以前の小林祐梨子さんの日本記録(4分07秒86)くらいの記録を1人でいつでも出せる状態というのはうれしいです」と表情が和らぐ。また、「以前だったら満足していたと思いますが、今は満足できない」ところに自身の成長も感じているようだ。
紹介されると地元のスターにひときわ大きな拍手が送られた。「プレッシャーというよりは、温かい目線で中学から変わらず『頑張ってね』と見てくださるので、私らしく伸び伸び走るところを見せたいという気持ちを自然に引き出していただける」と“ホーム”で田中らしさを発揮。迷ったとき、苦しいとき、いつも背中を押され、世界への一歩を踏み出せる。
この後は月末に渡米し、ペンリレーで1500mに出場。続いてカタール・ドーハのダイヤモンドリーグで5000mに出場する予定だ。5000mは昨年のブダペスト世界選手権で8位入賞しており、参加標準記録(14分52秒00)を出せば内定。「まだどれくらいのタイムを出せるか予想はつきませんが、1回走ることで1500mの自力も上がる」。
1500mの参加標準記録(4分02秒50)も視野に入り、セイコーゴールデングランプリを経て、ケニア合宿、そして日本選手権へと向かう。
ずっと変わらないレース後の大きな声での「ありがとうございました!」に、また拍手が送られた。きっとパリ五輪への険しい道での追い風になる。
【動画】田中希実4分07秒49の快走!地元・兵庫で1500m優勝レース&インタビュー
https://youtu.be/gAuTDfYPGyQ
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.03.31
京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走
-
2025.03.31
-
2025.03.31
-
2025.03.31
-
2025.03.31
-
2025.03.25
-
2025.03.26
-
2025.03.25
-
2025.03.23
-
2025.03.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.31
【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.03.31
京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走
京セラの白井明衣が、3月23日に行われた鹿児島県実業団陸上競技記録会の女子3000mに出場。このレースをもって競技生活を引退することが公式Instagramで伝えられた。 白井は山口・中村女高を卒業後、2020年より京セ […]
2025.03.31
NDソフト ニューイヤー駅伝出場の大倉秀太とケニアと2拠点活動の鈴木太基が退部
NDソフトは2024年度で大倉秀太、鈴木太基の2選手が退部すると発表した。 鈴木は愛知・豊川工高を経て大東大に進学。4年時には全日本大学駅伝で7区4位、箱根駅伝7区9位と3大駅伝に出走している。卒業後はラフィネで活動し、 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報