HOME シューズ

2024.04.18

ナイキが13人のトップアスリートと“未来のシューズ”を構想 A.I.Rプロジェクトが新たな可能性を拡大
ナイキが13人のトップアスリートと“未来のシューズ”を構想 A.I.Rプロジェクトが新たな可能性を拡大

シャカリ・リチャードソンが考案した未来のスパイク

ナイキは4月18日、同社のシューズを手がけるデザイナーと13人のトップアスリートがタッグを組み、未来の可能性を描くプロダクトを構想するプロジェクトを発表。アスリートたちの意見を盛り込んだ大胆なフットウェアを発表した。

ナイキは創業以来アスリートとの関係性を重視し、アスリートたちの意見をシューズに取り組み、これまで多くの画期的なデザインの開発に取り組んできた。

今回のプロジェクトではA.I.R.(Athlete Imagined Revolution)と名付けられ、アスリートの希望と夢をも表現することをコンセプトとし、ナイキを象徴する「ナイキ エア」を盛り込んだ13のシューズが誕生した。

ブダペスト世界選手権で女子100m、4×100mリレーの2冠に輝いたシャカリ・リチャードソン(米国)が手がけたスパイクは、アッパー部分がが脛部まで伸びる特徴的なデザインに。これは「自信、不屈、そして優美という3つの重要な特性を体現すること」を求めたリチャードソンの提案によるもので、足とスパイクの一体感を求める彼女の願望から着想を得て視覚的に表現したものとなっている。

男子マラソンで五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)は、これまでアルファフライ・シリーズに対しても多くの意見をナイキに伝え、夢のシューズの開発に貢献してきた。今回のプロジェクトでは「(エアクッショニングは)しっかりと踏み込めば、より多くの効果が得られる」と信頼を寄せる『ナイキ エア』を前足部に採用。踵部はゆりかごのような構造をデザインした。

このほか、女子100mハードルのディナ・アッシャー・スミス(英国)は機能性と美しさの両方を求め、エアユニットは、軽さと安定性を実現するために計算されたという。ベルトを思わせる踵のTPUのヒールクリップは、スタートラインに立つ時に簡単に取り外せる仕組みとなっている。

今回発表されたシューズは実際に発売されることはないものの、ナイキはアスリートの声に耳を傾け、最高のパフォーマンスを発揮するためのデザインのシューズを多く生み出してきた。今回のプロジェクトでは生成AIや3Dスケッチなどナイキが誇る高機能ツールをふんだんに取り入れ、これまでにないスピードでアスリートの要望に応えることができたという。

ナイキのチーフ・イノベーション・オフィサーであるジョン・ホーク氏は、「ナイキのデザイナーがアスリートとの関係に基づいて創造できるスピードと正確さはこれまでにないもので驚きを感じます。そのすべてが新しいテクノロジーによって増強されており、イノベーションのスーパーサイクルが始まっています」と話しており、今後は新しいテクノロジーとデジタル機能を掛け合わせたシューズを作り出していくとしている。

ナイキは4月18日、同社のシューズを手がけるデザイナーと13人のトップアスリートがタッグを組み、未来の可能性を描くプロダクトを構想するプロジェクトを発表。アスリートたちの意見を盛り込んだ大胆なフットウェアを発表した。 ナイキは創業以来アスリートとの関係性を重視し、アスリートたちの意見をシューズに取り組み、これまで多くの画期的なデザインの開発に取り組んできた。 今回のプロジェクトではA.I.R.(Athlete Imagined Revolution)と名付けられ、アスリートの希望と夢をも表現することをコンセプトとし、ナイキを象徴する「ナイキ エア」を盛り込んだ13のシューズが誕生した。 ブダペスト世界選手権で女子100m、4×100mリレーの2冠に輝いたシャカリ・リチャードソン(米国)が手がけたスパイクは、アッパー部分がが脛部まで伸びる特徴的なデザインに。これは「自信、不屈、そして優美という3つの重要な特性を体現すること」を求めたリチャードソンの提案によるもので、足とスパイクの一体感を求める彼女の願望から着想を得て視覚的に表現したものとなっている。 男子マラソンで五輪2連覇中のエリウド・キプチョゲ(ケニア)は、これまでアルファフライ・シリーズに対しても多くの意見をナイキに伝え、夢のシューズの開発に貢献してきた。今回のプロジェクトでは「(エアクッショニングは)しっかりと踏み込めば、より多くの効果が得られる」と信頼を寄せる『ナイキ エア』を前足部に採用。踵部はゆりかごのような構造をデザインした。 このほか、女子100mハードルのディナ・アッシャー・スミス(英国)は機能性と美しさの両方を求め、エアユニットは、軽さと安定性を実現するために計算されたという。ベルトを思わせる踵のTPUのヒールクリップは、スタートラインに立つ時に簡単に取り外せる仕組みとなっている。 今回発表されたシューズは実際に発売されることはないものの、ナイキはアスリートの声に耳を傾け、最高のパフォーマンスを発揮するためのデザインのシューズを多く生み出してきた。今回のプロジェクトでは生成AIや3Dスケッチなどナイキが誇る高機能ツールをふんだんに取り入れ、これまでにないスピードでアスリートの要望に応えることができたという。 ナイキのチーフ・イノベーション・オフィサーであるジョン・ホーク氏は、「ナイキのデザイナーがアスリートとの関係に基づいて創造できるスピードと正確さはこれまでにないもので驚きを感じます。そのすべてが新しいテクノロジーによって増強されており、イノベーションのスーパーサイクルが始まっています」と話しており、今後は新しいテクノロジーとデジタル機能を掛け合わせたシューズを作り出していくとしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.09.07

順大・澤木啓祐氏が名誉総監督を退任 本人の申し出を受け

9月6日、順天堂大学スポーツ健康科学部はホームページに「順天堂大学陸上競技部に関する報道について」と題したリリースを公開。同大学陸上部名誉総監督の澤木啓祐氏が退任することが発表された。 この件は、一部報道で同大学陸上部指 […]

NEWS ヤマダホールディングスが10月のプリンセス駅伝欠場を発表

2024.09.06

ヤマダホールディングスが10月のプリンセス駅伝欠場を発表

9月6日、ヤマダホールディングスは10月20日に開催予定の第10回全⽇本実業団対抗⼥⼦駅伝予選会(プリンセス駅伝)を欠場することを発表した。 チームは11月の全⽇本実業団対抗⼥⼦駅伝(クイーンズ駅伝)での上位入賞を目標に […]

NEWS チェベトが女子5000mで14分09秒52 男子1500mはヌグセがインゲブリグトセンを抑える/DLチューリヒ

2024.09.06

チェベトが女子5000mで14分09秒52 男子1500mはヌグセがインゲブリグトセンを抑える/DLチューリヒ

9月5日、ダイヤモンドリーグ(DL)第13戦のヴェルトクラッセ・チューリッヒがスイス・チューリヒで開催され、女子5000mでは、パリ五輪金メダルのB.チェベト(ケニア)が今季世界最高、パフォーマンス世界歴代7位の14分0 […]

NEWS 田中希実25歳初レース5000m14分49秒95で東京世界陸上の標準突破!!やり投・ディーン3位で初ファイナルへ/DLチューリヒ

2024.09.06

田中希実25歳初レース5000m14分49秒95で東京世界陸上の標準突破!!やり投・ディーン3位で初ファイナルへ/DLチューリヒ

世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)シリーズ最終戦となる第14戦・チューリヒ大会(スイス)が9月6日に行われ、女子5000mの田中希実(New Balance)が14分49秒95で7位に入った。この記録で、来年の東京世 […]

NEWS 女子マラソン・ウガンダ代表のチェプテゲイが死去 五輪から1ヵ月経たぬうちの惨劇に悲しみ広がる

2024.09.05

女子マラソン・ウガンダ代表のチェプテゲイが死去 五輪から1ヵ月経たぬうちの惨劇に悲しみ広がる

ウガンダのオリンピック委員会(UOC)は9月4日、パリ五輪女子マラソン代表のレベッカ・チェプテゲイが死去したことを発表した。 チェプテゲイは9月2日、トレーニング先のケニアにおいて交際相手の男と口論となった末に、男からガ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年9月号 (8月9日発売)

2024年9月号 (8月9日発売)

速報 パリ五輪
大盛況 福岡IH
久保凛 日本新特集!

page top